TikTokは、短編動画の共有を中心としたSNSプラットフォームで、世界中で多くのユーザーに利用されています。特に若年層に大きな影響力を持っており、企業にとっても新たなマーケティングチャネルとして注目されています。
本記事では、TikTokの概要や特徴、企業がTikTokを運用するメリット・デメリットを紹介します。
TikTokとは?
TikTokの特徴
TikTokが注目される理由
TikTokを運用する際の注意点
TikTokは、中国のByteDance社が運営するモバイル向けのショート動画投稿プラットフォームです。
2016年に中国国内で「抖音(Douyin)」としてリリースされ、翌年に国際版「TikTok」のサービスが開始されました。
当初、投稿できる動画の長さは60秒まででしたが、2022年3月から最長10分まで投稿できるようになりました。歌に合わせて踊る動画のプラットフォームとして活用されており、若年層の間で人気のアプリとして急成長していきます。
2018年には、新語・流行語大賞にノミネートされるほどの話題ぶりで、ほかのSNSと比較しても早いペースで利用者数が増えています。
現在では、ダンスだけでなく、美容、教育、DIYなど多岐にわたるコンテンツが投稿されており、多くのクリエイターが個性豊かな動画を投稿しています。
世界の利用者数は2024年2月時点で15億6,000万人、国内の月間アクティブユーザー数は、2023年9月時点で2,700万人に達しており、Z世代をターゲットにした企業のマーケティング活動にも利用されています。
TikTokの最大の特徴は、ショート動画に特化していることです。
「動画」というと編集技術がないと投稿できない、とハードルが高いように思われるかもしれません。しかし、15〜60秒程度の短編動画であれば、プロのようなスキルやセンスがなくても、手軽に撮影・投稿できるのではないでしょうか。
また、TikTokは、動画の撮影から編集までをアプリ内でおこなえるため、誰でも手軽にプロが作ったような仕上がりの動画を作成することもできます。
フィルターやエフェクトが豊富にあり、音楽ライブラリから流行りの曲を活用できるため、ブームに乗った最新のコンテンツになります。
ユーザーの視聴履歴や興味をもとに、パーソナライズされたコンテンツを「おすすめ」に表示しています。このため、ユーザーは常に自分が関心をもっている動画を閲覧でき、投稿者側は自分の動画が関心の高い、幅広いユーザーに見てもらえるシステムになっています。フォロワーだけでなく、新規ユーザーにも投稿が届きやすいため、いいねやコメント、フォロワー数が伸びやすいのもTikTokの特徴です。
TikTokは自分で動画をスワイプすることで次の動画が表示される仕様になっています。
動画の閲覧中に強制的に広告を見なくてはいけない訳ではなく、スワイプした先の広告が挿入され、興味がなければすぐにスワイプしてスキップできます。
TikTokが2020年に公表した広告に関する調査によると、TikTokの広告を「つい最後まで見てしまう」と回答した人が、他のプラットフォーム平均と比較して143.8%と高くなっているとのことです。
スキップできるからこそ、本当に関心のあるものであれば、広告であっても最後まで見てもらえる可能性が高いことはTikTokならではの特徴といえます。
TikTokがなぜここまで急成長を遂げ、若者をはじめとする幅広いユーザーに利用されるプラットフォームとなったのか、その理由をTikTokならではの特徴をもとに説明します。
TikTokは、前述した「おすすめ」フィードがあることから、フォローされていない方にも自分のコンテンツを見てもらえるチャンスがあります。
そのため、フォロワー数が少ない状態でも興味・関心を持つユーザーが多く、面白い動画をつくることができれば、バズが生まれやすく、多くのフォロワーを獲得しやすい環境が整っています。
個人が短い期間で大きな影響力を持つことができるため、TikTokをメインとするインフルエンサーが生まれやすくなっており、マーケティングの新たな手法としても注目されています。
TikTokは世界中で利用されているプラットフォームのため、国境を越えたコミュニケーションができることが魅力です。
特にダンスチャレンジやハッシュタグチャレンジは、グローバルに広がるトレンドとなっており、ユーザー同士がつながりやすい仕組みになっています。
短尺動画は視覚にうったえるものであるため、言語の壁を超えて、共通の話題を楽しむことができる点も、TikTokが注目され、多くの利用者を魅了する理由の一つです。
TikTokは、個人だけではなく企業のマーケティング活動の場としても注目されています。企業がTikTokを運用するメリットを3つ紹介します。
TikTokは10〜20代のユーザーが多く、若年層に強い影響力を持っています。自社商品・サービスがTikTokの利用者層にマッチしている企業にとっては、ターゲット層にアプローチできる理想的なプラットフォームです。
さらに、TikTokのユーザーは、他のプラットフォームと比べてもエンゲージメント率が高い特徴があります。動画へのコメントやシェアが気軽に行われるため、投稿したコンテンツが多くの人に拡散されやすい環境が整っています。そのため、TikTokを活用して、ブランドや商品・サービスの認知度を効率よく向上させることができます。
TikTokでは日々新しいトレンドが生まれており、それが瞬時に拡散される特徴をもっています。このトレンドを素早くキャッチして、迅速にアカウント運用に取り入れることで、ユーザーに注目される可能性が高まります。特に、ハッシュタグチャレンジやバズっている動画を参考にすることで、効果的に販促活動をおこなうことができます。
TikTokは、他のSNSと比較して広告への好感度が高いため、広告を運用することで高い効果を期待できます。中でも、広告プランの一つである「ハッシュタグチャレンジ」を活用して、ユーザー参加型のキャンペーンを実施することができます。
ハッシュタグチャレンジは、企業アカウントが指定したハッシュタグの見本となる動画を投稿して、それを真似たコンテンツの投稿をユーザーに促す広告プランです。ハッシュタグチャレンジの動画を投稿したユーザーがブランドの認知や共感をもってもらえる効果があることはもちろん、自然にUGC(ユーザー生成コンテンツ)を生み出すことができます。企業の発信として商品・サービスをアピールするよりも、一般消費者の投稿のほうが共感を得やすく、話題になりやすい傾向があります。
UGGに関する記事はこちら
TikTokは、企業にとって魅力的な媒体である反面、アカウントの運用には一定のリスクが伴います。運用にあたって注意すべきポイントを紹介します。
TikTokでは音楽や映像が頻繁に使用されているため、著作権侵害の有無を忘れてしまいがちです。使用した曲や映像が著作権侵害にあたるコンテンツを投稿してしまうと、アカウントが停止される可能性があるだけでなく、企業の存在も脅かされかねません。
TikTokはJASRACと包括提携を結んでいるため、JASRACが管理している楽曲なら投稿に使用できます。そのため、TikTokで投稿する動画を作成する際は、TikTok内で提供されている曲から選んで使用すると間違いがなく、安心です。
TikTokはフォロワー以外のユーザーにもコンテンツが閲覧されやすく、拡散性が高いことが特徴です。多くのユーザーに企業の発信を届けられるメリットがある一方で、不快に感じられる投稿もすぐにシェアされ、瞬く間に炎上してしまう可能性があります。
企業のブランドイメージ損失にも発展しかねないため、アカウント運用にあたって、メディアリテラシーに基づいたルールを定めておくことをおすすめします。
TikTokは、短時間でクリエイティブな動画を楽しめるプラットフォームとして、世界中で人気を集めています。企業が効果的に活用することで、多くのリーチ獲得やブランド認知度の向上を見込めます。しかし、運用する際には著作権侵害や炎上などのリスクに注意を払う必要があります。TikTokを上手に活用して、企業のプロモーション活動を成功させましょう。
「SHOPCOUNTER」は、ポップアップストア・催事・展示会などの出店/出展場所の予約がオンライン上でできるプラットフォームです。ショッピングモール、スーパーマーケット、百貨店、商店街、駅ナカ、オフィスビル、撮影スタジオ、展示会場など様々な商業スペースの検索・予約が可能です。
今すぐお探しでない方もアカウント作成 することで、新着やおすすめスペース等のお役立ち情報を受け取ることができますので、ぜひご登録ください。
2024年5月22日
2024年6月1日
2024年10月19日
2024年6月2日
2024年5月15日
2017年2月22日
2024年8月10日
2024年6月25日
2016年5月12日
2020年2月14日
2024年4月7日
2024年6月23日
2024年10月13日
2024年9月26日
2024年4月28日
2025年1月27日