この記事では、出店戦略を考える上で重要な「TG(交通発生源)」について説明します。人を集める求心力となるTGについて正しく理解することで、人通りの多い効果的な出店場所を選び、ポップアップストアを成功させましょう。
ポップアップストアを実施する上で重要な出店戦略。
立地による売り上げと、商品の魅力が高いことによる売り上げとの割合はおおよそ7:3程度という調査結果もあるほど。
つまり、商品の魅力を従来の2倍に高めたとしても全体で見ると30%しか売り上げを伸ばすことができないということです。
魅力ある商品をたくさんのお客様に届けるための出店戦略についての知識第二弾は”TG(交通発生源)”について解説します!
出店戦略を考える際のひとつの見方としてTGがあります。
これはトラフィック・ジェネレーションの略で日本語で交通発生源と訳すことができます。
TGとは人々が集中し、そこを中心に広がっていくような場所であり、あたかもそこから人間が発生しているように見える場所です。
例えば大きな交差点や駅前、商業施設やオフィスビルが代表的なTGです。
上記のようなたくさんの人が集まり、通る場所が最も効果の高い出店場所となります。
しかし、本当によい立地は単に人が集まるだけではなく「自分の店に来店してくれる人が集まる場所」である必要があります。
どんなに直線距離で駅に近くても、少し脇道にそれていて人通りが多くない立地であれば駅はTGとはいえません。
反対に、駅の乗降者数自体はそれほど多くなくても、出口が一箇所しかなくその駅を利用する人が必ず通る道に店舗がある場合は、その駅がTGになります。
他にも、平日にはたくさんの人が行き交うオフィス街の交差点も日祭日に人通りがなくなってしまうようであればTGと呼ぶことはできません。
また、TGは「交通発生源」といわれるように、「集まってくる」だけではなく「動き出す」という人々の動きに着目したもの。
つまり学校や市役所など人が集まる場所であるだけではTGとは呼べず、「そこから人の流れが発生するか」どうかが重要なポイントになります。
候補の物件が見つかったら、近くの店舗や似た条件の店舗の営業時間や休業日をチェックしてみるとなにがTGになっているかを推測することができます。
どのエリアでも最大のTGになるのが駅。
TGとしての駅をチェックする際には下記のポイントをおさえるようにしましょう。
⒈駅からの出口の数
⒉駅前の使われ方(商業施設、ロータリーなど)
⒊人の分散の仕方
どんなに乗降客数が多い駅でも、駅からの出口が多ければ多いほど駅からの流れが分散し、早い段階で人の流れが小さくなってしまいます。
特に地下鉄は複数の出入り口があるのが基本ですので、最寄駅が地下鉄の駅しかない場合は要注意です。
次に、駅前の状態をチェックします。
駅から出た際に人の流れをチェックし、スーパーやデパートなどの商業施設、ロータリーなど多くの人が流れる方向をチェックします。
⒈でチェックした複数の出口の中で最も人が流れる出口・方向を確認し、交通量が多い通りを確認します。
最後に、駅からの人の流れの中で角や交差点などの分岐点がいくつあったかを確認します。
ひとつ十字路の分岐点があるごとに人の流れが1/3になっていくことを考えると、
2つ分岐点を過ぎるとその通りの交通量は1/3/×1/3=1/9=約10%になってしまいます。
4つ分岐点を過ぎると1%にまで減少してしまうため、駅から店舗までの間に4つ以上の分岐点がある場合はTGとしての駅の影響をほとんど受けないということになってしまいます。
上記のような考え方をもとに、候補物件の想定交通量を計算して採算がとれる立地かどうかを判断する必要があります。
乗降客数が多い駅に近い立地は非常に魅力的に見えますが、よく人の流れを観察するとその道はほとんど交通量がなく見つけてもらえない、といった立地もたくさんあります。
その候補物件はなにがTGになりうるのか、想定される交通量はどの程度か、という数字の意識をもって出店戦略をたてるようにしましょう!
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