公開日:2015年12月10日
更新日:2023年11月29日

エリア徹底比較!富裕層、高所得者はどこで買い物をする?

ポップアップストアや展示会の出店場所を決める際に重要なのは、そのエリアに集まる人の属性です。特にそのエリアに居住する人たちの所得は、生活スタイルや嗜好を大きく左右します。そこでこの記事では所得の面から人気エリアを徹底比較していきます!

ポップアップストアの出店場所を決める際に、そのエリアにどんな人が集まっているのか?は非常に重要です。
特に出店エリアに集まる人たちの生活スタイルや嗜好が大きく左右される、所得に関するデータはチェックしておくことをおすすめします。
そこで今回はポップアップ出店の人気エリア別に所得の面からエリアを徹底比較していきます!

そもそも富裕層、高所得者が集まるエリアはどこなのか?

大きなターミナル駅周辺のスペースはたくさんの人が行き交うため人気が高いですが、その分値段も高くなりがち。
扱う商品によってはわざわざ高いお金を払って渋谷や新宿などの人気エリアに出店しなくても、そもそも年収が高い人たちが毎日行き交う居住エリアに出店する方が費用対効果が高い場合もあります。

そこでまずは年収が高い人たちが多いエリアについて見ていきます。

▲参考:世帯の年間収入マップで世帯年収1,000万円以上の世帯が15%以上のエリアを検索すると、東京都では港区、千代田区、中央区、文京区、渋谷区、目黒区、世田谷区の7区、神奈川県では横浜市青葉区と都筑区の2区のみという結果になりました。
渋谷区、目黒区、世田谷区の3区と横浜市青葉区、都筑区の2区はすべて東急東横線もしくは田園都市線が通るエリアでもありますが、2008年に野村総合研究所が発表した沿線別所得ランキングでもこの2路線は上位に入っており、高所得層が多く行き交うエリアであることがわかります。

▲出典:沿線別所得ランキング
つまり、高所得層がターゲットの場合はこの2路線の停車駅を中心に考えるとよいことがわかります。
渋谷や横浜などの大きなターミナルだけではなく、最近盛り上がりを見せている二子玉川や若者が集まる代官山・中目黒エリア、ファミリー層に人気の溝口やたまプラーザも狙い目です。

特に子供がいる家庭は、子育てママのおでかけ人気エリアとは?でもご紹介した通り休日も居住区の近辺で過ごすことが多いためファミリー層向けの商品の場合はターミナルよりも居住エリア近辺の駅近くの方が効果が高いと考えられます。

銀座や表参道に集まるのはどんな人?

とはいえ、自分のブランドや商品を知ってもらうためにたくさんの人が集まる場所へ出店したいというニーズも多いと思います。
しかし、たくさんの人々が集まる場所は基本的に居住している人はおらずどこか別のエリアからきていることがほとんど。
そのエリアにはどのエリアから来ている人が多いのか、送客元のエリアはどんなライフスタイルなのかを知ることで出店のミスマッチをなくすことができるのではないでしょうか。
まずはポップアップストアの出店人気エリア・表参道について見ていきます。

【東京都港区休日/from-to分析(滞在人口)】

※他市区町村→港区

▲参考:RESAS
表参道駅がある港区をRESASで分析すると、高所得者居住エリアである世田谷区からの流入が多いことがわかります。

しかし、江東区が5位に入っていることや県外からの流入トップがアクセスの悪い千葉県市川市であることを見ると、同じ港区の新橋や品川エリアに向かう層がランクインしていることが予想されるため、「表参道エリア」全体として把握するために渋谷区も分析してみます。

【東京都渋谷区休日/from-to分析(滞在人口)】

※他市区町村→渋谷区

▲参考:RESAS
上記の図を見ると、渋谷区への休日の流入元上位のほとんどが高所得層が多い東急東横線・田園都市線沿線居住者であることが予想されます。
東横線は副都心線の乗り入れで明治神宮前へ、田園都市線は半蔵門線の乗り入れで表参道までそれぞれ一本で行くことができるため、渋谷・表参道エリアは高所得エリアの居住者が休日に多く集まるエリアと言えそうです。

対して銀座エリアを見てみると、渋谷・表参道エリアとは流入元が大きく異なることがわかります。

【東京都中央区休日/from-to分析(滞在人口)】

※他市区町村→中央区

▲参考:RESAS
中央区エリアに多く流入しているのは江東区や江戸川区の居住者がメインで、他県では千葉県市川市・船橋市がランクイン。
千葉県の2エリアはそれぞれ都営新宿線と東西線で日本橋まで一本で行けるため、同じ中央区でも日本橋をメインに流入していることが予測されます。

また、流入元にランキングしている10エリアの中で前述の高所得エリアに入っているのは勝どきや月島といった高級マンションが立ち並ぶ中央区のみとなっており、銀座に集まる人々は意外にも高所得者メインではないことがわかります。

表参道、銀座共に観光地としての人気も高く様々なブランドの本店や旗艦店がある人気エリアですが、大きな集客施策をうたなくても自然に集まる「近隣居住者」の属性に違いがあることがわかります。
特に将来常設店舗をだすためのテストマーケティングとしてポップアップストアを出店する際は、継続的に利用してくれるメインユーザーとしての近隣居住者を見過ごすことはできません。

定性的なデータや感覚だけでなく、定量的な数字やデータも参考にしながら出店エリアを検討してみるとまた違った見方ができるのではないでしょうか。



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