ブログやSNSの台頭で小さなブランドでも自分たちのブランドをアピールすることができるようになったものの、うまくブランディングにつなげられていないところも多いのではないでしょうか。
ブログやSNSの台頭で小さなブランドでも自分たちのブランドをアピールすることができるようになったものの、うまくブランディングにつなげられていないところも多いのではないでしょうか。
そこで今回はこれまで数々の地方ブランドのリブランディングを手がけてきた(株)ikigotoが考えるこれからの地方ブランドの価値の高め方についてお話しを伺いました!
リブランディングプロジェクトはまず、お客様に届けたいブランドアイデンティティを作り上げることからはじまります。
「商品を通してお客様へどんな価値を伝えたいのか?」を確立することで統一感のあるメッセージを発信することができます。
例えば私たちがリブランディングプロジェクトを手がけた鈴廣蒲鉾様では何度もヒアリングを重ねた結果、「凛として、優しく」というブランドコンセプトを策定しこのテーマに沿ってWebページやSNSのデザインを固めていきました。
また多くの地方ブランドから新しいお客様として若い世代を取り込みたいとご相談いただくのですが、昔とはコミュニケーションの方法が変わってきている中で、若者へのアプローチの方法としてECやコーポレートサイトを整えるといったWeb上での発信も重要になってきています。
実際に鈴廣蒲鉾様ではコンセプト策定後に若年層をメインターゲットとしてコーポレートサイトやEC、SNSなどの体制を整えたことでECの売り上げが伸び、特に「若年層の購買比率」が高まりました。
自分たちのブランドを発信するという意味ではSNSとブログなどの自社メディアの運用をおすすめしています。
特にFacebookやInstagramなどのSNSは無料で利用できるので、多額の資金を投下できないブランドでもはじめやすいツール。
SNSの中でもFacebookやInstagramはブランドアイデンティティをビジュアルで表現できるので、ブランドのコンセプトをパッと見てわかりやすいかたちで伝えることができます。
その際に気をつけるべきなのは「コンテンツのクオリティコントロール」です。
一旦アカウントを開設した後、特に運用責任者を決めないまま持ち回りで投稿しているブランドも見かけますが、人によって写真や文章のトーンが変わってしまうと伝えたい本質的なメッセージがぶれてしまうことがあります。
そうならないためにもコンテンツの公開を最終的に判断する責任者をおいて、最初に策定したブランドコンセプトからずれていないか絶えずチェックする体制が不可欠です。
またバランスよくコンテンツを投下するために、コンテンツカレンダーを作ることもおすすめしています。
▲鈴廣蒲鉾店内。ECやコーポレートサイトの充実でリアル店舗との相乗効果も見られた。
SNSはお客様とコミュニケーションをとる場として捉え、ブランドのメッセージを伝えていくことが重要だと思っています。
また私たちはコーポレートサイトにひも付けてオウンドメディアを運用することもおすすめしているのですが、ブランドユニークなコンテンツをつくることでSEO対策にもつながるというメリットがあります。
例えば鈴廣蒲鉾様が製造・販売している「サカナのちから」というサプリメントがあるのですが、これがマラソンランナーを中心にアスリートに人気が高いことがわかりました。
そこで毎月のマラソンスケジュールといった情報をメディア上で発信することでマラソンランナーの方々が検索してページに訪れてくれるようになり、結果として商品の認知度向上につながったという事例もあります。
対してECはしっかり売りにつなげていく設計をとる必要があります。
ECは直接接客できないことが弱みだと考えがちですが、リアルな接客では伝えられないストーリーをページ上で伝えることができるという強みもあります。
この商品はどこで誰がどんな思いをもって作られたものなのか、というストーリーはリアルな接客で伝えるには冗長すぎて不向きです。
しかしECであれば写真を交えながら楽しんで読んでいただくことができます。
「ECでは実店舗の接客だけでは伝えられなかった価値を表現する」ことで、よりお客様にファンになっていただく設計が重要と言えます。
売り上げのほとんどを実店舗でつくっているブランドはECサイトを開設することで実店舗の売り上げと食い合ってしまうのではないかと心配されることも多いのですが、実際にはECと実店舗どちらも利用されるお客様がECのみや店舗のみ利用のお客様よりも平均購入額が高いことからも食い合いではなく相乗効果があるということがわかります。
私たちは世界中のひとが、イキイキと過ごす未来をつくりたいということをコンセプトに、食・ヘルスケア・地方創生の3つの領域を中心に事業を行っています。
これからさらに高齢化が進む中で健康と幸福を大切にする企業が生活者に愛されていくと考え、大量生産・大量消費ではい新しいモノとの接し方を提案していきたいと思っています。
その中でもこれからカギになるのは地方だと考え、地方に眠っている素晴らしいブランドや商品のポテンシャルを引き出し、新しい価値を提案していくというプロジェクトを積極的に行っていく予定です。
今後さらに世の中の価値観が大きく変わっていく中で、お気に入りのものや大切にしているものを手入れして大切に使うといったこれからのくらしについて私たちなりの考え方を発信し体現していけたらと考えています。
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