公開日:2024年4月14日
更新日:2024年4月15日

葛飾区のポップアップストア出店ガイド【保存版】

映画、ドラマ、漫画の舞台として有名な柴又、亀有、四つ木をはじめ、下町情緒が色濃く受け継がれている葛飾区。公共施設や自然溢れる地域であるだけでなく、昔ながらの商店街や総合スーパーがバランス良く配置され、買い物環境が充実、住宅街も整備されており、子育て世代や学生の居住エリアとして人気を博している葛飾区を解説します。


記事のポイント

1.子育て世代が多く居住する水元エリア
2.駅前再開発で学生街化していく金町・新宿エリア
3.義理人情あふれる寅さんで有名な柴又・高砂エリア
4.こち亀の舞台として知られる亀有・青戸エリア
5.個人商店が軒を連ねる下町、南綾瀬・お花茶屋・堀切エリア
6.お酒愛好家とキャプテン翼は愛される立石・四つ木エリア
7.新小岩ルミエール商店街が有名。ファミリーに人気の奥戸・新小岩エリア


目次

葛飾区とは?
葛飾区の成り立ち
葛飾区のアクセス
葛飾区の特徴
葛飾区のまとめ
この記事を読んでくれた方におすすめ

葛飾区とは?

葛飾区の基本データ
総面積34.80平方キロメートル
人口数466,657人(2024年3月1日地点)
世帯数248,390世帯(2024年3月1日地点)
葛飾区の各地域水元 、金町・新宿、柴又・高砂、亀有・青戸、南綾瀬・お花茶屋・堀切、立石・四つ木、奥戸・新小岩

東京都23区において、北東部に位置するのが葛飾区。
北は埼玉県の八潮市や三郷市、東は千葉県の松戸市や市川市、南は江戸川区と墨田区、西に足立区が接しているエリアです。

葛飾区内には、中央に中川が、東に江戸川が、西には荒川が流れており、水を身近に感じられる地域でもあります。

総面積は34.84平方キロメートルで、東京都23区においては7番目の広さを有しているのが葛飾区。人口は466,657人で、中でも22歳から64歳までがそれぞれ5,000人以上住んでいます。

葛飾区は人情に溢れており、人と人との結びつきが強いのも特徴。人情味や下町情緒が溢れる葛飾区は、映画「男はつらいよ」や漫画の「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の舞台にもなっており、区内には両作品の主人公の像や作品の舞台となる場所があることから、ファンの方が大勢いらっしゃいます。

さまざまな一面を持ち合わせている葛飾区は子育ての支援制度にも力を入れており、認可保育所などを開設することで、令和3年度以降の待機児童数は0人を継続。その他にも児童手当や各種助成金、子育てに関するサポートも充実していることから、ファミリー世帯も住みやすいエリアです。

葛飾区では毎年7月になると、区を代表する「葛飾花火大会」を江戸川河川敷にて開催。およそ13,000発の花火が夏の夜空を彩り、花火目的で都内から多くの人が訪れます。

葛飾区の成り立ち

葛飾の由来

由来には諸説あり、崖・台地を表す「かつ」と、低地を表す「しか」を合わせ、台地や低地の数が多いことから名前が付けられたともいわれています。

現在の葛飾区となるまでの変遷 

江戸時代は水田が広がる農村地帯だった葛飾区は、明治時代に入ると鉄道が開通し、工業が発展したことで葛飾区は急成長。中川や江戸川といった河川沿いには、化学工業や食品工業の工場が集まりました。関東大震災、また第二次世界大戦においても、他の23区と比較して被害が少なく、都心部へのアクセスに優れていたことから、通勤や通学がしやすい都心におけるベッドタウンとして、都市部からの移住者が急増し、葛飾区は発展していきました。

葛飾区は工業や農業が盛んな地域。工業に関しては東京都においても屈指の工業集積地域で、関東大震災以降から工業が発展・成長していきました。近年では減少しているものの、工場の数は未だに東京都23区においてはトップクラスとなっています。

農業は戦後までは葛飾区の中心産業でしたが、都市化が進むにつれて農業を行う方や面積は減少。それでも現在の葛飾区では、東京ドームのおよそ8倍である37haもの面積で、今もなお農業が行われています。

ちなみに葛飾区の農産物は、年間を通して栽培される小松菜が収穫量において東京都の中でもトップクラス。小松菜以外にもトマトやジャガイモ、キャベツ、ネギ、亀戸大根など数々の野菜が栽培されています。

葛飾区は平成の時代には災害に強い街づくりを目指し、再開発が次々と進められました。
現在、JR新小岩駅周辺の再開発をはじめ、課題を解決するための各地域の街づくりや、葛飾区における自然や地域の魅力、温かな人々を活かす街づくりが進行中です。成長を続ける葛飾区への注目は、これからも高まっていくでしょう。

葛飾区のアクセス

葛飾区内にはJR総武線や常磐線、京成本線など6つの路線が通っており、東京都内の主要な駅や成田空港・羽田空港にも出やすいです。また埼玉県や千葉県にも隣接していることから、都外へのアクセスにも優れています。

葛飾区内主要駅の利用者数
駅名金町駅柴又駅亀有駅堀切菖蒲園駅京成立石駅新小岩駅
利用者数45,640人(※1)7,843人(※2)37,399人(※3)20,121人(※2)32,060人(※2)66,535人(※1)

新小岩駅からは東京駅まで乗り換えなしで13分、新宿まで乗り換えなしで28分にて訪れられます。

葛飾区の鉄道路線
鉄道会社名路線名金町駅柴又駅亀有駅堀切菖蒲園駅京成立石駅新小岩駅
JR東日本常磐線
総武線
京成電鉄金町線
本線
押上線

(※1:JR東日本「各駅の乗車人員 2022年度 駅別(ベスト100)」より。乗車人員)
(※2:京成電鉄「2022年度 駅別1日平均乗降人員」より)
(※3:JR東日本「各駅の乗車人員 2022年度 駅別(ベスト100以下)」より。乗車人員)


葛飾区は南北の電車が不足していることから、バスの活用を進めているエリア。都営バスや京成バスなど6つのバス路線が通っており、各地をカバーしています。

葛飾区の特徴

1.子育て世代が多く居住する水元エリア

葛飾区の北東部にあるのが、水元エリア。北には大場川があり、西には中川が溢れ水と豊かな自然を感じられます。水元エリアは全体として住宅街であり、ファミリー層が多く暮らすため、のどかで落ち着いた雰囲気も広がる地域です。

水元エリアには電車の駅がなく、最寄りの金町駅までは徒歩でおよそ30分ほどかかります。
近隣に大型の商業施設はありませんが、ライフ水元店をはじめとしたスーパーやコンビニが買い物需要の受け皿となっています。

葛飾区内でも最も自然が溢れる水元エリアの名所、都立水元公園は、東京都の23区内においても最大の規模・およそ96.6万平方メートルにも及ぶ水郷公園です。
広々とした敷地内には、およそ100種・14,000株の花菖蒲のあるはなしょうぶ園がある他、バーベキューが出来る広場、冒険広場、生きた化石として名を馳せているメタセコイヤの森などがあり、子どもから大人まで楽しめるスポットとして人気です。

また、水元エリアには葛飾区有形文化財に指定された、夕顔観音とも呼ばれる仏が安置される安福寺や、ポニーの世話と乗馬に加えて子ども同士の交流も図るポニースクールかつしかなどがあり、歴史を感じたり親子で楽しんだりできます。

2.駅前再開発で学生街化していく金町・新宿エリア

葛飾区において北東部に位置するのが、金町・新宿(にいじゅく)エリア。金町は駅の再開発や市街地整備が行われており、大学を中心に複合市街地が造られています。新宿は電車の駅がないものの、金町駅や京成金町駅、近隣の亀有駅、柴又駅などが利用可能です。

JR金町駅の周辺は公園や緑が整備され街並みが美しいだけでなく、買い物環境が充実。駅の南北に広がる10を超える商店街や、タワーマンションと商業施設が一体化したヴィナシス金町ブライトコートがあり、ショッピングを楽しめます。

新宿は、エリアのほとんどが住宅街ながらも、東京理科大学葛飾キャンパスが2013年4月に設置されたことで、大学生や若者が増加。キャンパスには葛飾にいじゅくみらい公園が隣接されており、学生だけでなく地域の人々の憩いの場として親しまれています。

また葛飾にいじゅくみらい公園には、参加体験型施設の葛飾区科学教育センター 未来わくわく館が併設されており、お子さんが楽しみながら科学の不思議を体験することが可能です。

金町・新宿エリアの有名スポットは、葛西神社。平安時代の末に建てられ歴史を感じさせる神社では、5月になると赤ちゃんの健康や成長を願うための泣き相撲が、年末になると酉の市などを開催。また、葛西神社は祭礼には欠かせない、祭り囃子の発祥地でもあります。

3.義理人情あふれる寅さんで有名な柴又・高砂エリア

葛飾区の東部にあるのが、柴又・高砂エリアです。葛飾区区内でも、最も下町ならではの情緒が溢れるエリアで、特に柴又は観光地として人気です。

柴又は映画「男はつらいよ」の舞台になっている地域。
柴又にある柴又帝釈天とその門前を中心とした景観は、東京都で唯一の重要文化的景観に登録されました。歴史的価値はもちろん、「男はつらいよ」の舞台としての魅力もあり、休日になると多くの観光客が訪れています。

金町線の柴又駅から柴又帝釈天まで続く帝釈天参道は、およそ200mの参道に数々のお店が並んでおり、下町情緒を感じながら食事や買い物が満喫できるスポット。エリア内には葛飾柴又寅さん記念館 山田洋次ミュージアムやフーテンの寅像もあり、ファンなら一度は訪れたい名所が目白押しです。

同じく下町ならではの人情味が溢れる高砂は、駅から少し離れることで穏やかな住宅街が広がるエリア。昔から住んでいる方が多い地域で、住宅街には古くから建っている一戸建てが並んでいます。

京成高砂駅の駅前には、イトーヨーカドー 高砂店や昔ながらの商店街があり、日常的な買い物がしやすいです。高砂の商店街は地域に住む方々を大切にしており、リーズナブルな価格で良い品が買えると評判になっています。

高砂には地元の方から信仰の厚い青龍神社や、神聖な場所であり怪我無いことに通じ、「けがないよう」にとお参りされていた「けがなし」の怪無池もあります。

4.こち亀の舞台として知られる亀有・青戸エリア

葛飾区の中央部にあるのが、亀有・青戸エリア。中央から北にある亀有は、中川や点在する公園により、自然も感じられるエリアです。

JR亀有駅付近にはイトーヨーカドー亀有駅前店やアリオ亀有といった大型の商業施設に加え、亀有中央商店街や亀有北口商店会を始めとした商店街もあり、ショッピングが楽しめる街となっています。アリオ亀有ができてからは、亀有はファミリー層も多くなりました。

亀有は柴又の「男はつらいよ」のように、人気漫画である「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の舞台となった街。亀有の各地に両さんをはじめお馴染みのキャラクターの像が立っており、街を盛り上げています。その他にも、漫画の舞台となった亀有公園が駅近くにあり、ファンの聖地として親しまれています。

青戸は、葛飾区において中央部にあるエリアで京成上野やスカイツリーまで訪れやすく、便利さと落ち着いた雰囲気のバランスに優れています。
青戸には京成電鉄の青砥駅を中心に青戸銀座商栄会などの商店街が複数集まっており、買い物に不自由しません。エリア内にある青戸平和公園は、およそ19,000平方メートルの敷地内に非核平和を願う祈念塔や水遊び場、遊具コーナーもあり、地域の子どもで賑わっています。

5.個人商店が軒を連ねる下町、南綾瀬・お花茶屋・堀切エリア

葛飾区において西部にあるのが、南綾瀬・お花茶屋・堀切エリア。恵まれた自然とともに、下町情緒も感じられるエリアです。

お花茶屋は、古き良き時代の面影が残る街並みが特徴的なエリア。
京成本線お花茶屋駅の近隣には葛飾区の中でも最も古い公園のお花茶屋公園があり、近所に住む子どもたちの遊び場として賑わっています。夏になると盆踊りやお祭りの会場としても利用される、地域住民に愛されている公園です。

買い物環境としてはプロムナードお花茶屋をはじめとした商店街があり、外食を楽しんだり、暮らしに必要なものが買いそろえたりできます。

同じエリア内にある堀切は個人商店が多数並び、下町の風情も感じられる地域。エリア内には大型の商業施設はないものの、堀切中央商店街をはじめとした商店街で地域住民は買い物を済ませます。

堀切は江戸名所の一つとして知られている、堀切菖蒲園が有名です。およそ200種・6,000株の花菖蒲を無料にて鑑賞できます。菖蒲が咲き誇る様は、歌川広重や鈴木春信などの手により、錦絵として描かれました。

堀切にはその他にも、葛飾の歴史と宇宙に触れられ、プラネタリウムもある郷土と天文の博物館や、季節ごとの花や冬の大凧揚げも見られる堀切水辺公園もあり、観光客も訪れます。

6.お酒愛好家とキャプテン翼は愛される立石・四つ木エリア

葛飾区において中央からやや西部にあるのが、立石・四つ木エリア。葛飾区役所などもあり、行政の中心地でもあります。

立石は、お酒の愛好家にとって有名な街です。特に、京成立石駅の周辺に広がる立石駅通り商店街を含んだ昭和レトロな雰囲気が魅力の商店街は、買い物に便利で安くて美味しい居酒屋が勢ぞろい。地元の人々や、お酒好きの方たちでいつも賑わっています。

また、立石は熊野神社が名所として知られており、東京都内において唯一、陰陽師・安倍晴明にゆかりのある地として愛されています。

その他にもエリア内にある東立石緑地公園は、起伏を生かして作られた公園。広々とした芝生の広場をメインに、およそ30メートルのローラー滑り台やアスレチックなどがあり、お子さんたちが思う存分遊んでいます。

四つ木は、下町ならではの人情味のある地域。
駅の近隣にはリーズナブルで美味しい居酒屋があり、地域の方やお酒好きの方が足を運んでいます。駅の北側にはまいろーど四つ木商店街が広がり、昔ながらの安い・美味いの飲食店があるため、外食にも適したエリアとして近隣住民が集います。

四つ木には、総合スーパーであるイトーヨーカドー 四つ木店があり、日々の暮らしに必要な物が揃えやすくなっています。

そして、四つ木は人気漫画「キャプテン翼」のゆかりの地。街中にはキャプテン翼の銅像が複数建てられており、各キャラクターが地域を盛り上げています。

7.新小岩ルミエール商店街が有名。ファミリーに人気の奥戸・新小岩エリア

葛飾区の南西部にあるのが、奥戸・新小岩エリア。新小岩には24時間営業のスーパーや、全長420mで新旧あわせておよそ140の店舗が並ぶ新小岩ルミエール商店街があり、買い物がしやすいです。新小岩ルミエール商店街はアーケードがあるため、雨の日でも気兼ねなく買い物ができます。

また新小岩ルミエール商店街は、ドラマ「きのう何食べた?」のロケ地として有名な場所です。

新小岩は駅前が賑やかながらも、駅から離れると穏やかな雰囲気が広がっており、ファミリー層が住むマンションも建ち並んでいます。新小岩は保育園の数も増えており、共働き世帯も子育てがしやすいと評判のエリアです。

JR新小岩駅の近隣には4万平方メートルを超える広々とした新小岩公園があり、お子さんがのびのび遊んでいるだけでなく、ジョギングやウォーキングに勤しむ方もいます。

新小岩より北にある奥戸には、バラやダリアを眺められる奥戸フラワーパークや、彼岸花の名所としても名高い宝蔵院などがあります。

葛飾区のまとめ

7つのエリアで構成された葛飾区は、下町情緒や人情の溢れるエリアや人気作品の舞台になったエリア、買い物環境が充実したエリアなど、さまざまな魅力を持つエリアが目白押し。
地元の方のみならず、区外の方も訪れたくなる地域となっています。
葛飾区内のお気に入りのスペースを、ぜひSHOPCOUNTERで探してみてください。

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