2026年6月17日

ポップアップストアの費用相場は?場所別の目安と費用を抑えるコツ

ポップアップストアの出店費用はいくら?レンタルスペース費・什器・販促物などの内訳と、場所・広さ・期間で変わる相場の目安、予算別の実例、費用を抑えるコツまで解説します。

ポップアップストアの相場は?参考例でわかるポップアップストアの開催費用

ポップアップストアは、常設店を構えるよりもはるかに少ない費用でリアル店舗の出店が実現できる出店形態です。とはいえ「実際にいくらかかるのか」「自分の予算でどこまでできるのか」が分からず、一歩を踏み出せない方も多いのではないでしょうか。

結論から言うと、イベントスペースの料金は1日あたり数千円台から借りられるものもあり、小規模なポップアップなら数万円程度で開催することも可能です。一方で、出店する場所や規模、期間によって費用は大きく変わります。

本記事では、ポップアップ出店にかかる費用の内訳と、相場が何によって決まるのか、そして予算別の実例と費用を抑えるコツまでを解説します。


ポップアップストア出店にかかる費用の内訳

ポップアップ出店でかかる費用は、大きく次の6つに分けられます。まずは全体像を押さえ、自分のやりたいことに必要な項目を洗い出しましょう。

費用項目目安補足
イベントスペース費(会場費)1日あたり数千円〜数十万円最も大きく変動する項目
場所・広さ・期間で決まる
什器費1点あたり数百円〜数千円1週間単位にレンタルが一般的
什器付きなら不要なことも
販促物の制作費数千円〜数万円チラシ100部で約700円〜
無地紙袋50枚で約1,000円〜など
配送費数千円〜(要見積もり)搬入出を業者に依頼する場合
人件費1人1日あたり1万円〜時給1,200円〜2,000円が目安
その他の諸費用数千円消耗品・光熱費・通信費など

※金額はいずれも目安です。最新の単価は各サービスの料金表をご確認ください。

①イベントスペース費(会場費)

費用全体のなかで最も大きく、かつ最も変動するのがイベントスペース費です。後述するように、イベントスペース費はエリア・スペースタイプ・広さ・期間の組み合わせで決まります。実際に掲載されているスペース例を見ると、1日あたりの料金は次のように幅があります。

エリア・タイプ広さの目安料金の目安
郊外モールの屋外区画約8〜10㎡約3,300円/日
地域密着型モールの小区画約16㎡約16,500円/日
駅直結・駅前商業施設の小区画約10㎡約18,700円/日
都心の人気エリアの路面約40㎡約44,000円/日

②什器費

洋服の展示や雑貨の陳列に使うのが什器です。什器レンタルは「使用開始から1週間まで」を基本料金とする料金体系が一般的で、短期のポップアップなら1日だけの利用でも基本料金で借りられます。主な什器のレンタル料金の目安は次のとおりです。

什器料金の目安(1週間まで・1点)
ハンガーラック約1,100円〜5,500円
ディスプレイテーブル・平台約5,500円〜20,000円
レディーストルソー(腕付き)約4,400円〜5,500円
フィッティングルーム(試着室)約4,950円〜7,700円

全身ミラー・椅子・レジスターなども同様に週単位でレンタルできます。なお、はじめから什器が備え付けられているスペースや、什器を無料・割安で貸し出すスペースを選べば、この費用は大きく抑えられます。

③販促物の制作費

チラシやショップカード、ショッパー(手提げ袋)などの販促物も費用に含めておきましょう。ネット印刷や包装用品の通販を使えば、少部数でも安く用意できます。主な販促物の料金の目安は次のとおりです。

販促物料金の目安
A4チラシ(ネット印刷・フルカラー)100部で約700円〜
ショップカード(名刺サイズ)100枚で約300円〜2,000円
無地の手提げ紙袋(ショッパー)50枚で約1,000円〜1,700円
名入れ・ロゴ入りの紙袋100枚〜の別途見積もり(単価が上がる)

サイズ・材質・部数・オプションによって単価は変わります。ブランドの世界観に合わせたオリジナル仕様(名入れ・箔押しなど)にすると単価は上がります。

④配送費

商品を自分たちで運べない場合は、配送を業者に依頼します。費用は荷量・サイズ・距離によって変わり、都内から都内への小口配送であれば数千円から、大口の場合はチャーター便などを使うと割安になることもあります。

⑤人件費

自社のスタッフだけで回せない場合は、臨時スタッフの確保も検討します。料金はサービスによって異なりますが、時給1,200円〜2,000円程度、1日8時間で1人あたり10,000円〜16,000円程度が目安です。出店目的やKPIに見合った人員配置を計画しましょう。

⑥その他の諸費用

ガムテープ・ボールペン・ゴミ袋などの消耗品のほか、独立型のスペースでは照明・空調などの光熱費がかかる場合があります。商業施設内のスペースでは、賃料に光熱費が含まれていることも少なくありません。契約時に確認しておくと安心です。


ポップアップの費用相場を左右する要素

イベントスペース費は、次の要素の組み合わせで決まります。価格への影響度が大きい順に並べると、おおむね「①エリア・立地 ≧ ②スペースタイプ > ③広さ」です。

意外に思われるかもしれませんが、広さは価格を決める最大の要因ではありません。実際の料金を見ると、駅から離れた郊外の100㎡近い区画より、駅直結で数㎡の小さな区画のほうが高いケースもあります。まずは「どのエリアの、どんなタイプのスペースか」で大枠の相場が決まり、そのうえで広さによって調整される、と理解しておきましょう。

①エリア・立地別

同じタイプのスペースでも、エリアと立地によって料金は大きく変わります。下記は、路面のレンタルスペースについてエリア別の料金感を比較したものです。

エリア・立地(路面スペースの例)1日あたりの料金の目安
都心の人気エリア(表参道・渋谷・代官山など)約40,000円〜200,000円
主要駅周辺・商店街など人通りの多い立地約15,000円〜30,000円
郊外・住宅街・地方都市の生活圏約3,000円〜7,000円

集客力の高い一等地は費用が上がる分、広告を打たなくても多くの人の目に触れやすいという利点があります。エリアは「費用」と「集客力」のバランスで選ぶのがポイントです。

②スペースタイプ別

スペースのタイプによっても、料金帯と借り方の特徴が異なります。イベントスペースの料金例をもとにした、1日あたりの目安は次のとおりです。

スペースタイプ1日あたりの料金目安特徴
ショッピングモール・商業施設約2,000円〜50,000円超集客力があり、告知なしでも来館者に見てもらいやすい
路面店舗・ギャラリー約3,000円〜200,000円エリアによる差が大きい。世界観を作り込みやすい
駅ナカ・駅ビル約5,000円〜300,000円超多くは1万〜3万円台。都心一等地の区画は高額になる
マルシェ・屋外スペース約5,000円〜イベント規模や立地で変動。駅前の人気マルシェは高め
百貨店料金非公開が中心催事区画は条件により個別見積もり

商業施設やショッピングモールは、それ自体に集客力があるため、イベント告知をしなくても多くの来館者に商品を見てもらえるのが強みです。はじめての出店先としても選びやすいタイプといえます。

③広さ(規模)別

広さは、同じエリア・同じタイプのなかで費用を上下させる要素です。「広いほど高い」と単純に決まるわけではなく、あくまで立地とタイプで決まったベースのうえで調整される、と捉えてください。

イベントスペースの広さは、数㎡のコンパクトな区画から100㎡を超える路面店舗まで幅広くあります。商品点数が少ないブランドや、ショップカード配布・試飲などの体験型であれば数㎡でも十分です。トータルコーディネートの展示や試着を伴うアパレルなら、ある程度の広さと什器スペースを見込んでおきましょう。必要な広さは「並べる商品量」と「接客スタイル」から逆算するのがおすすめです。


出店する日数で変わる費用

1日単位で必要な日数だけ借りられる

ポップアップ向けのイベントスペースは、1日単位や時間単位で借りられるものが多く、常設店の賃貸契約のように初期費用や保証金を大きく負担する必要がありません。週末の2日間だけ、平日を含めた数日間だけ、といった柔軟な借り方ができるため、テスト販売や新商品のプロモーションに向いています。

日数が増えると変わる費用・割引

出店日数が増えれば、当然ながらイベントスペース費は日数分かかります。一方で、什器のレンタルや配送の手配は1回で済むため、1日あたりの総コストは日数が長いほど下がる傾向があります。また、スペースによっては長期利用割引を設けている場合もあります。準備・搬入日を含めて何日必要かを早めに見積もり、割引の有無も確認しておきましょう。


【予算別】ポップアップ出店のモデルケース

ここからは、目的別の参考例をもとに、トータルの費用感をイメージしてみましょう。いずれも費用項目・金額は参考例です。

低予算(合計約2.4万円)|小規模物販のポップアップ(マルシェ・2日間)

費用項目金額
イベントスペース費(2日間・マルシェ)約14,000円
什器費(平台1台)約2,700円
販促物費(ショップカード100部)約2,000円
レジレンタル費約3,000円
雑費約2,000円
合計約23,700円

什器を最小限にし、持ち込みでまかなえるものは持ち込むことで、費用を抑えた構成です。まずは小さく試してみたい方に向いています。

中予算(合計約4.5万円)|試飲・体験イベント(商業施設・2日間)

費用項目金額
イベントスペース費(2日間・商業施設の小区画)約33,000円
什器費(平台1台)約2,700円
販促物費(ショップカード500部)約4,000円
雑費約5,000円
合計約44,700円

商業施設内の小区画でも、試飲や体験を中心にすれば什器を絞った構成で出店できます。来館者がそのまま立ち寄れるため、体験を通じてブランドや商品ラインナップを知ってもらう導線が作りやすいのが特徴です。

こだわり予算(合計約18.6万円)|ブランドのポップアップ(路面・3日間)

費用項目金額
イベントスペース費(3日間・人気エリアの路面)約132,000円
什器費(試着室・トルソー)約8,800円
販促物費(ショッパー200枚・カード200部)約24,000円
配送費約13,000円
レジレンタル費約3,000円
雑費約5,000円
合計約185,800円

人気エリアの路面スペースは費用が上がる分、ブランドの世界観を作り込みやすく、体験価値の高い出店が実現できます。什器が備え付けられたスペースを選べば、什器費をさらに抑えられます。


ポップアップストアの費用を抑える5つのコツ

1. 什器付きのスペースを選ぶ
什器が備え付け、または無料貸し出しのスペースなら、什器費をまるごと削減できます。

2. 必要な日数だけ借りる
1日単位で借りられるスペースを選び、準備日も含めて過不足のない日数に絞りましょう。

3. 集客力のある施設を選び、広告費を抑える
通行量の多い商業施設やモールなら、告知費用をかけなくても来館者の目に触れやすくなります。

4. 閑散期・平日を狙う
繁忙期やイベントシーズンを避けると、料金を抑えやすく、交渉の余地が生まれることもあります。

5. 既製品の什器・販促物を活用する
オリジナル仕様にこだわりすぎず、既製品やテンプレートを活用すると制作費を削減できます。


    ポップアップストア出店の費用に関するよくある質問

    Q. ポップアップストアは最低いくらから出店できますか?
    A. イベントスペース費だけで見れば、マルシェや郊外の小規模スペースは1日あたり数千円から借りられるものもあります。什器付きのスペースを選び、販促物を最小限にすれば、小規模なポップアップを数万円程度で開催することも可能です。

    Q. 費用は交渉できますか?
    A. スペースや時期によっては、長期利用割引や閑散期の特別料金が用意されている場合があります。料金や条件はスペースごとに異なるため、気になるスペースは問い合わせて確認するのがおすすめです。

    Q. はじめての出店は、どのくらいの予算で考えればよいですか?
    A. まずはリスクを抑えられる小〜中規模・短期からの出店がおすすめです。集客力のある商業施設の小区画を2〜3日間借りる構成であれば、数万円台から始められます。反応を見ながら、規模や日数を段階的に広げていくとよいでしょう。


    まとめ

    ポップアップストアの費用は、イベントスペース費を中心に、什器・販促物・配送・人件費・諸費用で構成されます。なかでもイベントスペース費は、エリア・立地、スペースタイプ、広さ、期間の組み合わせで大きく変わり、影響度はおおむね「エリア・立地 ≧ スペースタイプ > 広さ」の順です。

    1日単位で必要な日数だけ借りられるため、小規模なら数万円程度から、こだわった出店でも常設店に比べてはるかに低い費用で実現できます。什器付きスペースの活用や日数・時期の工夫で、費用対効果はさらに高められます。あなたのやりたいことに合った予算で、ポップアップストアを開催しましょう。

    ショップカウンターは、ポップアップストア・催事・展示会などの出店/出展場所の予約がオンライン上でできるプラットフォームです。気になるスペースがございましたら、お気軽にお問い合わせください。


    出店場所を探すならショップカウンター

    ショップカウンター」は、ポップアップストア・催事・展示会などの出店/出展場所の予約がオンライン上でできるプラットフォームです。ショッピングモール、スーパーマーケット、百貨店、商店街・路面店、駅ナカなどの商業スペースを様々な利用目的にあわせて検索・予約が可能です。

    今すぐ出店スペースをお探しでない方も利用登録を行うことで、新着やおすすめスペース等のお役立ち情報を受け取ることができます。ぜひご登録ください。

    人気記事

    新着記事

    カテゴリ一覧から記事を探す