公開日:2016年11月18日
更新日:2019年7月12日

ポップアップイベントを通して、Webメディアの世界観を広める

ポップアップイベントを通してアプリやWebサービスの世界観を体験してもらうことで、ユーザーの愛着を強める施策をとる企業も増えてきました。そこでこの記事では「MERY Night」を例に、非日常を演出するためのユーザー体験のポイントをご紹介します。

EC主体のブランドがユーザー体験の場としてポップアップストアを開催するように、アプリやWebサービスもリアルにその世界観を体験するための場としてポップアップイベントを開催する事例が増えてきています。

若い女性に絶大な人気を誇るキュレーションプラットフォームMERYが開催したハロウィンイベント「MERY Night」もそのひとつ。

ユーザーにMERYの世界観を体験してもらうことを目的として、ハロウィンにあわせてMERY初のイベントを開催しました。

そこで今回は非日常を演出するためのユーザー体験のポイントや、アプリ・メディア事業者としてリアルイベントを開催する意義について(株)ペロリの野崎氏・塚越氏にお話を伺ってきました。

認知ではなく、ユーザーの熱量を高めるための体験型イベントを

▲こだわりを持って作り込まれたフォトブースは、当日行列ができるほどの人気コンテンツだったとのこと。

  • 今回MERY Nightを開催しようと思ったきっかけを教えてください。

一番の目的は「”MERYの世界観をリアルに体験してもらう”」ということです。

体験したことの記憶は深く残ると思うので、アプリを使うだけではなくもっとMERYのことを好きになっていただきたいと思い企画しました。

またMERYとしても外で賑やかに楽しむハロウィンではなく、今年の流行でもある落ち着いた大人の楽しみ方を提案したいという想いもありました。

そうした考え方がおしゃれなパリの晩餐会というテーマや、レトロヴィンテージというドレスコードにつながっています。

今回ご参加いただいた方々のSNSでの拡散も期待していた点でしたが、それはMERYの認知度を高めるというよりも、「参加者の熱量を高めた上でその熱量ごと広げてほしい」という考えが根底にあります。

そういった点から、ご参加いただく上でSNSへの投稿を強制するといったことはせずハッシュタグ(#mery_halloween)の用意のみにとどめました。

しかし心から楽しい・自慢したいと思っていただければ自然と写真に撮って投稿したくなるものなので、いかにそういったコンテンツを作り込むかという点を意識して企画しました。

▲ダンサーやマジシャンなど、非日常を感じさせる演出もイベントを盛り上げるエッセンスに。

  • 応募制での開催だったかと思いますが、応募総数はどのくらいあったのでしょうか?

招待数は250組500名で設定し、告知はMERYの記事上で2回行いました。

結果として全体で8,000名以上の方にご応募いただき、30倍もの倍率となりました。

意外だったのはゲストの発表前から多数の応募があったことです。

ゲストの魅力はもちろんですが、MERY自体に愛着を持って『「MERYのイベントだから行きたい!」と応募してくださったユーザーが多かった』という点は私たちとしても嬉しいポイントでした。

拡散したくなるコンテンツのポイントは”フォトジェニック”と”体験性”


▲3種類用意された撮影ブースと、写真を取ってプリントできる「PICSPOT」の様子。イベントにおける写真の需要はますます高まっている。

  • イベント内のコンテンツとしてはどういったものを用意されていたのでしょうか?

まず撮影用のフォトスポットを3種類つくりました。

どのフォトスポットも長蛇の列ができるほど人気でしたが、それ以外の場所でもちょっとした小道具を使っておしゃれな写真を撮り、Instagramに投稿している参加者が多かった印象です。

今回はドレスコードを設定したこともあり、普段とは異なるドレスアップした姿で「参加者自身がフォトジェニックな存在だった」からということも理由の一つだと思います。


▲パフォーマーの中でも人気が高かった”陽気なおじさん”。テーマパークのキャストのような役割としてイベントを盛り上げていた。
他にもマジシャンや舞踏会の雰囲気を演出するダンサー、アコーディオンを演奏するミュージシャン、占いなどその場で楽しめるコンテンツも用意しました。

その中でも”陽気なおじさん”と呼ばれていたパフォーマーは特に人気で、ハイテンションで参加者に絡んでいったりちょっとしたマジックを披露したりしてその場を盛り上げていました。

ただ綺麗な空間を作るだけではなくこうしたパフォーマーのコンテンツを用意することで、「”体験性”を高める」という狙いがありました。

イベントの中で「面白い人がいる!」というサプライズもまた、人に伝えたくなるトリガーであると思います。

こうした驚きは実際にInstagramやTwitterへの投稿も多かったですし、参加者の方にも楽しんでいただけたようで、『「今回のイベントを友人に紹介・自慢したいと思いますか?」というアンケートでは9割以上の方が「YES」』と答えてくださいました。

▲ユーザーの投稿例。パフォーマー(写真中央2人)を交えて撮った写真をアップするユーザーも多かったとのこと。

今後は参加者”以外”も楽しめるイベントを


▲フォトスポット以外にも、上記のようなサイドテーブル上やバーカウンターといったスポットもおしゃれに撮ってアップしているユーザーが多かったそう。

  • 今回のMERY Nightのようなイベントは今後も開催される予定なのでしょうか?

今後もクリスマス、バレンタインといったイベントごとに合わせて企画していく予定です。

やはりその場の空気を感じる、食べる、音楽を聞くといった体験はリアルだからこそのものだと思うので、思わず誰かに伝えたくなるようなイベントを目指していきたいですね。

今回はクローズドで500名弱の来場でしたが、今後はもっとオープンなかたちでたくさんの方に訪れていただけるようなイベントにすることも考えています。

ただイベントをその中で完結させるのではなく、参加者以外の方にも楽しんでいただくことも意識したいと思っています。

今回イベントのレポート記事や動画配信も行いましたが、さらにユーザー参加型で一緒にイベントを作り上げていくような取り組みにも挑戦したいです。

MERYの価値観として、ユーザーひとりひとりの”かわいい”を大切にすること、そしてその”かわいい”を引き出す機会を提供したいという想いが根底にあります。

その場所がアプリであれイベントであれ、受け身ではなく「ユーザー自身にコンテンツを作り上げる体験をしてもらうことを意識」していきたいと考えています。