公開日:2017年2月27日
更新日:2024年10月12日

「買い物以外も楽しめる」で来店ハードルを下げる!世界の手仕事品を集めた「TRAD SURF」

マルシェやマーケットイベントへの集客で大切なのは「1時間過ごせるイメージを持ってもらうこと」。初のマーケットイベントにも関わらず想定以上の来場者数を記録したTRAD SURFの事例をご紹介します!

ここ数年でマルシェやマーケットイベントが増え、自分たちのイベントに足を運んでもらうには他のイベントとの差別化や独自の集客施策が必要になってきました。

そこで今回は「買い物以外も楽しめる」イメージを持ってもらうことで集客に成功したTRAD SURFの事例をご紹介!

イベントを主催したterra familia / WWBbの小松さんにお話を伺いました。

「工芸品や手仕事品をそのままの日常に取り入れてほしい」という想いから始まったTRAD SURF


▲会場にはオリジナルのガーランドやオーナメントが飾られ、カラフルで楽しい雰囲気を演出。

– 今回TRAD SURF vol.1というイベントを開催された経緯について教えて下さい。

小松さん:ここ数年ハンドメイドがブームになり、アクセサリーを中心に手作りのアイテムが増えてきました。

とはいえ、工芸技術を用いた本格的な商品はマルシェやマーケットイベントに出店しても手に取られづらく、特に海外の手工芸品はエスニックが好きな人など一部の人向けというイメージを持たれているように感じています。

しかしそのようなファッション雑貨やインテリア用品も普段の生活に自然に取り入れられるものが多く、丁寧に作られた本当にいいものを紹介していきたいと思いTRAD SURFを立ち上げました。


▲TRAD SURFを主催するterra familia / WWBbの小松さん。

– 今回はじめてマーケットイベントを開催されたとのことですが、出店者はどのように募集されたのでしょうか?

小松さん:TRAD SURFを一緒に運営するTermeh crafts & cultureさんと手分けして自分たちが気になっているブランドや知り合いのブランドに声をかけて集めました。

FacebookなどSNSを通してお声がけしたブランドさんもいらっしゃいます。

– 開催実績がないとお断りされることも多かったのではないでしょうか?

小松さん:スケジュールの関係でお断りされたケースは2件ほどありますが、ほとんどの方が好意的に受け止めてくださいました。

私自身マーケットイベントによく出店していることもあって感覚がわかっているという安心感もあると思いますが、オファーの際に一番気をつけたのは企画主旨だけでなく集客施策を丁寧に説明することです。

出店する上で一番気になるのは「どのくらいお客様が来てくださるのか」という点なので、DMをどれくらい配ろうと思っているとか、これくらいの頻度でSNSに投稿する予定とか、具体的な施策をお伝えすることで安心していただけるように思います。

もちろん出店者それぞれのブログやSNSでの告知などご協力もお願いしていますが、主催者の集客への本気度を見せることが重要ですね。

できることは全部やる!TRAD SURFが集客のためにやったこと。


▲Facebook投稿例。「いつもの日々に工芸品を取り入れる」をテーマに撮影したLOOK PICはTRAD SURFのコンセプトから発想したこだわりのコンテンツ。

– 具体的に集客のために工夫された点を教えて下さい。

小松さん:TRAD SURFの企画が固まった時点でまずはFacebookページを作り、イベント当日までの間も楽しみにしていただけるようほぼ毎日投稿しました。

投稿するコンテンツは出店者さんの紹介やおすすめの商品、ワークショップの紹介はもちろん、日常的なコーディネートに工芸品を取り入れたスタイルを提案する”LOOK PIC”というシリーズは特にこだわって作っています。

“LOOK PIC”で使っている洋服はすべて自分たちが普段着ている私物で、TRAD SURFの「そのままの日常に工芸品や手仕事品を取り入れる」というコンセプトがお伝えできればと考えて作成しました。


▲ワークショップ中はテーブルを囲んでワイワイ楽しい雰囲気に。

– SNS以外で集客効果を感じた施策はありますか?

小松さん:SNS以外だと、会場近くのカフェやショップに置かせていただいたオリジナルのDMを見て来店してくださった方も多かったですね。

1店舗ずつメールでご連絡して20カ所ほど置いていただいたのですが、店舗の方も来店してくださったりと想像以上に反響がありました。

他にもタウン誌や地元メディアに取り上げていただいたりとTermeh crafts & cultureさんが主にDM設置、私がFacebookページなど手分けしてできる限りの集客施策を行いました。

重要なのは「1時間過ごせるイベントか」をイメージしてもらうこと。人が集まる企画のポイントとは?


▲ワークショップの様子。子供達も一緒に楽しめる手軽なものが人気だったそう。

– マーケットイベントは週末2、3日のみの開催が多いと思いますが、今回9日間開催された意図について教えて下さい。

小松さん:やはり週末の方が来客数は多く、今回も土日は平日の2倍以上の来客数がありました。

しかし週末の2、3日だけだと日程が合わずに来られない方も多いと感じ、あえて土日を2回はさめるように土日はじまりの土日終わりで9日間の開催にしました。

開催期間を少し長めにとることでこの日ならちょうど近くに行く用事があるなとか、仕事終わりに寄ってみようかなと来店のハードルが下がるように感じています。

– 今回お客様の反応としてはいかがでしたか?

小松さん:予想をはるかに超える数のお客様にお越しいただき、私たち自身も驚きました。

企画の際にあえて違う国の雑貨を集めることを意識していたのですが、「手仕事品」というカテゴリや商品の雰囲気が近いものをあわせたのであるブランドを見にきた方が他のブランドにも興味をもってくださったりと相乗効果も大きかったように思います。

また今回は全部で8ブランドと少ないブランド数だったので、毎日ワークショップを開催したり飲食の方にも日替わりで出店していただいたりと買い物のほかにも楽しめる企画を意識しました。

イベントにわざわざ足を運ぼうと思っていただくためには「1時間ほどそこで過ごせるイメージ」と「もしその日は買い物に至らなかったとしても楽しめること」が大切だと思っているので、数十ブランド集まる大規模なイベントでない場合は物販に+αのコンテンツを作ることが重要だと思います。

小松さん:イベント中のコンテンツとしては、初日にオープニングパーティーを開催するのも効果が高いですね。

パーティーであれば知り合いにも声をかけやすいですし、その日は予定が合わずに来られない場合も、期間中に顔を出すねと言ってくださる方も多いです。

あとはイベントのイメージを伝えるために、会場の雰囲気やワークショップの様子をこまめにSNSにアップすることにも注力しました。

お客様にそこで過ごすイメージを持ってもらうことが集客のポイントだと思います。

– 今後やってみたい企画や取り組みはありますか?

小松さん:今回オープニングイベントで軽くトークショーをいれたのですが、今後トークショーをメインにした企画もやってみたいですね。

また、現在アートとのコラボレーション企画も進行中です。

参加された方の学びや再発見があるようなイベントを開催していきたいです。

今回の取り組みを1回限りで終わらせず継続的なものにしていきたいという想いがあり、Facebookの投稿もイベントページではなく「TRAD SURF」のFacebookページをメインにしていたので、Facebookへの投稿を続けつつ年2、3回のペースでこうしたイベントを開催していきたいと考えています。

【イベント詳細】

イベント名:TRAD SURF vol.1

開催場所:レインボー倉庫3(下北沢)3Fギャラリー&フリースペース

開催期間:2017年2月11(土) ~ 2月19日(日)

出店ブランド:terra familia / WWBbTermeh crafts & cultureOKKO YOKKO、Bin chang、Kichecochichineoタイ古式ヒーリング Lom. -風-ala yotto

出店場所をお探しの方へ

SHOPCOUNTER」は、ポップアップストア・催事・展示会などの出店/出展場所の予約がオンライン上でできるプラットフォームです。ショッピングモール、スーパーマーケット、百貨店、商店街、駅ナカ、オフィスビル、撮影スタジオ、展示会場など様々な商業スペースの検索・予約が可能です。

今すぐお探しでない方もアカウント作成 することで、新着やおすすめスペース等のお役立ち情報を受け取ることができますので、ぜひご登録ください。

RELATED

POPULAR