モノからコトへといわれる現在では、衣・食・住を横断して暮らし自体を提案するライフスタイルショップの人気が高まっています。そこでこの記事では、商品の見せ方やコンセプトなど出店の際に参考にしたい11のショップをご紹介します。
ここ数年でよく目にするようになった“ライフスタイルショップ”。
まだ明確な定義はありませんが、衣・食・住にまつわる様々な商品をキュレーションして、生活スタイルごと提案するというコンセプトのショップを指すことが多いようです。
セレクトショップと近い業態ではありますが、これまでアパレルショップではあまり扱われてこなかったインテリア雑貨や食品などのアイテムも取り入れている点、より全体の世界観を重視してキュレーションしている点がポイント。
ファッションもライフスタイルのひとつとして捉え、衣・食・住すべてをフラットに見比べて買い物するお客様が増えている背景もあり、今後ますますライフスタイルショップは増えていくと考えられます。
そこで今回は、オープンが相次ぐライフスタイルショップの中で、商品の見せ方やコンセプトなど参考にしたい11のショップをまとめました!
2009年に千駄ヶ谷にオープンしてから絶大な人気を誇るRon Herman。
ファッションだけではなく隣接するカフェも人気で、西海岸のライフスタイルをそのまま輸入してきたような世界観が魅力です。
2014年にリニューアルオープンした国内最大級規模である二子玉川店も変わらず人気で、ファッション・インテリア・カフェを各階にわけているのも特徴です。
ライフスタイルショップを知るためにまず訪れておきたいショップのひとつです。
2015年代官山に初上陸したフレッド シーガル。
日本での展開はここ最近からですが、1961年の創業時からセレクトショップの先駆けとしてアメリカ西海岸を代表するショップです。
2016年には横浜に代官山の2倍以上となる約500坪もの店舗をオープンし、美容やペットグッズ、キッズファッションなどさらに多くのカテゴリをシームレスに展開しています。
フロアを「海側」と「街側」に分けてそれぞれのコンセプトに合った商品展開をする横浜店は、土地とショップコンセプトの融合という視点からも一見の価値あり。
有名セレクトショップ・SHIPSが手がけるライフスタイルブランド。
食品の扱いはありませんが、コーヒーメーカーやカトラリーなど食を意識させるアイテムが多数揃い、本やCDの取り扱いも。
「眺めのいい日々と、居ごこちのいい服」をテーマに、ららぽーとTOKYO-BAYやららテラス 武蔵小杉といった郊外店舗を中心に出店しています。
都心のSHIPSとは一線を画すゆったりとした店舗のつくりと品揃えの違いをぜひチェックしてみてください。
出典:SALON adam et rope Official
ファッションブランドでもあり、世界各国からセレクトされたインポートアイテムを扱うセレクトショップでもあるアダム エ ロペが展開する”サロン アダム エ ロペ”。
「ファッションと同じくらい食べることが好きな人へ」というコンセプト通り、アパレルブランドが展開するショップでありながら食がメインテーマに据えられています。
2013年の吉祥寺店オープンの際は衣・食・住の割合を6:2:2としていましたが、2016年3月、4月と立て続けにオープン予定の新宿「ニュウマン」、「東急プラザ銀座」の新店舗はカフェやレストランがメイン。
食を起点にしてブランドを知ってもらうという視点からもチェックしておきたい新店舗です。
出典:LE TiROiR de DRESSTERIOR Official Facebook
「下町パリジャンの日常生活」をコンセプトに、シンプルでトラディショナルなウエアと歴史あるヨーロッパの工場で作られる様々な生活雑貨をセレクトするル ティロワ ドゥ ドレステリアは2014年オープンの新しいブランド。
30代のニューファミリー層に向けて二子玉川ライズに初出店してから、パリのシンプルで上質な暮らしを提案してくれるショップとして人気を集めています。
特に二子玉川ライズ店ではLtd. cafeも併設し、気取りすぎないパリの下町をイメージした店構えがより入りやすい空気を作り出しています。
衣・食・住すべてを共通のコンセプトでまとめあげた店舗からは、ただ雑貨を集めただけではない力強いアイデンティティを感じます。
出典:RED CLOVER Official
ル ティロワ ドゥ ドレステリアと同じワールドが運営するレッド クローバーは、“シンプルなものは美しい”をコンセプトにしたライフスタイルショップ。
2014年にリニューアルオープンしてから、ファッションや雑貨、食品はもちろん、ブックスペースや植物などさらにラインナップを広げ、センスのいい女友達の家に遊びにきたかのようなショップのつくりになっています。
限られた店舗スペースの中で、各商品の魅力とショップの世界観を最大限に表現する見せ方は参考にしたいポイントのひとつです。
インテリアを主力事業とするACTUSが運営する「丁寧な暮らし」をコンセプトにしたショップ。
ACTUSが得意とするインテリアや雑貨をメインに、ライフスタイル誌『KINFOLK』とともに手がけるアパレルブランド「Ouur(アウアー)」を展開し、ライフスタイル全般をプロデュースする空間に仕上がっています。
KINFOLK」「Ouur」ACTUS「」それぞれの世界観を崩さず、”スローハウス”というブランドにまとめあげる展開方法は一見の価値ありです。
大人のライフスタイルを提案するCIBONEが2012年にオープンした新ブランドTODAY’S SPECIAL。
食器、インテリア雑貨、ヘルスケア、アパレルなどのアイテムがマーケット風に賑やかに並ぶショップです。
渋谷ヒカリエ ShinQs店は雑貨が中心ですが、3階建てになっている自由が丘店は2Fがアパレル中心のフロアになっており、3Fのレストランと合わせて衣・食・住がそれぞれバランスよく配置されています。
味のある手書きの雰囲気やシーズナル企画の選び方にもセンスを感じるTODAY’S SPECIALはライフスタイルショップ研究にぜひ訪れて欲しい店舗のひとつです。
東京・目黒の人気デザインホテルCLASKA。
その中のショップとしてオープンしたCLASKA Gallery & Shop “DO”は伝統の手仕事でつくられる工芸品からデザイナーによる新しいプロダクトまで、今の日本の暮らしに映えるアイテムを集めたライフスタイルショップです。
2014年「コレド室町3」にオープンした初の飲食業態「DO TABELKA (ドー タベルカ)」では毎日使いたくなる品々と毎日食べたくなるごはんを通して「食という時間の過ごし方」を提案。
アーティストの展覧会や企画展とのコラボレーションのうまさも人気の秘訣ではないでしょうか。
2014年神楽坂にオープンした「ラカグ(la kagu)」は「衣食住+ 知」のライフスタイルを独自の目線で編集し提案する新しい商業施設。
総面積1,000㎡弱の空間にはファッション、生活雑貨、カフェ、家具、ブックスペースはもちろん2Fのレクチャースペースでは日々トークセッションやワークショップなどのイベントが開催されています。
ライフスタイルの提案だけではなく、そこにコミュニティを作っていく新しい商業施設のかたちと言えそうです。
代官山に2014年にオープンしたテノハ代官山は東急不動産が手がける「生活を総合的にプロデュース」する商業施設です。
雑貨からファッション、食品など暮らしに関わる選りすぐりの約10,000アイテムが並ぶ”& STYLE STORE”、「味は極上、価格は日常」をテーマにしたイタリアンレストランと上質なコーヒーショップからなる”& STYLE RESTAURANT”、「創造的に働く、生きる」がテーマのコワーキングスペース”& STYLE LAB”から構成されています。
プライベートだけではなく、仕事も含めた暮らし全体をライフスタイルと捉えた新しい取り組みではないでしょうか。
参考にしたいライフスタイルショップ11選はいかがでしたでしょうか。
それぞれに共通して言えることは、コンセプトやアイテムの強みといったアイデンティティを強く持ち、「どのアイテムで興味を引いてどのアイテムで売りを立てるか」がはっきりしている点のように感じます。
消費者の興味の対象が広がった今、ファッションだけでお客様を呼び込むことの限界も見え始めています。
しかし、安易に雑貨やカフェを取り入れるのではなく、「主力商品をより引き立てる商品の選び方や見せ方」を考えなければ、単に購入額が下がって終わりになってしまいます。
まずは、
どんなライフスタイルを提案したいのか?
その上で自分たちの一番の強みとなる売れ筋アイテムはなんなのか?
というところから逆算して、他のアイテムを揃えていくように心がけましょう。
また、その中でも食品は賞味期限もあり、販売において細かい規定もあります。
もっともお客様にアプローチしやすい商品でありながら、安心・安全という面からリスクが高い商品でもありますので、食品の取り扱いを開始する際には法律や流通、ストック場所などを事前にチェックすることをおすすめします。
より世界観が伝わるアイテムを揃えて、お客様にあなたの商品の魅力を効果的に伝えましょう!
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