2011年ごろからフィンランドで始まった色の祭典「レストランデイ」。市民主導の取り組みは徐々に広がりを見せ、ヨーロッパを中心に各国で開催されるまでに。今回はそんな「レストランデイ」についてご紹介します!
1日だけ、シェフとして自分の料理を振る舞ってみたい…。
料理好きな人なら誰もが一度は願うことではないでしょうか。
実際にお店をオープンするには、1日だけとはいえ様々な衛生基準をクリアし、保健所への届け出など煩雑な手続きが必要になるため、諦めてしまった人も多いはず。
ところがフィンランドでは定期的に誰でもレストランを開くことができる「レストランデイ」というイベントが開催されています。
今回はそんな「レストランデイ」の取り組みをご紹介します。
(Photo by Kallion Herkut)
レストランデイは2011年に「誰でも、どこでもレストランを開ける」をコンセプトに開始されたフードカーニバルで、2016年までの間に年4回ペースで開催されてきました。
レストランを開く場所は自宅やショップ、庭や広場など様々で、個人が思い思いに自分の得意料理を振舞います。
現在ではフィンランドだけでなく、デンマークやベルギー、ハンガリー、シンガポールなど世界中の様々な国に広がりを見せています。
特に毎年5月の第3土曜日はレストランデイ発祥の日として、世界中でポップアップレストランが開かれています。
本国フィンランドではムーブメントが定着し、2016年5月からはレストランデイの開催時期に関わらず誰でも好きなときに好きな場所でレストランを開くことができるようになりました。
レストランデイを通して料理を楽しむだけでなく、地域全体のコミュニケーションを活性化させるといった効果もあります。
(Photo by Street Grill Porknam)
世界的なムーブメントとなりつつあるレストランデイですが、衛生や出店法などの面はどのようにクリアしているのでしょうか。
レストランデイの公式サイトでは、参加者はすべて自己責任で出店したり商品を購入したりすること、とあります。
レストランデイに出店されるものはあくまで個人同士のやりとりであり、友達を家に招いて食事を振る舞う延長線上にある、という考え方です。
日本の食品衛生法では、金銭授受の有無に関わらず不特定多数に食品を提供する場合は食品衛生管理者を置き、短期間の出店の場合でも保健所への届け出を義務付けています。
【参考】食品衛生法
日本でもこうした食品衛生法をクリアしつつレストランデイを開催する動きがでてきていますが、なかなかムーブメントに火がつきづらいのはこうした法規制がネックになっているようです。
【日本での開催事例】
・一日だけ、町中がレストランになるフードカーニバル「レストランデイ」が日本でも初開催! [イベントレポート]
・フィンランドの素敵な風習 誰でもレストランをオープンできる「レストランデイ」
もちろん参加者の安全は守られなければなりませんが、最低限の衛生指導をしつつこうした地域内コミュニケーションをはかる動きは今後世界的にも広がっていきそうです。
(写真はすべてRestaurant Day Press photos on Flickrより)
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