公開日:2024年4月29日
更新日:2024年5月1日

体験型店舗とは?今さら聞けない体験型店舗のキホン【2024年事例付き】

いま、さまざまなブランドが取り入れている「体験型店舗」は、消費の中心である世代が重要視している「体験」を提供するマーケティング手法です。
体験型店舗が注目されている理由や、どのような効果やメリットが得られるのか、体験型店舗でのプロモーション事例と合わせて紹介します。

目次

体験型店舗とは?
体験型店舗がいま注目される理由
体験型店舗の効果・メリット
企業によるプロモーション事例
まとめ

体験型店舗とは?

体験型店舗とは、「商品を売る」ことを主体とせず、「商品に関わるさまざまな体験の提供」を重視した店舗です。

商品を自分の好みに合わせてカスタマイズできるサービスを店舗で提供したり、EC(オンラインショップ)のみで展開しているブランドが商品を実際に体験できる場を提供したりするなど、さまざまな体験型店舗があります。

体験型店舗がいま注目される理由

体験型店舗が注目される主な理由を3つ紹介します。

消費者の価値観が変化

消費者の価値観が変化してきていることが、体験型店舗が注目される理由のひとつです。

近年では、「自分がなにかを所有すること」よりも「自分がなにかを体験すること」を重要視するミレニアル世代やZ世代が、消費活動の中心となってきています。

商品そのものだけでは価値を感じられにくくなっているため、商品に関わる付加価値を提供する方法のひとつとして注目されているのが体験型店舗です。

ECサイトの普及

ECサイトの普及により、体験型店舗の必要性が高まりました。

多くの商品がインターネット上で手軽に購入できるようになった分、消費者に選ばれるには他社との差別化が必要です。

他社との差別化になり、体験を求める消費者の価値観にも合った手法として、体験型店舗に注目が集まっています。

付加価値を訴求しやすい

体験型店舗による体験そのものが付加価値となります。

たとえば、「店舗のディスプレイやコーディネートでブランドの世界観を伝える」「スペシャリストによるコーディネート提案」「オンラインで注文した商品を店頭で受け取れる」など、さまざまな手法で付加価値を訴求できます。

体験型店舗の効果・メリット

体験型店舗ではどのような効果やメリットが得られるのか紹介します。

認知度や満足度の向上

体験型店舗を実施することで、認知度や満足度が向上する効果が期待できます。

商品やサービスに関わる体験をしてもらうことで満足度向上につながります。さらに、体験した消費者がSNSなどで発信することで認知度向上にも効果的です。

また、展示されている商品やサービスのデモンストレーションなどを実際に見ることで、購買意欲を高めることにもつながるでしょう。

費用を抑えて実施できる

体験型店舗なら、費用を抑えて実施することも可能です。

たとえば、ECによる販売を主体としているブランドであれば、「商品の展示や試着・試用ができる体験型店舗を実施する」ということができます。

展示品や試着・試用のサンプルを用意すれば在庫を店舗に置く必要がなく、小さなスペースでも実施できるため運営費や在庫コストを抑えられるでしょう。

リアルな情報を収集できる

体験型店舗では、対面で接客することで消費者のリアルな情報を取り入れられます。

来店した消費者が商品やサービスにどのような印象を持っているか、また、どのようなニーズを持っているのか接客を通して情報収集することが可能です。

消費者のリアルな情報は、購買行動の分析にも役立つでしょう。

企業によるプロモーション事例

体験型店舗によるプロモーションは、高級ブランドをはじめアパレルや食品、スーパーマーケットなど、さまざまな企業が取り入れています。

企業がどのような体験型ポップアップストアを開催したのか、プロモーション事例を紹介します。

FENDI(フェンディ)

ストア名フェンディ セレリア
開催場所MEDIA DEPARTMENT TOKYO(渋谷)
内容・製品の展示販売・バッグの制作工程披露・レザー職人によるワークショップ

イタリアのラグジュアリーブランドであるFENDIが開催したのは、新作コレクションの体験型ポップアップストアです。

ブランドのアイコンバッグ「ピーカブー」のメイド・トゥ・オーダー受注や、レザー職人によるワークショップなど、ここでしかできない体験を提供しました。

わかさ生活

ストア名Buruburu Aiai STORE
開催場所神宮前中央ビル(原宿)
内容・グッズ販売・アミューズメント(クレーンゲーム・カプセルトイ)・セルフ写真館・キャラクターグリーティング

健康食品メーカーのわかさ生活は、公式キャラクターのポップアップストアを開催しました。

海外アーティストのSNSで紹介されて一躍有名となった公式キャラクターを主体とし、グッズ販売やクレーンゲーム 本格的な機材で撮影できるセルフ写真館などを提供して商品の認知度向上につなげています。

路面店スペースの活用事例

nishikawa(西川)

ストア名newmine 体験型ポップアップストア
開催場所有楽町マルイ(有楽町)
内容・全商品の展示・コンサルティング(肌や髪の悩み)・枕のカスタマイズとピローケースのセレクト・タオルの吸水力を実演

寝具メーカーの西川は、美容睡眠をコンセプトとした新ブランド「newmine(ニューミン)」のポップアップストアを開催しました。

販売はECを主軸とするため、実際に商品を体験できるポップアップストアとなっており、コンサルティングで肌や髪の悩みに合わせたアイテムを提案するなど、満足度向上につなげました。

まとめ

体験型店舗は、消費者が求める「体験」を提供することで、認知度や満足度の向上につながるマーケティング手法です。
また、提供する「体験」を工夫することで費用を抑えられるほか、他社との差別化にもなります。

プロモーション事例を参考に、自分のブランドに合った体験型店舗を検討してみましょう。

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