2026年1月20日

2026年オープン/リニューアルの商業施設をピックアップ【南関東編】

2026年に神奈川・千葉・埼玉の南関東エリアで新しくオープン・リニューアル予定の商業施設をピックアップ。ショッピングモールや駅ビル、百貨店など、立地や来館者層、相性のよい業態まで出店者目線で役立つ情報も紹介します。

2026年には、関東エリアで大型商業施設の新規オープンやリニューアルが相次いで予定されています。とくに神奈川・千葉・埼玉といった南関東エリアは、再開発や人口動態の変化を背景に、商業施設のあり方そのものがアップデートされつつあります。

本記事では、2026年に南関東エリア(東京を除く)でオープン・リニューアル予定の商業施設をピックアップし、施設の特徴や規模感、立地特性、想定される来館者層を整理して紹介します。あわせて、各施設の強みや商業トレンドをふまえて、出店を検討するブランド事業者や小売・飲食企業に役立つ出店検討のヒントも解説します。

2026年にオープン/リニューアル予定の商業施設

まずは、2026年に南関東エリアでオープン、またはリニューアルを予定している商業施設を紹介します。いずれも、周辺エリアの再開発や生活動線の変化を背景に、今後の集客力や成長性が期待されている施設です。

BASEGATE横浜関内|神奈川・関内駅

PR TIMESより引用

BASEGATE横浜関内は、JR関内駅前の旧横浜市庁舎街区を再開発した大規模なミクストユース型複合施設です。2026年3月19日にグランドオープン予定で、敷地面積は約16,500㎡、延床面積は約128,500㎡の大規模開発。オフィス、新産業創造拠点、ホテル、飲食・商業ゾーンなどを併設し、働く・遊ぶ・泊まるが一体となった都市型施設である点が大きな特徴です。

商業エリアには、飲食を中心とした全55店舗が出店予定で、34店舗が集まる「スタジアム横バル街」は国内最大級の小割飲食ゾーンとして位置づけられています。また、エンターテインメント要素として、横浜DeNAベイスターズと連携した常設型ライブビューイング施設「THE LIVE」や、生き物や自然との出会いを楽しめる没入型体験施設「ワンダリア横浜」も導入予定です。さらに、旧市庁舎を活用したホテル「OMO7横浜 by 星野リゾート」も開業します。

住所神奈川県横浜市中区港町1-1-1
開業予定2026年3月19日
種別新規オープン
公式サイトhttps://basegate-yokohama-kannai.com/

立地と想定される来館者層
JR関内駅南口から徒歩約1分という高いアクセス性に加え、横浜スタジアムや横浜公園とデッキで直結する立地が特徴です。横浜中華街やみなとみらいエリアへの回遊性も高く、平日はビジネスパーソン、週末やイベント開催時には観光客やスポーツファン、若年層を中心とした幅広い来館が想定されます。

相性のよい商材・業態
スタジアムやイベントと連動した来館が多いことから、スポーツ観戦・イベント利用を意識した飲食ブランドやカジュアルなバル業態、バーとの相性が特によいでしょう。また、体験型・エンターテインメント性の高いショップや、横浜らしさを打ち出した土産・特産品系ショップも施設特性とマッチします。


ららぽーと横浜|神奈川・横浜市

三井不動産 公式サイトより引用

「三井ショッピングパーク ららぽーと横浜」は、神奈川県内でも屈指の大型商業施設として知られ、店舗面積約93,000㎡という広大な敷地に約270店舗もの多彩なショップやサービスが集積しています。JR鴨居駅から徒歩圏内の立地に加え、駐車場4,600台とマイカー利用にも対応しています。

2026年春以降に大規模リニューアルが予定されており、テナントラインナップの強化や食の充実、スポーツ・エンターテインメント機能の強化が進められることが発表されています。

住所神奈川県横浜市都筑区池辺町4035-1
開業予定2026年春以降
種別リニューアルオープン
公式サイトhttps://mitsui-shopping-park.com/lalaport/yokohama/

立地と想定される来館者層
JR鴨居駅から徒歩約7分、周辺は住宅地として成熟しており、日常利用と横浜・都筑・緑区を中心とした広いエリアからの来訪者を見込める立地です。ファミリー層を中心に、若年層からシニア層まで幅広い年代が想定され、リニューアル後はスポーツ・エンターテインメント目的の来館者の増加も期待できます。

相性のよい商材・業態
住宅地に近接し、日常利用の比重が高い施設特性から、食品・日用品、ファッション、子ども・育児関連など生活動線に自然に組み込める商材との相性が高いといえます。加えて、リニューアルの内容をふまえると、体験型コンテンツやイベント連動型サービス、食の専門性を打ち出したブランドも相性がよいでしょう。


ラゾーナ川崎プラザ|神奈川・川崎駅

三井不動産 公式サイトより引用

「ラゾーナ川崎プラザ」は、JR川崎駅西口直結の大型商業施設であり、地域のランドマークとして親しまれています。敷地面積約72,000㎡、約300店舗が集まる大規模モールで、ファッション・生活雑貨・飲食・エンターテインメントまで幅広いカテゴリーがそろっています。

2026年秋以降に過去最大規模のリニューアルが計画されており、ライブ感やブランドの世界観を体験できる店舗の誘致や、スポーツ・エンターテイメントと連携したイベントの実施など、体験価値にフォーカスした施設を目指しています。

住所神奈川県川崎市幸区堀川町72-1
開業予定2026年秋以降
種別リニューアルオープン
公式サイトhttps://mitsui-shopping-park.com/lazona-kawasaki/

立地と想定される来館者層
東海道線・京浜東北線・南武線・京急線が乗り入れる川崎駅に直結しており、都心・横浜双方からのアクセスに優れた立地です。通勤・通学動線上に位置することから、平日は仕事・学校帰りの立ち寄り需要、週末は買い物やレジャー目的の来館が安定して見込めます。そのため、通勤・通学者を中心に、ファミリー層、若年層カップル、シニア層まで幅広い来館者が想定されます。

相性のよい商材・業態
幅広いニーズを取り込むため、日用品・生活雑貨、ファッション、コスメ・ビューティー、カフェ・ビストロなどの飲食業態は高い親和性があります。また、「体験」を重視したリニューアルとなるため、ワークショップやポップアップイベントのような体験型サービスとの相性もよいでしょう。


イオンモール津田沼 South|千葉・津田沼駅

「イオンモール津田沼 South」は、千葉・習志野市の津田沼エリアに2026年3月開業予定の大型商業施設です。旧イトーヨーカドー津田沼店跡地にあたる津田沼12番街ビルが、「イオンモール津田沼」の北棟として整備されます。施設は地下1階〜地上8階建て、延床面積約35,292㎡、駐車場500台以上を備え、映画館やフードフロア、イベントホール、ライフスタイル提案型ショップなどを含む多機能複合施設として計画されています。

住所千葉県習志野市津田沼1-10-30
開業予定2026年3月
種別新規オープン
公式サイトhttps://www.aeon.jp/sc/tsudanuma/south/

立地と想定される来館者層
施設は、京成電鉄新津田沼駅に直結、JR津田沼駅からも徒歩圏内という利便性の高い立地です。既存の「イオンモール津田沼」や大型複合施設「ミーナ津田沼」などが集積する商業エリアの中心に位置し、日常生活圏としてのポテンシャルが高いエリアです。来館者層は通勤・通学者や子育て世帯、若年層が中心で、リニューアル後は映画館やイベントホールを目的とした家族連れやシニア層まで、幅広く取り込むことを目指しています。

相性のよい商材・業態
ファッション・雑貨・ライフスタイルショップなど、日常使いしやすい商材との親和性が高い施設です。さらに、映画館やイベントホールを活用した体験型店舗や地域性を生かしたローカルブランド・ご当地商材も、リニューアルのコンセプトにマッチした出店といえます。


ららぽーと柏の葉|千葉・柏市

三井不動産 公式サイトより引用

「ららぽーと柏の葉」は、つくばエクスプレス柏の葉キャンパス駅前エリアのランドマーク的存在で、延床面積約144,500㎡、約180店舗と幅広いショップが集まっています。光・炎・森・大地の4つのテーマゾーンに分かれたフードコートが特徴的です。駅周辺の居住・就業人口の増加を背景に、飲食カテゴリーの強化を目的としたリニューアルが2027年春以降に予定されています。また、スポーツやエンターテイメントと連携したイベントの誘致も計画に組み込まれています。

住所千葉県柏市若柴175
開業予定2027年春以降
種別リニューアルオープン
公式サイトhttps://mitsui-shopping-park.com/lalaport/kashiwa/

立地と想定される来館者層
柏の葉キャンパス駅から徒歩1分という好立地で、周辺には大学や研究機関、医療施設が集積しています。また、公園や教育施設、駅前商業施設が整備された暮らしやすい環境です。そのため、若年層や子育て世帯を中心に、シニア層など多様な年代の来館が想定され、平日は日常の買い物ニーズが、週末はレジャー利用の需要が見込まれます。

相性のよい商材・業態
屋外庭園やイベントスペースが活用されていることから、ワークショップやイベント連動ショップ、子ども向けサービスとの相性がよいでしょう。また、飲食ニーズを満たすというリニューアルの目的に沿って、フードカテゴリーの出店もおすすめです。


イオンタウン東浦和|埼玉・さいたま市

PR TIMESより引用

「イオンタウン東浦和」は、さいたま市緑区のJR武蔵野線東浦和駅から約50mの駅前立地に、2026年春開業予定の都市型ショッピングセンターです。地上4階建て、延床面積約5,600㎡、約20店舗とコンパクトながら生活利便性の高い施設として計画されています。スーパーや飲食サービス、クリニックなどが一体となった「ウェルネス・ステーション」をコンセプトに掲げ、暮らしの質を向上させる商業施設を目指しています。

住所埼玉県さいたま市緑区東浦和1-1-6
開業予定2026年春
種別新規オープン
公式サイトhttps://www.aeontown.co.jp/junkai/uploads/pdfs/aeontown/000005/000005/59e41385.pdf

立地と想定される来館者層
施設は東浦和駅から徒歩すぐの距離にあるため、交通利便性が高く、周辺に住宅地が広がっていることが特徴です。近年は人口増加や再開発が進んでおり、生活利便施設が集積しています。そのため、通勤・通学者や子育て世帯、シニア層まで幅広い層の来館が想定され、日常的な買い物や通院、食事利用など、平日利用を中心とした安定した来店が見込まれます。

相性のよい商材・業態
駅前生活圏への対応を重視するなら、スーパーマーケットやグロッサリー、ベーカリーなどの食関連、ドラッグストア・ヘルスケア、クリニック系サービスの親和性が高いといえます。また、駅利用者の通勤・通学ニーズに応えるテイクアウトやランチ向け飲食店や、短時間で利用できるサービス業態も相性がよいでしょう。


(仮称)川口市柳崎一丁目NSCプロジェクト|埼玉・川口市

PR TIMESより引用

「(仮称)川口市柳崎一丁目NSCプロジェクト」は、埼玉県川口市の健康ランド武蔵野跡地にて2026年秋に開業を予定している地域密着型商業施設です。東京建物グループが展開する商業ブランド「minanoba(ミナノバ)」の第2号物件として計画されており、敷地面積約7,549㎡、延床面積約10,154㎡、地上2階建ての比較的コンパクトな施設です。地域の生活ニーズに寄り添うネイバーフッドショッピングセンター(NSC)として、スーパーマーケットやドラッグストア、100円ショップ、飲食、クリニックモールなどのサービス系テナントが入居する見込みです。

住所埼玉県川口市柳崎1-22-7
開業予定2026年秋
種別新規オープン
公式サイトhttps://tatemono.com/news/20241219.html

立地と想定される来館者層
施設は、JR武蔵野線「東浦和」駅から徒歩約20分、第二産業道路沿いに位置し、周辺には住宅街が広がっています。近隣にはスポーツジムや量販店、飲食店などが点在しており、車や自転車での利用を前提としたエリアといえます。住宅地中心の立地であることから、子育て世帯や働き世代、シニア層といった地域住民の利用が主な来館者層になると想定され、日々の買い物やサービス利用を目的とした安定した集客が見込まれます。

相性のよい商材・業態
地域密着型NSCとして、食品・日用品・ドラッグストアなどの日用消費財ジャンルが高い親和性を持ちます。また、駅から距離のある立地特性をふまえると、クリニックや医療・健康関連サービス、ベーカリーやカフェ、テイクアウト対応の飲食サービス、クリーニングなどの生活サービスのような、日常的に繰り返し利用される店舗も相性がよいでしょう。


南関東の注目施設から見えてくる商業トレンド

次に、2026年に南関東でオープン/リニューアルする施設の計画をもとに、今後の商業施設で重視されるポイントや、施設側が強化しようとしている方向性を整理します。

①体験型が当たり前に

今年オープン・リニューアルを予定している商業施設を見ると、体験を取り込むことは特別な取り組みではなく、施設づくりの前提条件になりつつあることが分かります。来館目的も、従来の「買い物」中心から、「観る・楽しむ・過ごす」といった時間消費へと広がりを見せています。
BASEGATE横浜関内ではライブビューイング施設や没入型体験施設が導入されるほか、ラゾーナ川崎プラザではスポーツやエンターテイメントと連動した施設づくりがリニューアルの軸として打ち出されています。

②商業施設の複合化が当たり前に

今回紹介した商業施設の多くでは、商業機能だけでなく、他用途と組み合わせた施設になっています。オフィスやホテル、医療サービスと商業が地続きで繋がることで、平日と休日、昼と夜で異なる人の流れが生まれており、安定した来館を確保できるようになっています。
BASEGATE横浜関内はオフィスやホテル、新産業創造拠点と商業が一体となった複合施設として計画されており、イオンタウン東浦和やminanobaでは医療サービスが組み込まれた施設づくりが行われています。


編集部視点で整理|出店検討のヒント

ここでは、前述のトレンドをふまえつつ、出店を検討されている事業者・ブランド担当者の方に向けて、出店検討のヒントを整理します。施設の方向性を理解したうえで、自社の強みをどこでどう生かすかを具体に落とし込むことが重要です。

①来館目的と来館頻度から考える

来館目的が体験やイベントの施設(BASEGATE横浜関内・ラゾーナ川崎プラザ)の場合、来館頻度はそれほど高くないものの、休日に広域から多くの来館が期待できます。そのため、SNS拡散を意識した商品設計やイベントと連動した売場づくり、回転率を意識したオペレーションが成果を左右します。
一方で、日常利用が中心の施設(イオンタウン東浦和・minanoba)では、来館頻度が高くなるため、利便性・価格・安心感といった繰り返し利用される理由を提供できるかが重要になります。

②施設のフェーズから考える

新規開業施設は、話題性があるため集客しやすく、ブランドの世界観やチャレンジングな取り組みを受け入れられやすい環境です。一方で、来館者の動きや施設の運営が安定するまで時間がかかる場合も多く、売り場づくりやオペレーションの調整が必要になります。
大型リニューアル施設は、既存の来館基盤を活用できるため、安定した集客が見込める点が魅力です。一方で、来館者の多くはリニューアル前との変化を意識して来館するため、変化を体験として分かりやすく伝えることが重要です。


まとめ

今回紹介した南関東の商業施設は、新規オープン・リニューアル、地域密着型・都心駅前と多様ですが、並べて見ることで、それぞれの施設が想定している来館者像や役割の違いが見えてきます。話題性や集客力だけで判断するのではなく、自社の業態や目的とマッチしているかを重視することが出店検討を進めるうえで重要です。

ショップカウンターでは、このような商業施設内のイベントスペースを中心に、ポップアップストアや短期出店のニーズに応じたスペースの検索・予約が可能です。物販以外にも、食品販売やキッチンカー、販促イベントなど幅広い利用用途に対応したスペースを掲載しています。まずは、ショップカウンターで気になるスペースを探して問い合わせてみましょう。

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