東急田園都市線・駒沢大学駅を中心に、ラン&ドッグカルチャーが根付く“公園の街”・駒沢。2025年11月11日、駅前徒歩1分の立地に新商業施設「KOMAZAWA Park Quarter(駒沢パーククォーター)」が開業しました。ローカルとナショナルが交わるテナント構成や、屋上テラス・ビオトープなど自然と共生する設計が話題を呼んでいます。本稿では、駒沢エリアで高まる出店・ポップアップニーズが高まる背景ととともに、同施設を手がける株式会社イマックスの思想を紐解きます。

目次
駒沢大学駅は渋谷からわずか3駅。都心へのアクセスと、緑豊かな生活環境を兼ね備えた住宅エリアです。かつてから余裕のある層が多く住み、現在も30〜40代の単身・DINKS層が約半数を占めるといわれます。
「働くだけでなく“暮らす実感”を求める人が多い街。購買力が高く、日常に“少し特別な時間”を求める感度の高い層が多い」と語るのは、KOMAZAWA Park Quarterの開発を手がけた株式会社イマックスの不動産事業開発室 室長 齋藤 剛さん。
駅前再開発による新拠点の誕生により、通勤・通学者だけでなく、公園利用者や地元住民が自然に回遊する街へと進化しています。
駒沢の来街者は、買い物そのものを目的に訪れるというよりも、“気持ちのよい時間”を過ごすことを重視する傾向があります。
そのため、単なる販売よりも、体験やストーリー性を感じられる企画が支持されやすいエリアです。
さらに、「生活の延長線上にある上質な体験」がキーワードとなります。駒沢エリアにお住まいの方は感度が高く、ブランドの背景や価値観に共感して購入・参加する傾向があるため、一過性のセールスではなく、共感と関係性を育てるアプローチが成果につながりやすいです。
“日常に少しの特別を”を意識し、ペット同伴可や屋外対応など柔軟な運営を心がけることが成功のポイントといえます。

■ 駒沢大学駅4分|開放的レンタルスペース
約33㎡
ワークショップや少量物販に適した路面空間。

■ 環七通り沿い|ギャラリー併設カフェ
約33㎡
展示販売やポップアップカフェに最適。

地上4階・地下1階、延床面積約6,400㎡、全17店舗で構成され、2025年11月11日にグランドオープンしました。
建物は、246号線と自由通りが交わる角地という象徴的な立地を活かし、オープンエアのアウトモール形式を採用。駒沢オリンピック公園へと続く緑豊かなまちなみを意識した設計で、喧騒のなかに“ひと息つける穏やかさ”を取り戻す空間を生み出しています。
カフェやレストラン、ベーカリー、スーパーマーケット、クリニックなど、日常に寄り添いながらも高い感度を持つ店舗で構成されています。

施設名の「Quarter(クォーター)」は、パリのカルチェ・ラタンやニューオーリンズのフレンチ・クォーターのように、歴史や文化が重なり合う特別な場所を意味します。駒沢オリンピック公園という豊かな自然が魅力の駒沢に、人々の暮らしが交差し、時間の重なりを感じる場所を創り出していきたいという願いを込めて「KOMAZAWA Park Quarter」と名付けられました。
■ 所在地:世田谷区上馬3-18-7/地上4階・地下1階
https://comorevi.com/parkquarter/


KOMAZAWA Park Quarterには、施設の思想を象徴する3つのイベントスペースが用意されています。いずれも“地域との関係を育てる”ことを目的に設計され、日常と特別が交わる舞台となっています。
地下に位置しながらも、明るく開放的。ネーミングは「人がざわざわと集まる」ことから。
TSUTAYAが展開するシェアラウンジと隣接し、ナイトシーンにも対応します。キッチンやプロジェクターを備え、ブランドイベントからプライベートパーティーまで幅広く活用可能。

イマックス・齋藤さんのオススメコメント
「zawazawaは“少し気分が上がる”場所にしたい。出店者同士や地域の人が自然に混ざり合うような、駒沢らしい賑わいを期待しています。館内飲食店とのコラボのほか、誕生パーティーや結婚式の二次会などでの利用もおすすめです。」
建物に囲まれた静かな中庭。植物に囲まれ、心地よい風と光が感じられる空間です。音楽やアート、地域参加型イベントなど、感性を刺激する体験型企画に最適。

イマックス・齋藤さんのオススメコメント
「開業後、11/21(金)の夕方には“駒沢の音”という音楽イベントなども予定しています。少人数でも豊かな時間が流れる空間で、クラフト系マルシェやアート展示などにも合うと思います。」
駅前ながら空が見えづらい駒沢で、“空の抜け”を体感できる特別なテラス。天候に左右されるため限定的な利用になるが、その分、イベント時の開放感は格別。映画上映や夏季限定バーなど、非日常を演出する体験に向いています。

イマックス・齋藤さんのオススメコメント
「駒沢の駅前にはこれまで空がなかったんです。だからこそ、この屋上で“空を共有する時間”をつくりたい。夏の夜に映画を観たり、期間限定の屋上バーを出したり――そんな使い方を歓迎しています。」
KOMAZAWA Park Quarterの開発責任者であるイマックスの齋藤さんは、この施設を「商業施設というよりも、街づくりのプラットフォーム」と語ります。
「ここでの買い物が、街に暮らす人たちの活動に還元されていく。そんな循環を生み出すことが、これからのデベロッパーの責任だと思っています。」
齋藤さんが目指すのは、消費のための商業施設ではなく、地域の誇り(シビックプライド)を育む場所です。駒沢は購買力の高さだけでなく、地域への関わりを大切にする人が多い街。「自分のスキルや時間を地域に活かしたい」という住民の想いを受け止め、誰もが参加できる余白を施設の中に設けています。
実際、地域メディア『今日の駒沢』やLINEグループにはすでに3,000人以上が登録し、イベント情報や街のニュースを自ら発信しています。
「古いコミュニティは閉じがちですが、ここでは誰でも入れる“街のリビングルーム”を目指しています」と齋藤さん。
出店者に対しても、“この街の一員として関わる姿勢”を求めています。
「出店は単なる販売の場ではなく、街と一緒に何かを育てていく行為。駒沢の空気を楽しみながら、少しお祭りのような気持ちで臨んでもらえたらうれしいです。」
KOMAZAWA Park Quarterが目指すのは、住む人・働く人・訪れる人がゆるやかにつながり、街を育てていく“参加型の商業”です。
「商業を通じて人と街がつながる――その“当たり前”を丁寧に形にしていきたいですね。」
“公園カルチャー×駅前再開発”という文脈が、駒沢に新しい人流と体験需要を生みつつある。KOMAZAWA Park Quarterはその象徴として、「商業」と「暮らし」をつなぐハブとなる存在です。
この街でのポップアップ出店は、単なる販売機会ではなく、街の未来に参加するプロジェクトでもあります。次の出店先を探すとき、ぜひ一度、駒沢の空を見上げてみてください。


ポップアップストア・催事イベントにおすすめなスペースや、ノウハウ・事例を紹介いたします。

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