公開日:2024年4月28日
更新日:2024年7月13日

問屋街って何?東京6大問屋街とセール会場におすすめのエリアを解説

小売業を営むにあたって、卸売業は切っても切れない関係です。本記事では、卸売業としての「問屋」や問屋街について解説し、東京の6大問屋街、アパレルメーカーの集まるエリアを紹介します。問屋街周辺はファミリーセールや在庫処分セールが実施されるエリアとして認知されています。セール会場の企画・リサーチにお役立てください。

目次

そもそも問屋とは?
問屋街とは?
東京6大問屋街
ファミリーセールや在庫処分セールの開催が多いエリア
まとめ

そもそも問屋とは?

問屋は、「といや」と「とんや」の2種類の読み方がありますが、それぞれで意味が異なります。

「といや」は、商法第551条に「自己の名を以て、他人の為めに物品の販売又は買入を為すを業とする者」と定められています。代表的な例としては、顧客の所有する株式を、依頼されて証券市場で売買する証券会社があります。その取引で発生した損益は全て顧客のものですが、証券会社は取引の手数料を収入としています。

対して「とんや」は、卸売業を指します。とんやで仕入れた商品は、自分の商品として扱い、仕入れ価格に利益を上乗せして他社へ販売します。取引の損益が自分のものになるのが「とんや」です。卸売業は、メーカーから商品を仕入れて小売業へ販売する事業のことを指しますが、問屋も同様にメーカーと小売業を仲介する存在です。

本記事では、「とんや」について解説します。

問屋街とは?

問屋街とは、問屋が集中してつくられた街のことです。問屋街では、一般的には流通していない専門性の高い商品を扱っています。問屋街は、築城に際し、城下町の整備で職人や商品を一ヶ所に集めてできた歴史ある街であったり、太平洋戦争直後の闇市の名残りであったりと、その成り立ちは様々です。

一口に問屋街といっても一般消費者へ小売をしている場合と卸売しか行っていない場合があります。特にプロ向けのお店では独自のルールが定められていることも多く、一般消費者は敷居が高く感じてしまうかもしれませんが、自分だけのお気に入りの一品に出会えるのが問屋街の醍醐味です。

品揃えの豊富さや一般に流通していない珍しい商品を扱っていることから国内外から観光客が訪れる、観光地化した問屋街もあります。

東京6大問屋街

東京の問屋街は江戸時代に水陸交通の要所であった日本橋で発展しました。ここでは、現存する東京の問屋街の6ヶ所を紹介します。

浅草・花川戸|はきもの問屋街

その名のとおり、和物のはきものや靴、スリッパなどを扱う問屋が点在しています。

日本製の下駄のほとんどが、はきもの問屋街を経由して市場に出回っているといわれており、一般市場より品揃えが豊富で安く購入できます。なお、さらに安く買い物ができる「花川戸はきだおれ市」が年末に開催されています。

浅草|かっぱ橋道具街

かっぱ橋道具街」は浅草観光の一つとしても有名で、飲食店向けの食器類や食品サンプル、看板・のれん、調理・厨房用品などのお店が170以上並ぶ日本最大の道具街です。
飲食関係者が訪れるのはもちろん、一般消費者向けの小売を行っている店も多く、食品サンプルや食器を目当てに足を運ぶ観光客が絶えません。特に、割れるリスクのあるお皿は問屋として余分に仕入れることが多いため、店頭に置かれたワゴンの食器類は低価格で販売されています。

道具の日にちなんで10月9日付近に行われる「かっぱ橋道具祭り」では、問屋街から多くの出店があり、特価品や掘り出し物に出会える場として賑わいます。

浅草エリアの解説記事

蔵前|おもちゃ問屋街

玩具メーカーが多く、玩具、和人形、花火、装飾などを扱う問屋街です。ただし、基本的に小売はしておらず、一定のロット数から購入できるというお店が大半です。

また、おもちゃのデッドストックを扱うお店もあり、懐かしい気持ちを感じることができます。デッドストックのおもちゃは一点物であることが多いため、1個単位で購入することができます。

おもちゃ問屋街のルールとして保護者同伴であっても原則子どもの入店がNGのため、注意が必要です。

蔵前エリアの解説記事

浅草橋駅界隈

問屋街として正式な名称は付けられていませんが、手芸用品や人形、文具店が集まる問屋街です。

手芸用品で最も規模が大きいのは、アクセサリーパーツを取り扱う「貴和製作所」で、問屋街に3店舗を展開しています。リボンや手作りの手芸キットなど様々な専門店が点在するため、掘り出し物、お気に入りの一品を探す楽しさがあります。

人形専門店では、日本最古である「吉徳」をはじめ、歴史ある店舗が残っています。また、文具の専門商社として有名な「シモジマ」も浅草橋に本社を置いており、浅草橋本店では5万点以上のアイテムが揃っています。

日暮里|繊維街

日暮里駅から日暮里中央通りを中心に、生地や布を扱う問屋が集まるエリアです。デザイナー、アパレルメーカーをはじめ、手芸やものづくりが好きな方が集まります。そのような方以外には無縁の街のように感じますが、カーテンやテーブルクロスなど、豊富な種類の中から選ぶことができ、人と被らない唯一無二のアイテムをつくることができます。

また、近くにジーンズメーカーがあり、ガレージセールが行われていることもあるため、様々な角度から街めぐりを楽しむことができます。

馬喰町問屋街・横山町問屋街

東京の中心にある問屋街ですが、9割が一般消費者への小売りを行っていないことから、あまり馴染みのない、かつ敷居の高い問屋街かもしれません。日本最大の現金問屋街で、約1,500の衣料、繊維品、服飾品を取り扱う商社や店舗が並びます。卸売りと小売りを兼ねているお店では、分かりやすく「小売りOK」である旨が提示されていることが多いです。

7月と12月の年に2回開催される「大江戸問屋祭り」は、一般消費者が買い物できるチャンスで、普段は買えない問屋の商品を卸値で購入できます。

ファミリーセールの開催が多いエリア

問屋街以外にも、卸売専門の商品が一般消費者に対して販売されるサンプルセールやファミリーセールが多く開催されるエリアが存在します。

特にアパレル・ファッション業界のメーカー、卸売業の会社が集積している23区内のエリアは、地域住民や自社サイト会員向けに年に数回セールを実施しており、セール会場となるポップアップストア向けのスペースも充実しています。

北参道・千駄ヶ谷

千駄ヶ谷から北参道にかけては、通称「ダガヤサンドウ」と呼ばれており、その中心にある「千駄ヶ谷大通り商店街」は洗練された外装のアパレルショップが並んでいます。原宿・表参道や新宿が近いこと、繊維製品大手のイトキン本社があることからアパレルメーカーやファッション関連会社が集まったといわれています。ロンハーマンやカナダグースなどを展開する株式会社サザビーリーグやコムサ、コムサ・メンなどを展開する株式会社ファイブフォックスも千駄ヶ谷に本社があります。ブランド・企業の旗艦店や国内1号店などが多いことやサンプル品のガレージセールやファミリーセールが行われることもあるのが特徴です。

千駄ヶ谷・北参道エリアの解説記事

渋谷・明治神宮前(原宿)

渋谷にはファッションテック業界の企業が多い傾向があります。ファッションテックとは、ファッションとテクノロジーを掛け合わせた造語で、IT技術などを活用してファッション業界を活性化させることを目指しています。例えば、バーチャルで試着できたり、洋服がレンタルできるサブスクサービスなどがあります。

渋谷は、SHIBUYA109やラフォーレ原宿をはじめ、アパレルショップが集結する「ファッションの街」であることやIT企業の多いエリアであることから、ファッションテックの企業が集積していると考えられます。

原宿にファッションテックの専門学校ができるなど、今後さらにファッション業界から注目が集まるエリアになりそうです。

渋谷・明治神宮前(原宿)エリアの解説記事

まとめ

本記事では、問屋街の概要や東京の6大問屋街、ファッション・テックやアパレルメーカーの集積するエリアを紹介しました。

専門性の高い商品を扱う企業が集まる場所は、同業者はもちろん、豊富な品揃えや特有の雰囲気から一般消費者、観光客にも人気があります。

今回紹介したおすすめのスペースを参考に、SALE時期のポップアップストア出店を検討してみてください。

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