公開日:2024年9月26日
更新日:2024年9月26日

Z世代に再流行しているY2Kファッションとは?

2000年頃に流行したファッションが「Y2Kファッション」としてZ世代を中心に再び注目を集めています。なぜ20年前のファッションが若者に支持されているのでしょうか。本記事では、今話題のY2Kファッションについて、その概要と流行の背景、ノームコアとの違い、特徴を詳しく解説します。

目次

1.Y2Kとは
2.Y2Kファッションが増加した時期と背景
3.ノームコアとY2Kファッションの違い
4.Y2Kファッションの特徴
5.まとめ

1.Y2Kとは?

Y2Kとは、「Year 2000」の略称です。「K」は「Kilo」のことで、数字の1000を意味します。

「Y2Kファッション」とは、2000年頃に流行したファッションスタイルで、クロップド丈のトップスやローライズデニム、ミニスカートを取り入れたものが象徴的です。ブリトニー・スピアーズ、パリス・ヒルトンといった当時の海外セレブのような大胆で反抗的なファッションをベースとしつつも、日本の平成ギャルの要素を取り入れて現代風にアップデートしたものがY2Kファッションとして流行しています。

なお、ファッションだけではなく、「Y2Kミュージック」「Y2Kスイーツ」のように2000年代を想起させる文化やライフスタイルも注目されています。

このトレンドは、2000年代スタイルに懐かしさを感じる世代と、その時代を直接経験していない若い世代の両方に支持されています。

2.Y2Kファッションが増加した背景

Y2Kファッションが再流行し始めたのは、2020年に入ってからです。流行の中心にいるのはZ世代(1990年代半ばから2010年代初頭に生まれた世代)は、Y2Kファッションになぜ魅力を感じているのか、Y2Kファッションが増加した背景を2つ紹介します。

・K-POPのアイドルグループがY2Kファッションを取り入れた

K-POP イメージ

BLACKPINKやNewJeansなどの人気K-POPアイドルがY2Kファッションを衣装や私服に取り入れたことで、若い世代から注目されるようになりました。

また、韓国アイドルだけでなく、インフルエンサーによるSNS発信なども加わって、より多くの方にY2Kファッションが知られるようになります。
2000年代に流行したスタイルそのままではなく、現代風にアレンジされていることで、普段のファッションに取り入れやすく、流行した理由の一つです。

自分らしさを表現したいという欲求とマッチした

Z世代 イメージ

Z世代の多くは、新型コロナウイルスの流行により、貴重な学生時代に大きな制限を受けています。
修学旅行や文化祭など、学生だからこそ経験できるイベントがなくなってしまい、楽しみは抑圧されてきました。
だからこそ、「ポジティブに、自分の好きなものを自由に楽しみたい」という考え方を持っています。

そのため、Y2Kファッションのベースにある「ギャルマインド」がマッチし、自分らしさを表現するスタイルの一つとして、Z世代に支持されています。

Y2Kファッションの再流行は、K-POPアイドルの人気やSNSの影響力、Z世代の価値観など、様々な要因が絡み合って生まれました。単に過去のスタイルを模倣するのではなく、現代風のファッションと組み合わせることで、より多くの方に親しまれるトレンドになっています。

3.ノームコアとY2Kファッションの違い

ノームコアとは、普通を意味する「ノーマル」と究極を意味する「ハードコア」を掛け合わせた造語で、「究極のシンプル」を指します。

ノームコアもY2Kファッションと同様、注目されているファッショントレンドですが、明るく派手なスタイルのY2Kファッションと対照的に、シンプルで自然体を極めたスタイルです。

2つの違いを特筆すべき点にスポットをあてて紹介します。

ファッションの目的

ノームコアは、日常生活に溶け込むことを目的としています。ファッションに囚われず、機能性や快適さを重視し、「ファッションから解放される」ことを自由の一つとして捉えています。

一方、Y2Kファッションは、自己表現やアイデンティティの発信を主な目的としています。ファッションを通じて自分の個性や価値観を積極的にアピールします。

個性の表現方法

ノームコアは、「普通であること」を個性として捉えています。派手な色よりもモノトーンやベージュなどのシンプルで落ち着いた色合いを選びます。目立たない服装だからこそ、その人自身が持つ個性が際立つという考え方です。

一方、Y2Kファッションは、明るく大胆に個性を表現することを重視します。鮮やかな色使いや光沢のある素材など、インパクトのあるデザインを積極的に取り入れています。

スタイリングやサイズ感

ノームコアは、大きすぎず、体のラインを拾いすぎない、ゆったりとしたサイズ感を重視します。また、シンプルでありつつも、アクセサリーや時計、帽子などの小物でアクセントを加える楽しみ方をしています。

Y2Kファッションは、ヘルシーな肌見せができるクロップド丈のトップスやミニスカートなどのアイテムが代表的です。異素材を組み合わせたレイヤードスタイルや、タイトなアイテムとルーズなアイテムを調和させたスタイルを楽しむ傾向があります。

このように、ノームコアとY2Kファッションは、個性の表現方法という点で大きく異なっています。ノームコアが「普通であること」を通じて間接的に個性を表現するのに対し、Y2Kファッションは派手で大胆なスタイルで直接的に個性を主張しています。

4.Y2Kファッションの特徴

最後にY2Kファッションの特徴を3つ紹介します。

Y2Kを代表するファッションアイテム

下記、Y2Kらしさを感じられる代表的なアイテムです。

  • クロップド丈のトップス・チビTシャツ
  • ローライズデニム
  • ミニスカート
  • 厚底シューズ(ブーツ・スニーカー・サンダルなど)
  • ルーズソックス・アームカバー
  • スポーティなアイテム
  • サングラス

丈の短いタイトなトップスに、スポーティなボトムスやワイドデニムなどを合わせたメリハリのあるコーディネートや、ミニスカートなどの肌見せアイテムと厚底のロングブーツやルーズソックスなどを合わせてほどよく露出するスタイルが特徴的です。

大胆で派手なデザイン

大胆さと派手さはY2Kファッションの特徴です。具体的には下記のような要素があります。

  • カラフルな色使い
    パステルカラーやネオンカラー、ビビッドカラーなど、目を引く色が取り入れられます。
  • 個性を感じられる素材やアイテムの活用
    光沢感のある素材や個性的なサングラス、ゴージャスなリングやネックレスなど、存在感のあるアクセントをコーディネートに組み込みます。
  • 大きなロゴやプリント
    ブランドロゴやスローガンが大きくデザインされたアイテムが選ばれています。また、アニマルプリント、サイケデリックな柄、デジタル風のグラフィックなどがプリントされたデザインも人気です。
  • 適度な肌見せ
    代表的なアイテムでも紹介しましたが、コンパクトで露出の多いアイテムがあっても、アームカバーやロングブーツでさりげなく肌見せをしたり、タイトなシルエットとルーズなアイテムを組み合わせたりすることで、ヘルシーさを感じられるコーディネートにしています。

ジェンダーレスなスタイル

Y2Kファッションでは、スポーティなアイテムやルーズなシルエットなど、ジェンダーレスなアイテム選びや着こなしも特徴の一つです。

Z世代は、多様性を重視する価値観が浸透しており、「女性らしさ」や「男性らしさ」にとらわれずに、自由にファッションを楽しむ傾向があります。そのため、ジェンダーレスなファッションであるY2Kが抵抗なく受け入れられ、支持されています。

例えば、女性がメンズの大きめトップスにミニスカートを合わせたり、男性がレディースのタイトなTシャツをローライズなボトムスと合わせたり、というコーディネートが見られます。

5.まとめ

Y2Kファッションは、2000年前後のポップカルチャーを彷彿とさせる大胆で個性的なスタイルとして、2020年代の今、Z世代を中心に再流行しています。ファッションアイコンであるK-POPアイドルがY2Kを取り入れたこと、Y2Kの自分らしさ、個性を表現できるスタイルが支持を集めています。Y2Kファッションが再流行したことは、現代の若者のインサイトや新しい価値観を知るための重要な手がかりになるでしょう。

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