東京駅、新宿駅といった都心へアクセスしやすいため、ベッドタウンとしての性格をもち、人口57万人(令和5年10月現在)の住宅都市として発展している杉並区エリア。
本記事では、荻窪、高円寺、阿佐ヶ谷、浜田山といった杉並区の主要エリアに触れながら、杉並区の概要や成り立ち、特徴、主要施設に触れつつ、ポップアップストアや短期出店においておすすめのポイントとスペースについて紹介していきます。
1.子育て支援が充実したファミリー層に人気のエリア
2.「中央線カルチャー」の中心!自分の「好き」を大切にする街
3.洗練された暮らしを楽しむ高級住宅街エリア
杉並区エリアとは?
杉並区エリアの成り立ち
杉並区エリアのアクセス情報
杉並区エリアの特徴
杉並区エリアのおすすめスペース
杉並区エリアのまとめ
杉並区は、東京都23区西側の「城西地区」と呼ばれるエリアに位置しており、東は中野区・渋谷区、西は三鷹市・武蔵野市、南は世田谷区、北は練馬区と隣接しています。都心へアクセスしやすいため、ベッドタウンとしての性格をもち、人口57万人(令和5年10月現在)の住宅都市として発展しています。
杉並区内は、東西に横断するJR中央総武線の線路を境に雰囲気の異なる2つのゾーンに分かれていることが特徴的です。
東側ゾーンは、昔ながらの商店街が軒を連ねており、あたたかく懐かしい空気に触れることができます。100軒を超える古着屋がある高円寺や個性的なカフェが集まる阿佐谷が有名です。
8月に開催される東京高円寺阿波おどりと阿佐谷七夕まつりは杉並区を代表する二大行事で、いずれも区外からも人が集まる100万人規模のイベントです。
西側ゾーンは落ち着いた住宅街が広がっています。太宰治などの文豪が暮らした趣ある街並みで、敷地の広い一戸建てが広がる荻窪と古本屋やアンティーク雑貨店が集まる西荻窪が人気です。
江戸時代の初めに領地の境界のしるしとして、青梅街道に沿って植えられた杉並木が区名の由来です。明治以前に杉並木はなくなってしまったそうですが、村名、町名として採用され、1932年の区制施行を経て現在に至ります。
明治時代、現在の杉並区エリアには20の村があり、主に都心へ野菜を供給する農村地帯でした。1923年の関東大震災をきっかけに、都心から郊外に人が流出したことにより、農村地帯は住宅地へと発展を遂げていきます。その後、1932年には当時の杉並区エリアに残っていた高井戸村、杉並村、井荻村、和田堀之内村がひとつになり、人口約4万人の杉並区が誕生しました。
杉並区は西武新宿線、JR中央総武線、東京メトロ丸の内線、京王井の頭線、京王本線の5路線が通っています。主要ターミナルである新宿駅、渋谷駅、池袋駅、東京駅へ乗り換えせずにアクセスできる路線があるため、通勤や通学に便利なエリアです。
中でも1日の平均利用数が最も多いのは、JR中央総武線と東京メトロ丸の内線の2路線が通る荻窪駅で、JR線では1日の平均乗車人員76,230人(2022年度)とJR全駅の中でも48位にランクインしています。東京メトロの1日の平均乗降人員も76,452人(2022年度)と区内の他の駅とは一線を画す利用者数を誇っています。
<杉並区内 荻窪駅からの主要駅までの所要時間(目安)>
駅名 | 所要時間 |
中野駅 | 約5分 |
新宿駅 | 約15分 |
東京駅 | 約25分 |
都心にアクセスしやすく住宅都市として栄える杉並区の特徴をご紹介します。
杉並区は、子育て支援制度が充実していることから、ファミリー層に人気のあるエリアです。「子ども・子育て会議」という委員会が設置されており、子育て支援充実のために区民の声を吸い上げて会議を実施しています。特に「認定こども園」の普及を推進したり、待機児童を解消するために新たな地域型保育事業に力を入れたことにより、5年連続待機児童ゼロを実現していることが注目されています(2022年4月実績)。
また、杉並区ならではの特徴として、「子育て応援券」や産前・産後支援ヘルパー、ひととき保育が挙げられます。「子育て応援券」は、出産前後、2歳以下の乳幼児のいるご家庭に無償で交付され、様々なサービスに利用することができます。産前・産後支援ヘルパー、ひととき保育は、利用条件が設けられていますが、民間のサービスを利用するよりも費用を抑えてお子さんを一時的に預けることができる制度です。
また、善福寺川緑地や和田堀公園、善福寺公園、柏の宮公園などの大規模な公園があることも子育て世帯に嬉しいポイントです。特に、区内最大級の柏の宮公園では、田植え体験、たけのこ堀りといった都会ではなかなか味わうことのできない貴重な体験ができます。また、柏の宮公園と井草森公園では、道具を使わずに子どもが自分の手で遊びを作っていく冒険遊び場(プレーパーク)の活動があり、たき火・泥遊び・秘密基地づくりなど、子どもの自主性・創造性を育む遊びを楽しむことができます。
杉並区は、井伏鱒二や与謝野鉄幹・晶子夫妻をはじめとする文人が多く移り住んだことにより、文学やアートなどのメインカルチャーから、マンガやアニメ、音楽、ファッションのようなサブカルチャーが集まるエリアになりました。いわゆる「中央線カルチャー」です。
例えば、高円寺というと古着屋をイメージする方が多いのではないでしょうか。ファストファッションではなく、ビンテージアメカジやヨーロッパから仕入れている古着など、こだわりのセレクトショップが並んでいることが特徴です。古着屋での買い物は、オンラインショッピングでは満たせない、自分だけの宝探し。本当に気に入ったものを探す、「好き」を追求する人が集まる街です。
また、毎年10月末に行われる阿佐谷ジャズ・ストリートも中央線カルチャーを代表するイベントです。「阿佐谷をジャズで明るく元気なまちに」を合言葉に1995年からはじまり、地域のボランティアで運営されています。チケットを購入して楽しむパブリック会場、ライブハウスやカフェ、レストランが独自に企画をして行うバラエティ会場、駅前の広場や路上で楽しめるストリート会場の3シーンでジャズを味わうことができます。街全体がジャズで満たされる特別なイベントです。
杉並区の浜田山、永福、久我山、西荻窪周辺は高級住宅街と呼ばれるエリアで、都心へのアクセス抜群な利便性の高い駅前と閑静な住宅街が共存しています。
例えば、久我山は京王井の頭線が通り、渋谷や吉祥寺へアクセスしやすい立地です。おしゃれな外観で個性溢れるレストランやカフェ、パン屋に出会えることが久我山の魅力。線路の脇には神田川が流れており、川沿いの遊歩道でお散歩が楽しめます。川沿いに歩いていくと2021年にフルオープンしたばかりの高井戸公園に到着。東京ドーム約2.9個分の広大な敷地で体を動かしたり、ピクニックを楽しんだりと様々な過ごし方ができます。
また、西荻窪周辺は、アンティークショップや雑貨屋が集まっており、ここでしか出会えない掘り出し物を見つけることができます。また、古くから続く喫茶店と新しく個性的なカフェが混在するエリアでもあります。個人店が多いため、散策してもし尽くせない、新しい発見がある暮らしを楽しむことができます。
杉並区エリアのSHOPCOUNTER編集部おすすめの出店スペースをご紹介します。
ポップアップストアの出店が「初めての方々向け」、「出店経験ありの方々」それぞれに適したスペースをぜひご覧ください。
ポップアップストアを1度やってみたい、低予算で出店してみたい方々向けのおすすめスペースです。
通路側に看板やテーブルの設置が可能なため、店前通行にアプローチする食物販やPR催事などにもご活用いただけます。高円寺駅は古着好きの方が集まるため、古着のポップアップストアや展示会、セール販売などに適しています。
ねじめ正一『高円寺純情商店街』の小説の舞台となった商店街。以前は「高円寺銀座商店街」という名称でしたが、この小説にちなんで名前を変更しました。高円寺駅の北口を出るとすぐに「高円寺純情商店街」と書かれたゲートが目に飛び込んできます。
新しいお店も入っていますが、映画・演劇・音楽・ファッションを中心とした古本屋「七星堂古書店」や昭和・大正時代の家具や小物などを扱っている「古道具権ノ助」、昭和風の喫茶店など、昔ながらのお店が立ち並んでいるためタイムスリップした気分が味わえます。
都内有数の屋根つき商店街にである「阿佐ヶ谷パール商店街」。平成13年にジャズ&ハロウィンフェスタが始まり、阿佐谷ジャズストリートと同時期に開催される仮装コンテストは、異色のミックスカルチャーイベントとして定着しつつあります。
近隣住民と近隣エリアからの来訪客で賑わう同商店街内に1日から出店できるイベントスペースは、設置がないため、持ち込みが必要ですがリーズナブルな条件で阿佐ヶ谷の人々に商品販売やPRが可能です
杉並区エリアはベッドタウンとして発展を遂げていますが、エリアによってファミリー層、サブカルチャーを愛する若年層、高級住宅街に居住する富裕層と特徴が分かれています。エリアごとのおすすめスペースとして紹介したスペース以外にもお気に入りのスペースを見つけてみてください。
「SHOPCOUNTER」は、ポップアップストア・催事・展示会などの出店/出展場所の予約がオンライン上でできるプラットフォームです。ショッピングモール、スーパーマーケット、百貨店、商店街、駅ナカ、オフィスビル、撮影スタジオ、展示会場など様々な商業スペースの検索・予約が可能です。
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