文教地区という言葉には、どのような意味があるかご存知でしょうか。「文教地区」という言葉を耳にしたことはあっても、実際はどんな意味を持つのか。知らないという方も少なくないでしょう。本記事では文教地区について、基本的なことや特徴、東京都における代表的な文教地区についてご紹介します。
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文教地区とは、都市計画法により定められた特別用途地区の1つです。住宅地において大学や研究所といった教育研究施設や、図書館に美術館、博物館などの文化施設が集まる地域は「文教地区」に指定されています。この地区では、教育や研究、文化活動などを行う上で望ましくないパチンコ店やバー、風俗店といった施設の建設や進出が規制されています。
<豆知識>市町村で指定される文教地区は、建築規制の内容に関しては市町村ごとの条例により定められています。 |
文教地区には、第一種文教地区と第二種文教地区の2種類があるのが特徴。住居系用途地域内に指定に指定される第一種文教地区は規制が厳しいですが、用途地域内に指定される第二種は第一種に比べて規制が多少緩くなっています。
「文教地区」という言葉は、特別用途地区に指定された地区を表すだけではありません。地域によっては、「大学が近隣に複数ある場所」という意味で使われるケースもあります。
文教地区は治安の良さが特徴です。
理由としては文教地区が風紀を乱すような施設の出店が制限されており、近隣にパチンコ店やバー、風俗店といったお店が存在しないためです。
住宅地や教育施設の環境が守られている文教地区は治安が良く、子育て中のファミリー層からの支持を得ています。
文教地区には、子育て世帯にとって嬉しい教育環境や便利施設が充実しているのが特徴。近隣には幼稚園や保育園、塾などの教育施設に加え医療施設や公園、子育て中の方も気軽に利用できる公共の施設などがあるため、子育て世帯にとって住みやすい地域です。
治安の良さや教育関係に加えて、文教地区はアクセスが良いのも特徴。通勤や通学に便利で、子育て世帯だけでなく働く世代にとっても魅力のあるエリアです。
<例>
東京都の文京区は徒歩圏内にJR山手線の駅があり、東京都における主要都市へのアクセスの良さが抜群。JR以外にも数多くの地下鉄が通っています。
東京のみならず、日本を代表する文教地区として名前が知られているのが文京区。明治時代には森鷗外や夏目漱石といった文豪が暮らしていた地域です。
23区の中心部にありながらも緑に溢れ、落ち着いた雰囲気が漂う文京区は、文教地区として茗荷谷駅周辺が有名です。
文京区は文化施設としては生涯学習の拠点となっているアカデミー文京や、大小さまざまなホールを備え、文京区における芸術活動を担う文京シビックホールもあります。
教育施設としては最高学府として名高い東京大学を始め、区内に数々の大学があるのが特徴。お茶の水女子大学や跡見学園女子大学、拓殖大学などがあります。文京区は大学以外にも東京学芸大学附属竹早小学・中学や筑波大学附属小学・中学・高校、お茶の水女子大学附属小・中学・高校などもあり、名だたる学校が集うエリアとして評判です。
東京23区において中心に位置する千代田区は、皇居を擁するエリア。JRや地下鉄が通っておりアクセスがよく、国会議事堂のある霞が関・永田町や、学生が集まる神保町・お茶の水といった有名な地域も含んでいます。
千代田区において文教地区に指定されているのは、次の通りです。
麹町・番町地域 | 教育施設や大使館があることから落ち着いた雰囲気が漂う |
飯田橋・富士見地域 | 外濠公園や靖国通り、目白通りなどに囲まれたエリアの大半が文教地区に指定 |
神保町地域 | 神田駿河台から神田猿楽町、神田三崎町、西神田、一ツ橋などの広い範囲で文教地区に指定 |
千代田区の文化施設としては、令和9年度にリニューアルオープン予定のちよだアートスクエアがあります。教育施設としては、上智大学や法政大学、日本大学、明治大学、二松学舎大学、一橋大学などがあるのが千代田区です。その他にも名門小学校である番町小学校、麹町小学校などもあり、多くの学生が集う地域となっています。
副都心の一つであり屈指の歓楽街・歌舞伎町などもある新宿駅周辺を始め、多彩なエリアを持つ新宿区にも文教地区があります。
新宿区における文教地区は西早稲田の周辺が指定されており、新宿区でありながらも緑溢れる環境が充実。早稲田大学や学習院女子大学、東京都の中でも屈指の進学校である戸山高校などがある地域です。その他にも、新宿御苑も文教地区に含まれます。
都市計画上においては指定を受けていないものの、四ツ谷駅周辺は文教地区として有名。四ツ谷駅から新宿御苑や明治神宮外苑方面は第一種住居地域に指定されており、住みやすい環境が広がります。
新宿には文化施設として、新宿歴史博物館や林芙美子記念館、漱石山房記念館に佐伯祐三アトリエ記念館、中村彝アトリエ記念館といった博物館・記念館があるのが特徴。その他にも、各地域センターやホールとしての新宿文化センター(令和7年9月30日まで休館予定)、四谷区民ホール、牛込箪笥区民ホール、角筈区民ホールもあり、文化活動でも利用されています。
教育施設としては早稲田大学や学習院女子大学以外にも、東京理科大学、桜美林大学、慶応義塾大学、目白大学、東京医科大学などさまざまな大学があります。また新宿区は、新宿区立西早稲田中学校をはじめ有名な小学校や中学校なども集まっているエリアです。
渋谷駅を中心に副都心として発展を遂げる渋谷区は、ファッションを中心として若者が多く訪れるだけでなく、多彩な商業施設や高級住宅街も擁する地域。数多くの教育機関も集まっており、一部地域は文教地区として指定されています。
渋谷区の文教地区は明治神宮の周辺や千駄ヶ谷の周辺、神宮前1丁目から4丁目、青山や広尾の辺りです。
文化施設としては絵画や彫刻など幅広い分野の特別展などを行う松濤美術館や、東京府議会議長・渋谷区議会議長を経験した朝倉虎治郎氏が建てた旧朝倉家住宅、将棋にまつわる施設の駒テラス西参道があります。
教育施設としてはこども科学センター・ハチラボに加えて、青山学院大学や実践女子大学、國學院大學など数々の大学もあるのが渋谷区。その他にも、実践女子学園中学・高等学校や青山学院の初等部から高等部などもあります。
多くの大企業の本社があるオフィス街エリアを始め、商業エリアや住宅街、各国の大使館などが立ち並ぶのが港区。高級住宅街のイメージもある港区にも文教地区があり、北青山や南青山の一部、三田などが指定されています。
港区の文化施設としては、港区民が交流を図る各地域の区民センターや男女平等参画センター、港区民が生涯学習を行うための生涯学習センター、青山生涯学習館、国際交流スペースなどがあります。
教育施設としては慶応義塾大学や明治学院大学、東海大学、北里大学などの大学や、名門公立小学校とも呼ばれる青南小学校や白金小学校、笄小学校なども擁するのが港区です。
文教地区は大学をはじめとした教育施設が充実しているだけでなく、アクセスや治安の良さから人気のエリアです。
子育て中の世帯やファミリー層に向けたサービスや商品を展開する際、文教地区にポップアップストアを出店することは良い第一歩となり得るでしょう。
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