公開日:2015年12月16日
更新日:2023年11月29日

商業施設が商圏に与える影響とは?

そのエリアにおける人の流れを意識した出店戦略を考える上では、「商業施設が商圏に与える影響」の理解が必要です。この記事では、路面スペースを利用して出店する場合に重要となる、商業施設が商圏に与える影響を解説します。

ポップアップストアを実施する上で重要な出店戦略。

立地による売り上げと、商品の魅力が高いことによる売り上げとの割合はおおよそ7:3程度という調査結果もあるほど重要な要素です。

つまり、例えば商品の魅力を従来の2倍に高めたとしても全体で見ると30%しか売り上げを伸ばすことができないということ。

魅力ある商品をたくさんのお客様に届けるための、出店戦略についての知識第三弾は”商業施設が 商圏 に与える影響”について解説します!

TGとしての商業施設が 商圏 に与える影響とは

※参考:TGとは

近くに大型スーパーや百貨店、大型小売店舗などの商業施設がある場合は、大きなTGになる可能性が考えられます。
しかし、そういった商業施設が近隣にあるからといってどんな立地でも問題ない訳ではありません。

近くに商業施設がある場合はまず、出入り口の数と場所を確認するようにしましょう。

商業施設を下見する際など、正面口のみチェックして満足してしまうこともありますが、出入り口が多ければ多いだけお客様の流れは分散してしまい、想定よりも人通りが少なかった、ということもありえます。

全体の出入り口の数と場所を確認したら、お客様が集中している出入り口の順位をつけていきます。
通常は正面入り口が最も人通りの多い出入り口ですが、駅直結の場合は地下鉄からの連絡口だったり、郊外になると駐車場からの出入り口が最も人通りのお陽出入り口という場合があります。

次に見るべきなのは、その出入り口から出たお客様が次にどこに向かうのか、ということ。

例えば駅や別の商業施設に向かう人が多く、その動線上に候補物件がある場合は商業施設がTGとなって多くの人を見込むことができます。
逆にそういったメインの人の流れがない方角に候補物件がある場合はどんなに商業施設の近くにあっても値段ほどは集客効果のない立地である可能性が高いと考えられます。

しかし、例え商業施設から駅に向かう動線上に物件がなかったとしても逆側に大学や公共施設など特定のターゲットが行き交う可能性が高い場合は、そのターゲットと自社の商材がマッチしていればおすすめの物件です。

商店街が近くにある・商店街内に物件がある場合

商業施設以外にも、地元で古くから愛されている商店街の近くや商店街の中で空いている物件が候補としてあがってくることもあるかと思います。
商店が多く集まっているエリアであれば問題ないように思えますが、テナントの管理を企業主体でやっている商業施設とは異なり、商店街は店舗が歯抜け状態になっていたり活性化できていないところも見受けられます。

また、一見出入り口だけを見ると人通りが多いように見えても買い物をしている人がほとんどいなかったり、商店街の途中で駅へ抜ける道があったりと「商店街」が必ずしもTGになり得ない場合も多々あります。

商店街の力を見る場合にはその商店街の核となるテナントを調べるとわかりやすいでしょう。
スーパーやホームセンター、ドラッグストアなど年商15億円以上が見込めるテナントが核として入っているようであれば、そのテナントがTGとして機能しその商店街の出入り口はTGであると考えることができます。

ちなみに、商業施設・商店街の核テナント共に自店の目標とする客数の最低10倍以上の客数規模があるかどうかがTGになるかどうかの基準です。
現地を下見に行く際には出入り口でお客様の流れを見ながら、「来客数の上限はこの客数の10分の1なのだ」という視点で客数を計測すると出店後のイメージがしやすいでしょう。

<出店戦略のキホン 過去記事はこちらから!>


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