2025年9月26日

「食品営業許可」とは?飲食イベント出店前に要チェック!

飲食イベント出店前には、保健所で食品営業許可を取得する必要があります。キッチンカーやポップアップストアのような臨時出店であっても取得は必要なので、前もって準備を進める必要があります。
この記事では、食品営業許可・食品衛生責任者についての基礎知識や取得までの流れを詳しく解説します。

「食品営業許可」とは?飲食イベント出店前に要チェック!

食品営業許可の基礎知識

近年、ポップアップカフェやキッチンカーなど、期間限定の食品イベントが増えています。しかし、出店を検討した事業者が必ず直面するのが「食品営業許可」の問題です。

「一日だけだから大丈夫」「非営利だから必要ないはず」と思い込んで準備を進めると、直前で営業できなくなるリスクも。まずは基礎を理解しておきましょう。

申請には食品衛生責任者資格が必要

営業許可の申請には、必ず「食品衛生責任者」を設置することが求められます。
資格がない場合は講習を受ける必要があり、調理師や栄養士などの国家資格を持っていれば代替可能です。イベントの準備を進める前に、資格の有無を確認しておくことが重要です。

出店する地域ごとに許可を所得

営業許可は自治体ごとに有効範囲が決まります。東京都や神奈川県は「都内・県内全域」で通用しますが、県境を越えると新たな申請が必要です。大阪府も制度改正により「府内全域」で有効になりました。
地域をまたいで営業する予定がある場合、必ず管轄の保健所に確認しておきましょう。

営業許可取得済みのスペースを使えば、図面・設備の要件クリアや手続きがスムーズになり、初出店でも準備負担を軽減できます(設備・許可の有無はショップカウンターの各スペースページで確認可能です)。

食品営業許可の種類

食品営業許可にはいくつか種類があり、どの形態で出店するかによって必要な許可が変わります。「自分の出店はどれに当てはまるのか」を判断することが、最初の関門です。
営業許可の種類は、大きく分けて下記の4つです。

① 一般営業施設での営業許可

商業施設の一角や路面店を借りてポップアップを行う場合など、営利を目的として食品を提供・販売する場合は、一般的な店舗と同様の条件で食品営業許可をとる必要があります。
通常の飲食店と同じ基準で審査され、シンクや換気設備など衛生面の条件を満たさなければなりません。

開催スペースが営業許可を取得していれば、申請書類である図面や水質検査成績書などがそのまま利用できますので、事前にオーナーに確認を取りましょう。

新規申請に関わる手数料は、16,000円〜19,000円が目安です。
最新の情報は別途保健所へお問い合わせください。

② 臨時営業・臨時出店での営業許可

お祭りや学園祭といった短期イベント向けの許可です。手続きは簡素化されていますが、扱える品目が限定され、仕込みも禁止されるなど制約が大きい点に注意が必要です。

新規申請に関わる手数料は、5,000円~10,000円が目安です。
最新の情報は別途保健所へお問い合わせください。

③ 車両(キッチンカー等)での営業許可

移動販売を行うキッチンカーでは、専用の営業許可が必要です。車内に給排水タンクや手洗い設備を備えなければならず、自治体ごとに細かな基準が異なります。車両を購入して営業する場合は、営業許可の設備基準に則る必要がありますので、事前に確認しましょう。自由度は高いですが、初期投資や準備負担は大きいです。

④ 行商・人力での営業許可

リヤカーや人力で食品を販売する場合に必要な許可です。取り扱える食品が菓子や豆腐加工品などに限られており、調理はできません。

営業許可取得までの5ステップ

「必要な許可はわかったけれど、具体的にどう進めればいいのか?」。ここでは出店までの流れを5つのステップで整理します。

1. 出店候補スペースの決定

まずはどこで出店するかを決めます。営業許可の有無、食品提供に必要な設備(シンク・電源・排気等)を確認します。

すでに営業許可を持つスペースであれば、図面や設備基準を流用でき、初めての出店でも安心です。

食品営業許可申請の流れのフロー図

2. 保健所への事前相談

開催2週間前を目安に、提供メニュー・調理工程・レイアウトを持参して相談します。臨時出店は主催者・出店者ともに届出が必要な場合があります。

また、開催スペースの設備や広さによっては、保健所からの許可が下りない可能性もあります。
事前に必要設備を確認し、不安な場合は早めに保健所へ問い合わせましょう。

3. 書類提出

申請書、営業設備の大要・配置図、責任者資格写し、水質検査成績書(必要時)、仕込み施設の許可証写し(必要時)などを提出します。申請から許可証の発行まで日数がかかるため、開催の10日前までには申請が必要です。

4. 施設検査

レンタルスペースは現地確認、キッチンカーは車両検査が実施されます。スペースをレンタルする場合、スペースオーナーと事前に検査可能な日程を調整しておきましょう。

5. 許可書交付

問題なければ許可証が交付され、営業当日は必ず見える場所に掲示する必要があります。
東京都の最新手数料例:飲食店営業(移動・臨時)4,800円ほか(自治体により異なる)。

さらに、収容人員が30人以上の店舗の場合は消防署へ「防火管理者選任届」を出す必要もあります。
大きめのイベントを開催する場合には、こちらの許可も確認しておきましょう。

飲食店営業許可を取得済みのスペース

イベント出店に必要な営業許可を自分で準備するのは、時間も手間もかかります。特に初めての出店では「そもそも設備が基準を満たしているか分からない」「許可が間に合わないかも」という不安もつきものです。

そんなときに頼りになるのが、すでに飲食店営業許可を取得済みのレンタルスペースです。設備や図面が整っているため、出店者は商品の準備や集客に集中できます。

営業許可取得済みのスペースを使うメリット

  • 設備基準を満たしており安心できる
  • 許可申請の手間を大幅に軽減できる

ここでは、ショップカウンターで利用問い合わせが可能な3つのスペースを紹介します。

国分寺マルイ(東京)

【国分寺マルイ】カレンダリウムF12【食物販・調理行為可能】
住所東京都国分寺市南町3-20-3
料金平日 13,200円/日〜
土日祝 20,900円/日〜
おすすめポイント駅直結で集客力抜群。
飲食店営業許可ありで、食品フロア内で実演・試食も可能。

馬車道駅4分のカフェスペース

【馬車道駅4分】カフェスペース
住所神奈川県横浜市中区海岸通5-25-3
料金平日 220,000円/日〜
土日祝 275,000円/日〜
おすすめポイント路面店舗で視認性が高い。
飲食店営業許可ありで、販売とカフェ利用の両立が可能。

③ 梅田徒歩圏のキッチン付き路面スペース(大阪)

【大阪市中心部・梅田徒歩圏・最寄駅徒歩4分】自然光溢れる天井高3.1mのキッチン付き路面スペース
住所大阪府大阪市北区本庄東1-18-6
料金49,000円/日〜
(飲食提供ありの場合は59,000円/日〜)
おすすめポイント路面店舗で視認性が高い。
飲食店営業許可ありで、販売とカフェ利用の両立が可能。

まとめ

食品を扱うイベント出店では、形態ごとに異なる「食品営業許可」が必須です。臨時出店は制約が多く、キッチンカーは設備投資が必要。いずれの場合も「食品衛生責任者」の配置が前提となります。

しかし、出店の負担を減らし安全に営業する方法もあります。それが、営業許可をすでに取得しているスペースの活用です。これなら準備は格段に楽になり、ブランドや商品の魅力を伝えることに集中できます。

「イベント 食品 許可」「イベント 飲食 許可」で迷う前に、自社に合ったスペースを探すのもひとつの戦略です。ショップカウンターなら、食品販売や食品提供に対応した会場を地域別に検索可能。ぜひ活用して、安心・安全な出店を成功させましょう。

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