公開日:2015年12月17日
更新日:2023年11月29日

徹底比較!収入から見る都内勤務エリアの特徴とは?

ポップアップストアを出す時に重要になるのが、エリアごとの消費者の特徴です。都内の勤務エリアはそれぞれ特徴が異なり、それによってお客さんの行動や趣味は大きく変わります。この記事では、出店先選びの参考情報の一つとして、収入面から見た勤務エリアごとの特徴を解説します。

ポップアップストアの出店場所を決める際に気になるのは、「そのエリアにどんな人が集まっているのか?」ということです。

特に出店エリアに集まる人たちの生活スタイルや嗜好が大きく左右される、所得に関するデータはチェックしておくことをおすすめします。

前回の居住エリアごとの分析に続き、今回は勤務地別にエリアを徹底比較していきます!

年収が高い勤務エリアははたしてどこなのでしょうか。

勤務エリアによって大きく異なる年収

今回は2012年に株式会社スパイアが発表した仕事への満足度に関する調査をもとに分析しました。

  • 渋谷・表参道・青山エリア
  • 新橋・浜松町・品川エリア
  • 新宿・西新宿エリア
  • 丸の内・大手町・日本橋エリア

の4エリアのいずれかに勤務している一都三県在住の20~50代男女を対象に行われた調査から、各勤務エリアの特徴がわかります。

▲表1 出典:仕事への満足度に関する調査

まず注目したいはそれぞれのエリアの年収。
渋谷・表参道・青山エリア以外の3エリアは「400〜600万円」の層が最も多くなっていますが、渋谷・表参道・青山エリアのみ「200万〜400万円」の層が1位となっています。

特に丸の内・大手町・日本橋エリアと比べるとその差は顕著で、丸の内・大手町・日本橋エリアの年収トップ3の中にすら「200万〜400万円」の層はランクインしていません。

この違いについてよく見てみると、従業員数でも渋谷・表参道・青山エリアのみ1位が「10~100 人未満」となっており、業種も「情報サービス業」がトップ。
つまり、渋谷=ベンチャーのイメージ通り、ベンチャー企業を含む小規模事業者に勤務する人が多いエリアが渋谷・表参道・青山エリアといえます。

逆に年収の高い丸の内・大手町・日本橋エリアや新橋・浜松町・品川エリアは半数近くが従業員数「1,000 人以上」で、「上場している」率も高いことから大企業に勤務する人が多いことがわかります。

また、おもしろいポイントとしては新宿・西新宿エリアの既婚率の低さ。
既婚率1位の渋谷の57.0%に比べて新宿・西新宿エリアは42.0%と15%もの開きがあります。

これは以前ママのおでかけ人気エリアの記事でも一部ご紹介した通り、新宿・西新宿エリアの通勤圏である中野・高円寺エリアは単身世帯が断トツで多いため、既婚率が低い傾向になったものと思われます。

逆に渋谷・表参道・青山エリアは通勤圏に二子玉川やたまプラーザ、武蔵小杉などファミリー層が多いエリアが多いため、既婚率が高い結果がでたと予測されます。

また、渋谷・表参道・青山エリアは他エリアに比べて個人の年収は低いものの、既婚率の高さから夫婦共働きで世帯年収が高くなっていることも予想されます。

これらの要素を踏まえて考えると、前回の居住エリアごとの分析で年収の高い人々が集まるエリアとしての渋谷・表参道・青山エリアという立ち位置も納得です。

ポップアップストア出店におけるエリアの違いとは

▲表2 出典:仕事への満足度に関する調査

それでは、ポップアップストアを出店する際に参考にするべき各エリアの違いはどんなところにあるのでしょうか。

表2を見てみると、勤務時間や通勤時間に各エリアの特徴があることがわかります。
この表から考察した各エリアの特徴をまとめました。

◇渋谷・表参道・青山エリア
 始業時間が遅めの会社が多い。通勤にかける時間は短く、終業時間も遅いため夜遅くまで出歩く人が多い。半数近くが私服勤務のため、ファッションへの感度も高いと思われる。

◇新橋・浜松町・品川エリア
 …始業時間が最も早く、勤務時間・通勤時間も長い傾向。スーツでの勤務が多いため、ファッション系のプライベートで使用するアイテムよりもステーショナリーをはじめとしたビジネス系の商品向きのエリア。

◇新宿・西新宿エリア
 勤務時間が他エリアと比べて最も短い。通勤時間帯は平均的な数字のため、終業後にアフター5を楽しむ余裕があると予測される。唯一スーツと私服の割合が拮抗しており、西新宿エリアと東新宿エリアで傾向が大きく変わると思われる。

◇丸の内・大手町・日本橋エリア
 始業時間は平均的だが、勤務時間が圧倒的に長い。通勤時の服装もスーツが断トツで多く、ビジネス色が強いエリア。勤務時間が長いためアフター5の集客を期待するのは難しく、店舗が駅からオフィスビルまでの導線上にあるかどうかがかなり重要になると思われる。

それぞれ「ビジネスマン・OL」が集まるエリアですが、そこで働く人々の傾向は大きく異なることがこの2つの表からも見てとれるかと思います。

まとめ

どのエリアも繁華街としての機能もある街です。とはいえ、毎日通りがかったり、目にする可能性が高いのは、遊びにきた人たちよりも「働きにきている人たち」が圧倒的に多いものです。

各エリアの特徴をつかんで、自分たちのブランド・商品にあったエリアへ出店しましょう!



出店場所をお探しの方へ

SHOPCOUNTER」は、ポップアップストア・催事・展示会などの出店/出展場所の予約がオンライン上でできるプラットフォームです。ショッピングモール、スーパーマーケット、百貨店、商店街、駅ナカ、オフィスビル、撮影スタジオ、展示会場など様々な商業スペースの検索・予約が可能です。

今すぐお探しでない方もアカウント作成 することで、新着やおすすめスペース等のお役立ち情報を受け取ることができますので、ぜひご登録ください。

RELATED

POPULAR