公開日:2024年9月27日
更新日:2024年9月27日

新規事業としてポップアップストアを収益化させたユナイテッド不動産の挑戦

ポップアップストアの出店支援プラットフォーム「SHOPCOUNTER」を導入いただいた企業様に、それまでにどのような課題や目的を持たれ、SHOPCOUNTERのどういった点を評価されて導入に至ったのか。ユナイテッド不動産で新規事業としてポップアップスペースを運用する、インベスト事業の伊藤様にお話を伺いました。

目次

自社物件を保有し運用方法を模索する新事業を立ち上げ
好立地にも関わらず、スペースの認知に苦労した立ち上げ期
実感した集客・運用面それぞれの導入効果
レンタルスペースを貸し出したい方へ

■インタビュイー

ユナイテッド不動産株式会社
インベスト事業部
伊藤 圭市 さま

自社物件を保有し運用方法を模索する新事業を立ち上げ

ーユナイテッド不動産の事業内容について教えてください。

オーナー様のビルやマンションの安定収益確保をサポートする「受託管理事業」のほか、中古物件の買取再販を手掛ける「バリューアップ事業」がメインとなっています。そんな中、3年前から自社で購入した物件を長期保有し、新しい運用方法を模索しているのが私が担当しているスペース事業です。営業エリアは1都3県で、築古・小規模な物件を扱うのが特長です。

ースペース事業として手掛けられているのはどんなものでしょうか?

コロナ禍になった直後、いま私が事務所として常駐している高円寺オフィスと同じビル内にシェアトレーニングジムを開設したのが最初の試みでした。各種ポータルサイトで集客しつつ、アプリ経由で予約・決済から入退室までしていただける「完全個室・完全無人」のスタイルで運営しています。

そのほか、この高円寺オフィスの1Fにあったガレージを大幅にリノベーションし、2タイプのポップアップスペースにしています。ガレージの場合、遵法性を守るには賃貸物件として出せなかったのもあり、初期投資をし、短期貸しスペースとして有効活用するに至りました。

スペース詳細ページはこちら:https://shopcounter.jp/spaces/cX0zbQ

ーそのポップアップスペースの利用用途や出店者の傾向はいかがですか?

高円寺という土地柄なのか、アパレル関連の出店が圧倒的に多いですね。

シーズンはじめの新作発表の展示会や、インフルエンサーによるフリーマーケットなどです。後者は、フォロワーを多く抱える影響力のある方のイベントだったため、周辺に長蛇の列ができ、整理券で対応いただくほどでした。

スペース詳細ページはこちら:https://shopcounter.jp/spaces/9oJsdN

好立地にも関わらず、スペースの認知に苦労した立ち上げ期

ーポップアップスペースを運営する上で抱えていた課題について教えてください。

ガレージを活用したポップアップスペースを始めた当初は、中々周知されませんでした。キッチンカーなどの誘致にチカラを入れてみたり、地域の方々にお声がけして無理くり埋めたりもしましたが、1年くらいは予約が入らない日が大半を占める状況でしたね。

スペース利用料の売上もぶっちゃけると毎月1万円程度でした……。まずは認知を獲得していくのが喫緊の課題だと思い、「SHOPCOUNTER」に辿り着いた、という訳です。

ースペースマッチング関連のサービスがいくつかある中でSHOPCOUNTERを選んでいただいた理由というのはなんでしょうか?

実は別のスペースマッチングのサービスにも掲載していたのですが、個人ユーザーのパーティー利用などが多く、ターゲット属性が明らかに異なっていました。

そういった中、「SHOPCOUNTER」は“アパレルカテゴリのポップアップが強そう”というのがサイトを見ていて感じ取れましたし、おそらく出店を希望する方も、このサイトを使うだろうな、と。

ー導入から実際に運用を開始するまでに社内調整で苦労された点はありますか?

初期費用や月額費用などが掛からない成果報酬型のビジネスモデルだったので、稟議で苦労することはなく、スムーズに導入までもっていくことができましたね。

実感した集客・運用面それぞれの導入効果

ーSHOPCOUNTER導入後、集客面ではどのような変化が見られましたか?

スペースを掲載してすぐに、想定していたアパレル系の事業者から問い合わせがありました。

導入前後で比較すると高円寺のガレージスペースだけで売上については月平均で40万円くらいまで伸びたので実に数十倍の効果が得られたと言えます。おかげさまでこのペースは、土日のご利用は年末まで埋まっている状況です。

SHOPCOUNTER導入後の成果

ー現在、この事業の担当は伊藤様お一人とのことですが、運用フローについてはいかがでしょうか?

前述のシェアトレーニングジムと同様、「完全無人」の運営体制なので、会場の下見などには立ち会っていません。もちろん、毎回立ち会うことで受注率はさらに高まるかと思うのですが、現状はこのやり方で満足しています。

導入後、問い合わせ数の増加に比例して、顧客対応の時間も増えていますが、「SHOPCOUNTER」のメッセージ機能である程度、テンプレート化できているので、そこも苦ではないですね。

むしろ、これまでいくつか出していたポータルサイトの問い合わせがここに1本化されたことや、サービス内で予約から見積書の発行、請求までがすべて完結できる機能面にメリットを感じています。導入以前はメールでのやり取りや、請求書の作成、入金確認、売上管理などで割かれる工数は馬鹿になりませんし。

ー今後このスペース事業をどのようにしていきたいか、といった希望はありますか?

スペースの特性上、アパレル系の方々のご利用が多いですが、キッチン付きのスペースもご用意しているので、幅広い「イベント」用途で活用していただきたいですね。事業的にはリピーターの増加や長期利用も推進していきたいのですが、まずは気軽に借りられる環境を用意したいと思っています。

当社としても、この高円寺のスペースを成功事例とし、今後、ポップアップスペースを倍以上に増やせるよう、常に最適な場所を探しています。ただし、弊社のように自社購入するのか、借りた上で展開するのかは要検討です。

スペース詳細ページはこちら:https://shopcounter.jp/spaces/cX0zbQ

ー最後に遊休スペースをポップアップとして活用検討している方々へのメッセージがありましたら。

弊社は上手く行ったケースかと思いますが、長期の賃貸モデルではないので、最初から結果を求めすぎないほうが良いでしょうね。

特に、弊社のように自社物件でかつ、渋谷あたりの一等地ではない場合、認知拡大のため、まずは価格設定を抑え、出店者さんにもポップアップスペースであることを自身のSNSで積極的に発信していただくなど、長期で取り組むことも大事だと思います。

レンタルスペースを貸し出したい方へ

SHOPCOUNTERでは短期出店で物販、催事、展示会、プロモーションを検討しているブランドの方々向けにスペースの貸し出しを希望するスペースオーナーさまを募集しております。

レンタルスペースの運営を検討中、管理や稼働に課題のあるスペースオーナーさまはぜひご相談ください。

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