公開日:2024年8月29日
更新日:2024年8月29日

蚤の市とは?今さら聞けない蚤の市のキホン【各県の代表市も紹介】

現在も多くの人が足を運ぶ蚤の市。掘り出し物が見つかる古物市ですが、言葉自体は聞いたことがあっても「蚤の市」が実際はどんな意味なのか、知らない方も少なくないでしょう。本記事では蚤の市の意味や起源とともに、東京をはじめ各県の代表的な蚤の市についてご紹介します。

目次

蚤の市とは
蚤の市の起源
代表的な蚤の市

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蚤の市とは

蚤の市とは、古道具や古着などを販売する青空市場を指します。蚤の市は神社や公園、街の広場などで開催。古着や使わなくなった道具だけでなく、アンティークやヴィンテージのアイテム、手作りの品物など幅広い商品が販売されているのが特徴です。

「蚤の市」の名前の由来は諸説あり、「ノミが付いたような古着や掘り出し物を扱っている」「ノミがわくように古い品物が集まっている」などといわれています。

ちなみに、「蚤の市」は英語で「flea market」といいます。フリーマーケットという言葉を聞くと、自由を意味する「free」を思い浮かべるかもしれませんが、実際にはノミを意味する「flea」という単語が使われている言葉です。

蚤の市の起源

蚤の市は、フランスのパリにおいて1885年から始まったサント・オーエン(クリニャンクール)における古物市が起源とされています。当時のパリでは、捨てられた中から売れそうなものを選んで商売を行う「シフォニエ」と呼ばれた方々が、古物を販売する活動を広げていました。

当時、サント・オーエンを訪れた古物購入者が城壁上から積み上げられたガラクタを見下ろし、「蚤の市だ!」と叫んだことが、今日の蚤の市の起源といわれています。

蚤の市はフランス語で「marché aux puces(マルシェ・オ・ピュス)」といわれ、この「puces」が「蚤」を表すことから、日本では「蚤の市」といわれるようになりました。物を大切に長く使う文化が根付いているフランスでは、現在でも蚤の市が非常に盛んです。

代表的な蚤の市

東京・大阪・愛知・福岡において、各地の代表的な蚤の市をそれぞれご紹介します。

東京

東京 蚤の市

東京都において開催され、人気を博す蚤の市が東京 蚤の市。「布博」「紙博」といったイベントを企画している、手紙社が主催する蚤の市です。

東京 蚤の市は毎年2回、春と秋に開催。国内外のアンティークショップ、古着店、古書店、古道具店、古家具店などが一堂に会し、家具やファッションアイテム、本、クラフト作品、アート作品など、希少な商品との出会いが楽しめます。

ジャンルを問わず多数の出店で賑わうことから、「宝島」とも評される蚤の市です。

東京 蚤の市では買い物以外にも、キッチンカーの出店やライブも開催。グルメやエンターテイメントにより、幅広い年代が楽しめる蚤の市となっています。

URL:https://tokyonominoichi.com

代官山 蚤の市

赤坂 蚤の市

毎月第4日曜日に東京都港区の赤坂にあるアーク・カラヤン広場において開催されるのが、赤坂蚤の市。季節に捉われない赤坂蚤の市では年間を通して、都会ならではのライフスタイルに合う数々のアイテムが勢ぞろいです。ファションをメインに、さまざまなアンティーク雑貨と古着、ジュエリーといったアイテムを見て・買って楽しめます。

買い物以外にも音楽のパフォーマンスを満喫したり、キッチンカーのグルメに舌鼓を打ったりすることも可能。幅広い楽しみ方ができる赤坂蚤の市は、ヨーロッパの蚤の市のような雰囲気が漂い、若い世代からも支持を集めています。

URL:https://www.arkhills.com/akasaka-nominoichi

大阪

関西蚤の市

国内外のアンティークや古道具など、さまざまなアイテムと出会える東京蚤の市が東京を飛び出し、関西でも開催したのが関西蚤の市。東京蚤の市と同じく、手紙社が手掛ける蚤の市です。

2014年に開催された関西蚤の市は、2024年の春に京都へ初めて進出しました。

関西蚤の市には、手紙社が選び抜いた出店者の数々が勢ぞろい。長い間大切に使われていた古道具に古本、古着の数々に加えて、雑貨や日用品、ドライフラワーなどにも出会えます。

関西蚤の市では買い物以外にも、舌を唸らせるお菓子やフード、ドリンクといったグルメを味わうことも可能。大道芸によるパフォーマンスやスタンプラリーといったイベントも開催しており、子どもから大人まで楽しめる、エンターテイメント型の蚤の市となっています。

URL:https://tokyonominoichi.com

四天王寺骨董市

大阪市天王寺区にある四天王寺において、毎月21と22日に行われるのが四天王寺骨董市です。関西では最大級の骨董市である四天王寺骨董市には、およそ300〜500の店舗が出店。

骨董品や古美術品に加えて、アンティークの家具や雑貨、陶器、着物に古着、レコード、絵画といった数々のアイテムが販売されています、そのため、県外からも多くの方が足を運んで掘り出し物を探し、買い物を楽しんでいる蚤の市です。

四天王寺の境内全体が会場となる四天王寺骨董市では、中心伽藍の拝観を無料で開放。飲食店も多数出店しており、縁日のような雰囲気も楽しめることから、多くの買い物客を魅了しています。

URL:https://shitenkai.wixsite.com/0000

北野天満宮 天神市

京都府京都市上京区馬喰町の北野天満宮の境内にて行われているのが、北野天満宮天神市。「天神さんの日」として知られている、毎月25日に行われる蚤の市です。

北野天満宮天神市は東寺の弘法市とあわせて二大縁日として数えられ、京都が誇る伝統行事でもあります。1月に行われるのは「初天神」、12月に行われるのは「終い天神」といわれており、一層の盛り上がりを見せています。

北野天満宮天神市では骨董品に古道具、古美術品や古着といったアイテムを扱うお店が数多く出店。和風の品物が揃っており、和の雰囲気も満喫できる蚤の市となっています。

URL:http://kitanotenmangu.or.jp/event/

愛知

名古屋アンティークマーケット

名古屋市中区にある東別院にて開催されるのが、名古屋アンティークマーケット。4月と11月の年に2回行われている蚤の市です。

名古屋アンティークマーケットでは名古屋を中心に、蚤の市の後も訪れることができる古着のお店やアンティークのお店が出店。アメリカ・ヨーロッパをはじめ世界中のヴィンテージ品や日本の昭和・平成レトロなアイテム、古着などが揃っており、名古屋アンティークマーケットでしか出会えない特別なアイテムが見つかるでしょう。

名古屋アンティークマーケットではキッチンカーや露店でグルメを味わったり、ミニライブや景品がもらえたりするスタンプラリーなども行っており、コンテンツが充実。大人の無駄遣いが満喫できる蚤の市です。

URL:https://nagoya-antique-market.jp

大須観音骨董市

愛知県名古屋市にある大須観音において、毎月18日と28日に開催されているのが大須観音骨董市。42年以上の歴史を誇る大須観音骨董市では、常時およそ70店舗が出店しています。

昭和レトロな雑貨から着物に骨董品、小道具、作家が手掛けた一点物に加え、最近では西洋アンティークなど幅広い商品が軒先に並ぶ蚤の市です。

多彩な骨董品が並ぶ大須観音骨董市は、探し物や掘り出し物を見つけ出す楽しみが味わえる蚤の市。アンティークに興味を持つ若者も訪れており、賑わいを見せています。

URL:https://kottouichi.jp/oosu-kannon.htm

名古屋みなと蚤の市

名古屋みなと 蔦屋書店において、不定期で開催されているのが名古屋みなと蚤の市。ヨーロッパや日本国内でアンティークを扱うお店や、日々の暮らしに彩りを添えてくれるグリーン・花を扱うお店が、およそ40店舗集います。

日々の生活をちょっぴり豊かにしてくれるアンティークやグリーンが欲しい時に、足を運びたい蚤の市です。

URL:https://store.tsite.jp/nagoya-minato/event

福岡

護国神社 蚤の市

福岡県護国神社の参道を利用して開催されるのが、護国神社 蚤の市。300mの参道に150前後の店舗が出店し、アンティークや古道具、古着に雑貨、古本など豊富な品物が勢ぞろいです。

護国神社 蚤の市ではバリエーション豊かなフードブースもあり、コーヒーやパン、スイーツなどのメニューからオーガニックなフード、カレー、石窯のピザといった多彩なグルメも味わえ、お腹も心も満たされます。

福岡だけでなく九州各地からも多くの方が足を運ぶ護国神社 蚤の市は、護国神社の懐かしさを感じつつ貴重な品物やときめくアイテムに出会え、充実した週末が過ごせるでしょう。

URL:https://g-nominoichi.com

久山 蚤の市

2024年1月から毎月開催されているのが、久山蚤の市です。古物や骨董、ヴィンテージ雑貨を扱うお店が出店するだけでなく、古道具やレトロ雑貨、アパレルに食器、おもちゃなど九州内外からさまざまなお店が参加。クラフト品やハンドメイド品も販売しており、久山蚤の市でしか出会えないアイテムも見つかります。

久山蚤の市は敷地面積27万4千㎡を誇る、大型ショッピングモールのトリアスで開催。日本国内でもレアなクラシックバスとのコラボや飲食物も販売しており、買い物以外の非日常体験も楽しめる蚤の市です。

URL:https://www.shalleton.com/hisayamanominoichi

まとめ

古道具や古着、アンティークなど他では出会えない掘り出し物が見つかるだけでなく、ワクワクするひと時を楽しめるのが蚤の市です。若者も足を運んでおり、今や蚤の市は幅広い世代が集う場所となっています。

本記事でご紹介した蚤の市を参考に、ポップアップストアの出店先を検討してみてはいかがでしょうか。

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