商品の陳列方法がお店の売り上げを大きく左右することもあり、お店のオーナーにとって「商品をどう並べるか」は大きな悩みどころです。この記事では、効果的な陳列のポイントである「磁石売り場」という概念をご紹介します。
商品の陳列方法はお店の売り上げを大きく左右しますが、どのような陳列方法が効果的かはわかりにくいものです。
しかし、今回ご紹介する「磁石売り場(マグネット売場)」の考え方をうまく活用することで、お客様が興味深く売場を歩き、買物をしていただけるようになり、結果としてお店の売り上げも大きく向上します。
この記事では、お客様が店内を歩いているときに、思わずひきつけられる売場をつくるための「磁石売場 (マグネット売場)」の考え方をご紹介します。
磁石売場とは、お店の中でお客様を引き付けようとするポイントのことです。
磁石売場は、売場づくりのポイントでもお伝えした“主通路”をもとに4つの種類に分けられます。
それぞれの売場例を表したものが下記の図です。
この図を参考にしながら、それぞれの売場区分の特徴を見ていきます。
第1磁石売場とは、入店したお客様のほとんどが通る、主通路沿いのぐるっと一周した棚を指します。第1磁石売場には、買い上げ率が高く、気軽に購入できる商品を陳列すると効果的です。
そのお店に興味をもった人のほとんどが目にする場所となるため、買い上げ率が高い定番商品や単価が低く手にとりやすい「売れ筋」の商品を中心に陳列することがポイントです。
*「売れ筋」についての参考:MDの基本vol.1 メリハリのある商品構成とは?
また、多くのお客様が通る場所であるため、店内奥まで通行しやすいよう、第1磁石売場には商品選択に時間のかからない商品を置くことも重要です。
第1磁石売場は来店のたびに何度も目にする場所ですので、1ヶ月以上の長期ポップアップストアの場合は途中で商品を入れ替えるといった工夫をすると、複数回来店してくださったお客様の目にも新鮮に映り買い上げ率があがる効果があります。
第2磁石売場とは、各通路の突き当たりの場所を指します。第2磁石売場では、思わず奥まで進みたくなるような、お客様の目を引く陳列を行いましょう。
主通路の突き当たりはもちろん、各棚の間の通路の突き当たりも第2磁石売場です。
第2磁石売場の役割は、入店したお客様を店内奥まで引きつけることです。
目を引くインパクトのある商品や暖色系のPOPを使用したり、商品を大量に固まりとして置いて大きく見せるなどの陳列が代表的です。
POPやポスターは寒色系よりも暖色系の方がお客様が惹きつけられやすいという調査結果もあるほどカラーの効果が大きいため、ブランドの世界観を壊さない程度に積極的に取り入れてみましょう。
ブランドイメージとしてPOPやポスターの設置が難しい場合は見せ筋の商品を目線の高い位置に配置するのもおすすめです。
このとき奥までよく見通せるよう、店内中心部の棚よりも高い位置に設置するように気をつけて下さい。
また、ある程度広いスペースでポップアップストアを実施する際はこの第2磁石売場にワークショップスペースや子供のプレイスペースを設置するのもよいでしょう。
第3磁石売場とは、舗中心部の棚の端である「エンド」と呼ばれる場所を指します。第3磁石売場では、思わず足をとめる陳列を行い、棚間の通路にお客様を誘導していきましょう。
主通路を通って壁側の棚を眺めているお客様の注意をひき、店舗中心部の棚にも誘導するためのポイントとなります。
この第3磁石売場を面でとらずに、店舗中心部の棚の側面をそのままお客様側に向けてしまうと、通路に入らなければ中で何が売られているのかわからないため、お客様がそれぞれの棚の通路に足を向けづらくなってしまいます。
また、棚の中の陳列とメリハリをつけて商品を訴求する効果もあります。
たとえば、第3磁石売場はワゴンにして商品を大量に並べたり、各棚のテーマと第3磁石売場のテーマを揃えて商品を使用した際のイメージを演出するなど棚内ではできない見せ方をしてメリハリのある訴求をすることもできます。
ただし、売れ筋や売り筋の商品を陳列する際は訴求力を強めるために単品で大量に置くことでインパクトを強める手法をおすすめします。
第4磁石売場とは、棚と棚の間の通路部分を指します。第4磁石売場では、棚間の通路にお客様を引き入れて、じっくり商品を見てもらう陳列を心がけましょう。
主通路に比べて通るお客様は減りますが、商品やブランドをじっくり見たいと思っているお客様が通る場所のため商品の見せ方といったテクニックが重要になる場所です。
第3磁石売場で興味をひかれて棚の中を認識したお客様にしっかり通路にはいって商品を見ていただくには、棚の端に近い部分にPOPを設置したり第3磁石売場に置いた商品と関連性の高い商品を置くことが重要。
商品の陳列を考える際は棚内の割り振りだけに注目してしまいがちですが、第3磁石売場を含め周りの陳列から受ける影響を必ず意識するようにしましょう。
また、棚の幅が広くとれるようであれば中心部分にPOPを設置したり商品を面で陳列するといったメリハリをつけるとお客様が飽きることなく商品を見ることができます。
4つの磁石売場のそれぞれの内容及び役割を理解した上で、商品陳列を行うようにしましょう。
どんなに小さなお店でもお客様の動線を考えることは必須です。お客様の導線が考えつくされた売場は、お客様の回遊性も高くなり、結果として売上の高い売場へとつながります。
スムーズな動線になるよう、今回ご紹介した磁石売場の概念を意識しながら売場作りをしてみましょう!
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