公開日:2024年3月18日
更新日:2024年4月15日

さいたま市にも区があるの?大宮、浦和もさいたま市10区 エリア区分のキホン

さいたま市は埼玉県の南東部に位置する県庁所在地であり、2024年3月時点で人口134万人を超える大都市です。都心へのアクセス利便性の高さからベッドタウンとして発展を遂げ、「住みたい街(駅)ランキング2024 首都圏版」ではトップ10内に大宮、浦和がランクインしています。この記事では、さいたま市10区の特徴を解説します。

さいたま市10区とは

さいたま市は、2001年に浦和・大宮・与野の3市が合併して誕生し、2003年に政令司令都市へと移行、2005年に岩槻市と合併し今の姿になりました。まずは、さいたま市10区それぞれの人口を紹介します。

<各区の人口(2024年3月1日時点)>

行政区人口
西区95,324
北区150,167
大宮区124,920
見沼区165,005
中央区103,001
桜区96,397
浦和区169,369
南区194,284
緑区133,811
岩槻区112,425
さいたま市公式ホームページ「さいたま市の人口・世帯(令和6年)」から

さいたま市10区の特徴

ここからは、さいたま市内の10の行政区のそれぞれの特徴をご紹介します。

【西区】豊かな自然と郷土芸能が受け継がれるエリア

その名のとおり、さいたま市の最西端に位置する西区。荒川、鴨川、びん沼川が流れ、季節の花がきれいなことから「水と緑と花のまち」と言われています。

西区にはJR川越線の西大宮駅、指扇駅が通っており、そのまま埼京線に接続するため乗り換えなしで、池袋、新宿、渋谷へアクセスできます。区内にはバス網も整備されていますが、車移動が主流です。戸建てを持つ家が多く、ファミリー層に人気のエリアです。

また、西区内は豊かな自然を生かした大型の公園が点在しており、三橋総合公園、西遊馬総合公園、秋葉の森総合公園、大宮花の丘農林公苑が有名です。毎年6月に開催される「指扇アジサイまつり」は、区の花であるアジサイが380種類以上楽しめる人気イベントです。また、「秋葉ささら獅子舞」やお囃子などの郷土芸能が今でも親しまれており、歴史・文化が感じられることも西区の魅力です。

【北区】公共・商業施設、自然のバランスがとれたのどかなエリア

北区もその名のとおり、さいたま市の北部に位置しています。JR川越線の日進駅、高崎線の宮原駅、宇都宮線の土呂駅、埼玉新都市交通ニューシャトル(4駅)が通っており、東京へのアクセスだけではなく、群馬県や栃木県へもアクセスしやすい鉄道網です。

ステラタウン大宮、イオン大宮などの商業施設が充実していること、プラザノースという区役所、図書館、イベントホールなどの複合施設があることから、暮らしの利便性が高く、ファミリー層や女性の一人暮らしに人気のエリアです。

また、「大宮盆栽村」と呼ばれるエリアには、6つの盆栽園と世界初の公立盆栽美術館「大宮盆栽美術館」があり、伝統産業が育まれていることも注目です。東部にある見晴公園では、3月下旬から4月上旬にかけて、区の花である菜の花と桜、風車が織りなす景色を楽しむことができます。

【大宮区】交通・商業の中心地で、歴史も感じられるエリア

全国有数のターミナル駅である大宮駅を有し、10区の中で最も商業・交通が活発している大宮区。在来線はもちろん、新幹線6路線の停車駅でもあるため、東日本の玄関口として賑わいます。

大宮駅周辺にはマルイ、タカシマヤ、そごう、ルミネなどの百貨店が集中しており、2022年には新たな複合施設である「大宮門街」がオープンするなど、今なお発展し続けています。

一方で、2000年以上の歴史を持つ武蔵一宮氷川神社、さくらの名所100選に選ばれている大宮公園周辺は緑が多く、落ち着いた環境です。観光スポットとしては鉄道博物館が有名で、日本最大級の鉄道ジオラマや運転シミュレータなどを楽しむことができるため、鉄道好きや子ども連れに人気です。

【見沼区】住宅地でありながら田園風景を望めるエリア

見沼区は、北区・大宮区の東側に位置し、田園風景と住宅地が広がるエリアです。JR宇都宮線の東大宮駅と東武野田線(アーバンパークライン)の大和田駅、七里駅が通ります。

大宮駅からわずか2〜3kmという近さでありながら、南部に大規模緑地空間「見沼田んぼ」が残されていることが見沼区の最大の特徴です。綾瀬川、芝川に沿って農地・緑地が広がっており、田園風景の向こうに新都心の高層ビル群を眺めることができるのは、見沼区の立地ならではです。また、「緑のヘルシーロード」は、見沼代用水路沿いに設けられた自転車・歩行者・農耕者の専用道路で、四季折々の自然や景観を楽しめます。

見沼区の北部、東大宮駅を中心に市街地が形成されており、治安も良いことから、ファミリー層、女性の一人暮らしに人気です。

【中央区】再開発が進む、芸術・エンタメの発信地

大宮区の南部に位置する中央区は、統合前は与野市であったことから、「与野」の地名が多く残るエリアです。JRの複数路線が走るさいたま新都心駅と埼京線の北与野駅、与野本町駅、南与野駅が通ります。

中央区には大型の商業施設のコクーンシティがあることに加え、大型イベントホールもあることが特徴です。コンサートやスポーツイベントが行われるさいたまスーパーアリーナ、演劇、舞踊、音楽、映像など、それぞれの舞台芸術に適した4つの専用ホールが備わっている彩の国さいたま芸術劇場が有名です。

また、桜とバラの名所として知られる与野公園があり、毎年5月には約180種類のバラが楽しめる「ばらまつり」が開催されます。

【桜区】広大な自然と文化が調和したエリア

桜区はさいたま市の南西部に位置し、西側に流れる荒川沿いに広大な河川敷が広がっています。区内にあるのはJR武蔵野線の西浦和駅のみで、車移動がメインです。

桜区には、県営公園として最大規模を誇る秋ヶ瀬公園があり、自然を感じられることはもちろん、テニスコートやサッカー場、バーベキュー場など、さまざまなアクティビティを楽しむことができます。また、区の花さくら草の自生地が国の天然記念物に指定されている「秋草公園」も区内の人気スポットです。

そして、神田の祭りばやし、宿の祭ばやし、田島の獅子舞など、市の無形民俗文化財が受け継がれ、区民に親しまれています。

【南区】再開発による都市部と自然の豊かさを兼ね備えたエリア

その名のとおり、さいたま市の南部に位置する南区。10区のなかで最も東京に近く、JR埼京線、京浜東北線、武蔵野線の3路線が通る利便性の高いエリアです。特に武蔵浦和駅周辺は再開発により、商業施設や高層マンションが立ち並び、賑わいをみせています。

都市的な側面がある一方で、大規模な公園も複数存在し、人々の憩いの場となっています。「別所沼公園」は、大きな池とメタセコイアの並木道がきれいで、ジョギングや散歩をする人々の姿を見ることができます。並木道の紅葉や別所沼公園と武蔵浦和駅の間に整備された「花と緑の散歩道」など、四季折々の自然を楽しむことができます。

【緑区】緑と歴史が守られた穏やかなエリア

緑区はさいたま市の南東部に位置し、JR武蔵野線の東浦和駅、埼玉高速鉄道の浦和美園駅が通っています。区の中心部には、見沼田んぼを中心とした緑地が広がり、大崎公園内の植物園や見沼氷川公園内のハーブ園など、緑が感じられるスポットが充実しています。

また、国指定史跡である「見沼通船堀」や宿場町「大門宿本陣」など、貴重な文化財や史跡が多く集まっており、区内で歴史散策を楽しむことができます。2002年のFIFAワールドカップの際に建設された「埼玉スタジアム2002」が代表的なスポットで、 日本最大のサッカー専用スタジアムとしてサッカーの試合やイベントで賑わっています。

【岩槻区】城下町の風情が残り、歴史と文化を感じるエリア

岩槻区はさいたま市の東側に位置し、城下町の風情が漂うエリアです。東武野田線(アーバンパークライン)の岩槻駅、東岩槻駅が通っており、大宮駅または春日部駅で乗り換えることで都心へアクセス可能です。

室町時代に築城したとされる岩槻城跡には土塁が現存しており、岩槻城址公園は県内屈指の桜の名所として知られています。春には流しびなや桜まつり、秋には人形供養祭が行われます。

また、岩槻区は江戸時代から続く人形づくりが盛んで、全国有数の生産高を誇っています。2020年には岩槻人形博物館がオープンしており、さまざまな表情の人形が展示されています。「にぎわい交流館いわつき」でも、職人による制作実演や人形づくりの体験講座が行われるなど、伝統文化・工芸を楽しめます。

さいたま市10区 エリア区分のキホンはいかがでしたか?
さいたま市在住者以外には10区それぞれの特徴は掴みづらいものです。
それぞれのエリア区分を理解して、より自社の商品やサービスに適したエリアへ出店しましょう!

出店時に役立つ記事はこちらから

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