オフィスビルのイメージが強い品川駅周辺ですが、品川シーズンテラスでは季節ごとのイベントを通して品川エリアの活性化を図っています。そこで今回は1日に3,000人以上もの動員を記録した品川やきいもテラスの様子をレポートします!
オフィスビルも緑化が進み、建物のまわりに広場のあるビルも増えてきましたが、ただ”場”があるだけで人々の交流が生まれるわけではありません。
そんな中、品川シーズンテラスでは季節ごとにオフィスワーカーはもちろん近隣に住む地元住民の方も楽しめるイベントを開催し、品川エリアの活性化を図っています。
そこで今回は想定の15倍以上もの来場者を記録した「品川やきいもテラス」の様子をレポート!
イベント企画のポイントや運営手法について品川シーズンテラス エリアマネジメント事務局の加藤さんにお話を伺いました。
▲人気のこたつエリア。オフィスワーカーはもちろん、子供連れにも人気が高かった。
– 今回「やきいも」をメインにしたイベントを開催された理由を教えてください。
加藤さん:品川シーズンテラスは2015年秋にオープンした新しいオフィスビルなのですが、オープン当初からビルの敷地内にある芝生を利用してイベントを開催してきました。
オフィスワーカー同士の交流はもちろん、このあたりは湾岸エリアに住む家族連れの方も多いため品川から天王洲アイルにかけてのエリア全体を楽しんでいただけるようなテーマを毎回考えています。
これまでにもお正月遊びや野外シアターイベント、親子で楽しめるウォーターイベントなど季節を感じられるイベントを企画し、毎回好評をいただいてきました。
今回は冬のイベントということで「こたつ」を使ったイベントを考えていたところ、ユニークなやきいも屋さんが集まる「やきいも」イベントをタノシナルさんからご提案いただき、企画を依頼し実現にいたりました。
▲想定よりも客数が多く、平日でも焼き上がりまで1時間〜1時間半待つお店がほとんどだった。
– お客様の反応はいかがでしたか?
加藤さん:もともと1日の来場者数を200人程度で考えていたのですが、蓋を開けてみると平日にも関わらず1日3,000人もの方にお越しいただきました。
想定の15倍ものお客様にお越しいただいたことでやきいもの焼き上がりが間に合わず1時間以上お待ちいただくお店もでてしまいましたが、SNSでこまめに状況をお知らせするなどして混乱には至りませんでした。
– 3,000人はすごいですね!どういった点が集客のポイントだったのでしょうか?
加藤さん:私たち側での告知は普段通りリリースとSNSをメインに行い、メディアへの掲載数も普段どおりだったのですが、今回はメディアの記事を見た方のSNSでのシェアが多かったですね。
正確に数えたわけではありませんが、体感としては普段の10倍〜20倍のSNSでのシェアが発生したように思います。
これまで「やきいも」にフォーカスしたイベントがなかったこと、屋外でこたつを楽しめるというユニークさが口コミにつながったのかもしれません。
▲靴を脱がずに入れるこたつはオフィスワーカーに人気が高かった。
– 企画を立てる上で重視したポイントはありますか?
加藤さん:企画にあたっては、元々焼きいもの品質や焼き方に徹底的にこだわりがある焼きいも屋さんを集めていただいたので、お店の外観等にもこだわってほしいというお願いをし、告知などに反映をしました。
今回出店いただいた焼きいも屋さんは、タノシナルさんが徹底的にこだわり抜いて交渉を重ね、集めてくださったお店です。
私たちがマルシェを企画する際は、まず企画を作り込んだ上でコアとなる店舗に声を掛け、そこから関連性の高い店舗様に声をかけて広げていくという順序で進めていくことが多いです。
こうしたマルシェ形式のイベントは他にどんな店舗が出るのかで出店を決められることもあるので、はじめの数店舗の選び方は特に重要です。
その際売上などの数字よりも、テーマのユニークさや自分たちが実現したいイメージをお伝えするようにしています。
特に屋外イベントは天候によって売上が落ちたり開催自体ができなくなることもあるので、数字のお約束ではなくまずは私たちがやろうとしていることに賛同いただいただくことを大切にしています。
▲焼き上がりの待ち時間にもやきいもの特徴をレクチャーするなどコミュニケーションをとって満足度をアップ
– 屋外イベントは雨や強風などのアクシデントも多いかと思いますが、注意しているポイントなどはありますか?
加藤さん:海が近いこともあり、特に強風の影響で予定していたイベントが実施できないことは多々あります。
今回のやきいもテラスでも初日は強風のためこたつを撤去せざるをえず、屋外でのこたつ体験を楽しみにお越しいただいた方からは残念というお声もいただきました。
そういった場合にはできるだけこまめにSNSを使って情報発信し、現地でも丁寧に説明することでお客様の「残念」という気持ちを和らげるように努めています。
また屋外イベントの一番のネックは雨ですが、天候に不安がある場合は思い切って諦めることも重要です。
特に今回のような食物販を伴うイベントでは事前に仕入れが発生するため、急な中止は出店者に損害を与えてしまうこともあります。
いつまでに決定すれば損害がでないかのデッドラインを事前に把握しておき、デッドライン時点での天気予報によって開催可否を決めるといった工夫をしています。
▲Instagramには「#品川やきいもテラス」のハッシュタグのついた写真が400件近く投稿された
– 今後品川シーズンテラスで開催したいイベントなどはありますか?
加藤さん:これまで季節ごとに年4回程度のペースでイベントを開催してきましたが、今後はもう少し頻度をあげて月1回ペースを目標にしていく予定です。
さらにそうしたイベントを通して、品川をオフィスだけではなく遊べる街でもあるというイメージに変えていきたいですね。
品川シーズンテラスができる前に近隣のオフィスワーカーを対象に調査したところ、品川はあくまで働くための場所で、アフターファイブを過ごすために渋谷や新宿まででるという意見が大多数でした。
しかし最近は天王洲アイルを含め港南エリア全体がおしゃれに生まれ変わってきていることもあり、ただ働くだけの場所ではない「新品川スタイル」を創り発信できる場所にしていきたいと考えています。
品川で働く人も品川に暮らす人も一緒に楽しめるようなイベントを今後も考えていきたいですね。
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【訂正】
「品川やきいもテラス」は、株式会社タノシナル・品川シーズンテラスの共同企画イベントです。
公開時点で共同企画に関する記載が抜けていたため、2017年2月21日に訂正しております。
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