公開日:2024年7月1日
更新日:2024年7月1日

ECではなく、ポップアップ出店からスタートした「KOMEGY」開発秘話

「キレイと元気をつくる、朝に飲むあまざけ」をコンセプトに、2024年3月にローンチされたあまざけブランド「KOMEGY」。ECではなく、ポップアップストア出店によって商品開発に向けたテストマーケティングを実施した背景やSHOPCOUNTERに対する感想、今後の展望について、インタビューしました。

目次

商品開発のリサーチでポップアップストア出店
オリジナルブランド「KOMEGY」を立ち上げ
今後の展望
ブランドプロフィール

商品開発のリサーチでポップアップストア出店

KOMEGYプロデューサー 林 優(はやし ゆう)さま 

– なぜ甘酒(あまざけ)?

日本酒をつくる酒蔵で、広報として働いていた時に日本の伝統的な発酵文化の奥深さに魅了されました。

その中で出会ったのが、古くから「飲む点滴」と呼ばれ、優しさの中にパワフルな力を持つ「あまざけ」でした。しかし、その魅力はまだまだ多くの人に知られていないと感じ、もっと広めたいという強い想いが芽生えました

また、クラウドファンディングの会社で働いていた経験から、ものづくりへの情熱とクラフトマンシップに深い敬意を抱いていました。そしていつか、自身のオリジナルブランドを立ち上げたいという夢が生まれました。

そんな2つの想いが重なり、あまざけのオリジナルブランド「KOMEGY」を立ち上げることを決意したんです。

広く市販されているものに加え、全国各地の酒蔵や味噌蔵から取り寄せ、飲み比べたりする中で、一口に「あまざけ」と言っても、作り手によって全く異なる味わい・口当たりがあることを実感しましたね。

米麴あまざけ

– ポップアップストア出店のきっかけ

あまざけの認知がどんなものか知りたいという調査ニーズが一番ですね

どんな人がどういう興味示すか、どんな説明が刺さるのか、商品開発を進めるにあたり、あまざけの味や香りに苦手意識のある人にも飲んでもらえる商品を作りたいと考えて、すぐに行動に移せそうなのがポップアップストアでの出店でした。

– SHOPCOUNTERを使った理由

出店場所を探すにあたり、「マルシェ」というキーワードで検索したのですが、開催しているマルシェの募集ページを1つ1つクリックして、異なる問い合わせ方法で問い合わせするのはなかなか骨が折れるなと感じました。

そんな中、SHOPCOUNTERではマルシェスペースの情報を特集という形式でまとめてくれていて、一括問い合わせの機能も実装されていたので、こういうやつ~と思いながら、気になるマルシェに一括問い合わせをしました。

– 出店までの準備期間

約2週間の準備期間で出店できました。欲しい情報が特集ページでまとまっていて、場所探し~問い合わせに関してスムーズに対応できたのは、SHOPCOUNTERのおかげです。

問い合わせ後にオーナーさんもすぐ返信をくれてやり取りがスムーズでした。

– 場所代の予算

場所代10,000円以内なら御の字だなと考えていました。

マルシェスペースは什器の貸出が無料であるケースも多く、総合的にリーズナブルな価格設計でした。

リスティング広告やディスプレイ広告といったWeb広告を少額で試すより得られる一次情報も多いのではと出店前に考えていましたが、まさにそんな感じでした。

– 出店準備で大変だったこと

出店に関わる各種許認可(保険加入含む)ですね。

そもそも、あまざけはどんな届け出や対応が必要なのか、食品営業許可が必要な食品なのか等、準備期間が1か月~1.5か月あれば余裕を持てたと思うのですが、ノウハウがないので情報のキャッチアップが大変でした。

結局、商品と販売形式から食品営業許可は不要だったものの、PL保険は必要という結論に達し、急いで保険に加入しました。

– 出店してみての気付き

直接お客さんと会話をすることで、昔からある身近な存在だからこそ伝わりきっていない魅力や、
あまざけの知識があると実感しました。

興味を持ってくれるのは、女性の方が多かったです。
ただ、大きなサイズの瓶入りあまざけの購入は男性が多かったですね。持ち歩きの重さとして女性は厳しいと感じて購入を見送った方もいたと思います。

時間帯別で分析すると、午前中は訪日旅行客が多かったですね。英語の商品POPを急いで作って説明したら買ってくれました(笑)

接客する中で、購入くださったお客さんのほとんどの方が「あまざけ」の効能を知っていた点から、「あまざけ」を知らない人にも関心を持ってもらうための訴求はどうしらたいいか…を考えていきました。

整腸作用とか疲労回復とかをお悩み×シーン別×商品別で掛け合わせて、疲労回復したい方は朝に1杯、この「あまざけ」を飲もうみたいなPOP作ったら自分事として見てくれそうだよねとパートナーとも話しながら、手書きのPOPを追加で作って貼ったりしていきました。

価格POPは大きくて分かりやすくしていたし、価格レンジも1,000円未満だったので、訴求内容を工夫すれば来店客との接点作りはより捗りそうだなと感じました。

全国各地のあまざけを取り寄せ販売
英字の商品POP

オリジナルブランド「KOMEGY」を立ち上げ

ルシェ出店を数回経験した後、新潟の製造パートナーさんのご協力のもと、「KOMEGY(コメジー)」という名前のオリジナルあまざけをローンチしました。

初回製造分の180本を先行受付形式で販売を開始したところ、完売し、確かなニーズを感じました。

KOMEGY

– 「KOMEGY」について

「KOMEGY」のコンセプトは「キレイと元気をつくる、朝に飲むあまざけ」です。

「KOMEGY」の由来は、米(KOME)とエネルギー(ENERGY)を組み合わせた造語で、朝忙しいときでも、さっと飲めて、元気になれるようなあまざけを目指しています。

あまざけ初心者の人でも飲みやすい、砂糖不使用、お米の自然な甘みと、あえて米粒感をなくしたなめらかな口あたりが特徴のあまざけです。

原料は、米・米糀・水のみでアルコールを含まない製造方法のため、妊娠中の方や、小さなお子さまでも安心してお召し上がりいただけます。

飲む朝ごはん

– 今後の展望

ECサイトのリニューアル、各種SNSの運用準備も終え、6月には「株式会社こめだわら」を設立しました。

「米俵」は古くから、日本人の主食であるお米(エネルギー)を運び届ける役割を果たしてきました。

株式会社こめだわらでも、広報PR業務、米糀あまざけ『KOMEGY』の販売をとおして、米俵のようにエネルギーを運び届ける役割を担いたいと考えています。

KOMEGYのポップアップストア出店ディスプレイ

– ポップアップストア出店を通じた市場リサーチや商品開発のスピード、会社名に込めた思いまで貴重なお話ありがとうございました。

– ブランド プロフィール

株式会社こめだわら

本社所在地:東京都渋谷区道玄坂1丁目10番8号渋谷道玄坂東急ビル2F−C
代表取締役:林 優
設立: 2024年5月15日
事業内容:広報・PR支援
     米糀あまざけ『KOMEGY』の開発・販売
公式サイト:https://kome-dawara.com/
公式オンラインショップ:https://komegy.com/
Instagram:https://www.instagram.com/amazake.komegy/
X(旧Twitter):https://x.com/komegy

インタビュイー

林 優(はやし ゆう) さま / 株式会社こめだわら 代表 | KOMEGYプロデューサー 

サイバーエージェントに新卒で入社し、応援購入サービス「Makuake」を運営するマクアケにジョイン。日本酒蔵を運営する上川大雪酒造を経て、フリーランスとして活動。
2024年5月、株式会社こめだわらを創立し、現在に至る。

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