公開日:2024年3月20日
更新日:2024年4月13日

墨田区のポップアップストア出店ガイド【保存版】

東京23区東部に位置する墨田区。区の面積は23区内で小規模な位置づけであるものの両国・押上といった伝統的な観光名所に加え、東京における7つの副都心の一角である錦糸町駅エリアを中心とした商業施設も立ち並ぶ商業エリアがひしめく活気のあるエリアです。本記事では墨田区を5つのエリアに分けて、解説します。


記事のポイント

1.昔ながらの雰囲気が漂う堤通・墨田・八広エリア
2.東京スカイツリーのお膝元である向島・京島・押上エリア
3.自然や歴史を垣間見られる東墨田・立花・文花エリア
4.日本の文化と落ち着いた住宅街が広がる吾妻橋・本所・両国エリア
5.東京東部の屈指の繁華街でもある業平・錦糸・江東橋エリア


目次

墨田区とは?
墨田区の成り立ち
墨田区のアクセス
墨田区の特徴
墨田区のまとめ
この記事を読んでくれた方におすすめ

墨田区とは?

墨田区の基本データ
総面積13.77平方キロメートル
人口数284,932人(2024年3月1日地点)
世帯数167,422世帯(2024年3月1日地点)
墨田区の各地域1.堤通・墨田・八広エリア
2.向島・京島・押上エリア
3.東墨田・立花・文花地エリア
4.吾妻橋・本所・両国エリア
5.業平・錦糸・江東橋エリア

東京都において北東部にあるのが墨田区。隅田川や荒川、北十間川といった数々の川に囲まれており、水辺が身近に感じられるエリアです。北から東は足立区と葛飾区、江戸川区、東から南は江東区が、そして西は中央区や台東区、荒川区が接しています。

南北に少し長い形をしている墨田区は面積が13.77平方キロメートルで、東京都23区においては17番目の広さのエリア。明治時代から軽工業などが発達しており、現在の東京においても有数のモノづくりの街として墨田区内には2,000カ所を超える工場があります。

墨田区はモノづくりが盛んなだけでなく、歴史が古いのも特徴。今もなお色濃く残っている下町の雰囲気や、大相撲や花街といった日本ならではの伝統文化が街に息づいています。

伝統文化に加えて墨田区は東京スカイツリーをはじめとした新名所もあるため、新旧合わさった街並みも魅力の一つといえるでしょう。

墨田区は区立の保育園や幼稚園、私立の保育園などが多数あるだけでなく、支援制度も充実しており、子育てもしやすいエリア。錦糸公園や隅田公園など子どもが遊べる公園や、JRや地下鉄をはじめ9路線が通っており各地へのアクセスにも優れているため、ファミリーにも人気です。人口に関しては25歳から59歳までの人数が多く、特に25歳から34歳までの方々がたくさん住んでいます。

再開発が続く墨田区は新たな商業施設やオフィスビル、マンションの建設が進むだけでなく、人口も増加。今後ますます目が離せなくなるエリアとして、墨田区は注目を集めています。

墨田区の成り立ち

墨田区の由来

観光客も多く訪れる墨田区の名前は、墨田区の人々に昔から親しみを持たれていた隅田川堤の通称である「墨堤」の「墨」と、隅田川の「田」を取って付けられました。

現在の墨田区となるまでの変遷 

紀元前6千年頃は海の底にあった墨田区は長い年月を経て東京湾の北の入り江が引いていき、河川を通じて運ばれた土砂が河口に蓄積されていくことで、現在の土地になりました。

江戸の初期から数多くの庶民が住んでいた墨田区は大火が度々起きており、明暦3年(1657年)に発生した振袖火事がきっかけとなって、湿地帯だった南部の開発がスタート。武家屋敷をメインとした街が作られました。元禄15年(1702年)には墨田区内にて、あの有名な赤穂浪士が吉良邸へ討ち入りした事件が起きたのです。

明治に入ると墨田区は、河川に囲まれている立地条件と労働事情から、工業地帯化が進みました。紡績や精密工業、石鹼などが盛んとなり、大正時代になると輸出向けの玩具製造やゴム工業が発展。また明治27年(1894年)には現在の総武線が乗り入れ、交通網が発達していったのです。

戦後の昭和22年(1947年)には本所と向島の2つの区が合併することで、現在の墨田区が誕生します。廃墟には住宅や工場が建ち並んでいき、墨田区は産業の街として復興を果たしていったのです。

東京都においていち早く工業化が進んだ墨田区は高度経済成長期を経てさらに発展していき、数々の大型商業施設やスーパーが進出。さらに交通網も整備されていきました。

2012年(平成24年)になると、世界でも屈指の高さである「東京スカイツリー」が開業。国内外から数多くの観光客が足を運び、東京スカイツリーから望む景色を楽しんでいます。

墨田区のアクセス

墨田区内にはJR総武線や東京メトロ半蔵門線、都営浅草線・新宿線・大江戸線など、合計で9つの路線が通っています。東京都23区内やその他の地域へのアクセスに優れていることから、通勤・通学がスムーズなだけでなく暮らしやすい街でもあるのです。

墨田区内主要駅の利用者数
駅名錦糸町駅両国駅押上駅小村井駅八広駅
利用者数合計179,603人{総武線87,590人(※1)+半蔵門線92,013人(※3)}合計59,698人{総武線31,301人(※2)+大江戸線28,397人(※4)合計630,166人{半蔵門線160,493人(※3)+浅草線187,689人(※4)+東武伊勢崎線93,151人(※5)+押上線188,833人(※6)}10,225人(※5)12,118人(※6)

錦糸町駅からは東京駅まで乗り換えなしで8分、新宿駅まで乗り換えありで20分、渋谷駅まで乗り換えなしで28分で訪れられます。

墨田区の鉄道路線
鉄道会社名路線名錦糸町駅両国駅押上駅小村井駅八広駅
JR東日本総武線
東京メトロ半蔵門線
都営地下鉄大江戸線
浅草線
東武鉄道亀戸線
東武伊勢崎線(東武スカイツリーライン)
京成電鉄押上線

(※1:JR東日本「各駅の乗車人員 2022年度」より)
{※2:JR東日本「各駅の乗車人員 2022年度」駅別(ベスト100以下)より}
(※3:東京メトロ「各駅の乗降人員ランキング」2022年度より)
(※4:東京都交通局「各駅乗降人員一覧」より)
(※5:東武鉄道「駅情報(乗降人員)」より)
(※6:京成電鉄「2022年度 駅別1日平均乗降人員」より)


鉄道だけでなくバスも充実している墨田区は、区内循環バスである「すみだ百景すみまるくん、すみりんちゃん」により、区内の行き来がしやすくなっています。

墨田区の特徴

墨田区といえば下町や花火大会、東京スカイツリーの印象が強いですが、5つに分かれたエリアには穏やかな雰囲気の住宅街や下町の情緒、歴史を感じる場所、買い物環境が充実したエリアなどがあることはご存知でしょうか。墨田区を詳しく知りたい方に向けて、5つのエリアの特徴をご紹介します。

1.昔ながらの雰囲気が漂う堤通・墨田・八広エリア 

墨田区の北側に位置しており、隅田川や荒川に囲まれているのが堤通・墨田・八広エリア。戦争時の焼失から免れており、今もなお細い路地や木造の密集市街地が見られます。

隅田川沿いにある堤通は、エリア内に南北に広がる東白鬚公園があり、緑が溢れる憩いの場として親しまれている地域。小さな信号機などがあり、交通ルールを学びながら遊べる堤通公園内交通公園も人気です。

墨田は緑とともに下町情緒のあるエリア。昔ながらの商店街や落ち着いた雰囲気の街並みが広がっており、下町ならではのレトロなお店で買い物が楽しめます。

八広は都会の喧騒から離れており、落ち着いた雰囲気が広がるエリア。以前は小さな町工場がありましたが、東京スカイツリーが誕生して以降は買い物ができるお店が増えています。

2.東京スカイツリーのお膝元である向島・京島・押上エリア

墨田区において中西部にあるのが、向島・京島・押上エリア。向島は今もなお100名ほど芸妓を抱える花街があります。エリア内にある2020年にオープンしたリバーウォークは、隅田川を覗きながら東京スカイツリー・浅草寺までを最短で行き来することが可能です。

京島には古い長屋が残っており、どこか懐かしい雰囲気を味わえるのが魅力。キラキラ橘商店街では昭和レトロな雰囲気を堪能できるため、買い物だけでなく散策も楽しめます。

向島・京島・押上エリアの名所は、なんといっても押上にある東京スカイツリー。天望デッキから見える圧巻の景色が評判です。東京スカイツリーには300店舗以上が軒を連ねる東京ソラマチもあり、国内外の観光客が訪れグルメやショッピングを存分に満喫しています。

東京スカイツリーのふもとにある押上は観光客に限らず、地元住民も賑わっているエリア。駅周辺にはマンションが建ち並び、駅から少し離れると低階層の戸建て住宅が多く見られます。

3.自然や歴史を垣間見られる東墨田・立花・文花エリア

墨田区における東側に位置するのが、東墨田・立花・文花エリア。荒川や旧中川、北十間川に囲まれており、公営住宅をはじめ団地が多く見られる地域です。

東墨田は牛馬の解体が行われていたことから皮革製品の加工業を営んでいた地域であり、高度成長期には靴や衣料品などの豚革を生産。今もその名残が、街並みから見られるでしょう。エリア内にはグラウンドを中心に広がる東墨田公園があり、春になると8本の桜が花を咲かせ、地域の人々に春の訪れを知らせています。

下町の雰囲気が色濃く残る住宅街の立花は、すみだ郷土文化資料館が管理を行う大正時代に建築された古民家・立花大正民家園旧小山家住宅が知る人ぞ知るスポット。江戸時代の農家と町家を併せ持った貴重な家が見られます。

文花は住工商が入り交じった中低層の街並みがありつつ、文教施設や工場、都営住宅なども多い地域です。緑が豊かでエリア内にある香梅園には、境内に85種・120本の梅が植えられており、咲き誇る梅に心が奪われるでしょう。

4.日本の文化と落ち着いた住宅街が広がる吾妻橋・本所・両国エリア

墨田区において南西部に位置する吾妻橋・本所・両国エリアは、両国や浅草へとつながる吾妻橋の周辺に数多くの観光客も訪れています。

両国は両国国技館や周辺に数々の相撲部屋があるため、歩いていると力士と出会えるのも特徴的。元力士が開いたちゃんこ鍋のお店もあり、相撲文化をとことん楽しめます。

その他にも両国には実物の資料や復元された模型により、江戸の文化や歴史に触れられる江戸博物館(2025年までは大規模改修工事中)も人気スポットです。

エリア内にある本所吾妻橋駅の周辺は下町らしい雰囲気がありながらも、大通り沿いにはマンションが立ち並んでいます。落ち着いた雰囲気の住宅街が広がりつつ、外観がユニークなアサヒビールの本社など有名な企業のオフィスもある地域です。

近隣にある墨田公園は、日本さくら名所100選にも選出された名所。春には桜を、夏には隅田川花火大会が見られ、季節の風物詩が楽しめます。

5.東京東部の屈指の繁華街でもある業平・錦糸・江東橋エリア

墨田区において南東部に位置するのが、業平・錦糸・江東橋エリア。
業平は押上駅の南側にあり、エリア内にある業平公園は遊具やじゃぶじゃぶ池があるため子どもの遊び場として親しまれています。公園内からは東京スカイツリーが覗き、春になると見られる桜越しの東京スカイツリーが評判です。

業平・錦糸・江東橋エリアといえばなんといっても、7つの東京副都心の一つである錦糸町が有名。
江東橋エリアでもある錦糸町駅の南側は、東京都の東部の中でも一際大きな繁華街として昔から栄えていました。現在は北口側の再開発が進み、1つのエリアで異なる雰囲気が楽しめます。

繁華街の印象が強い錦糸町ですが、商業施設も駅周辺に多数立ち並び。数々の専門店や飲食店が入ったアルカキット錦糸町や、映画館とショッピングモールがある複合施設のオリナス錦糸町に加え、パルコや丸井などもあり、休日は買い物客でにぎわいます。

錦糸町駅の北側には、およそ5.6万平方メートルの広さを誇る区内で有数の錦糸公園があります。子どもが遊べる広場や遊具、自然に触れられる環境が整っており、駅からの近さも相まって多くのファミリー層が訪れます。

墨田区のまとめ

墨田区は住宅街や商業施設、繁華街があるだけでなく、江戸や日本の歴史を感じられる街並み・スポットなど魅力が溢れています。観光客だけでなく、地元住民も賑わいを見せているエリアです。

墨田区の各エリアは雰囲気や魅力も異なるため、お気に入りのスペースをSHOPCOUNTERで見つけてみてください。

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