2026年2月2日

2026年オープン/リニューアルの商業施設をピックアップ【関西編】

2026年に関西で新しくオープン・リニューアル予定の商業施設をピックアップ。ショッピングモールや駅ビル、百貨店など、駅前再開発が進む大阪梅田や京都エリアを中心に、立地や来館者層、相性のよい業態まで出店者目線で役立つ情報も紹介します。

2026年に向けて、関西エリアでは大型の商業施設オープンや既存施設のリニューアル計画が予定されています。大阪・梅田を中心に、心斎橋や京都などの主要都市でも街の特性を生かした個性あるプロジェクトが進行しており、街の様相や人の流れに変化をもたらすことが期待されます。

本記事では、2026年にオープン・リニューアル予定の関西の注目商業施設をピックアップし、施設の特徴や立地、想定される来館者層を整理しました。単なる施設情報にとどまらず、「どのような業態と相性が良いのか」「どんな商業トレンドが見えてくるのか」といった視点も交えながら解説します。

2026年にオープン/リニューアル予定の商業施設

まずは、2026年に関西エリアでオープン、またはリニューアルを予定している商業施設を紹介します。いずれも、駅直結や駅周辺の価値を高める複合開発として進行しており、回遊性を高める空間づくりや、新たな体験価値の提供を目指す施設です。

◇LUCUA SOUTH(ルクア サウス)|大阪・JR大阪駅

PR TIMESより引用

「LUCUA SOUTH(ルクア サウス)」は、JR大阪駅直結「サウスゲートビルディング」内の10〜15階に新設される大型商業施設で、既存の「ルクア」「ルクア イーレ」と合わせてルクア大阪の3館体制となります。延床面積は約33,000㎡、商業ゾーンの売り場面積は約16,000㎡と、大阪駅直結エリアの新たなランドマークとなる規模感です。2026年4月初旬から段階的に開業予定で、2026年秋頃に10〜13階にオープンする「LUCUA キャラクターズワールド」は国内最大級のキャラクターゾーンとして注目されています。現時点で発表されているテナントには、「ポケモンセンターオーサカ」「ニンテンドー オオサカ」「ONE PIECE 麦わらストア」など、日本国内外の人気キャラクター関連ショップが集まるほか、14〜15階には大丸梅田店から継続出店する飲食店舗約11店舗が入居予定です。

住所大阪府大阪市北区梅田3-1-1
開業予定2026年4月初旬
種別リニューアルオープン
公式サイトhttps://www.lucua.jp/

立地と想定される来館者層
「LUCUA SOUTH」は、JR大阪駅の南エリアに位置し、既存のルクア大阪各館と地下でつながる好立地です。梅田エリアは阪急百貨店・大丸梅田店・グランフロント大阪など、大型商業施設が密集する関西屈指の商業地。阪神・阪急・地下鉄など複数路線が交わるハブとして高い集客力があり、国内外の来訪者が行き交う場所です。キャラクターゾーンを大きな柱とすることから、ファミリー層や若年層、訪日観光客など幅広い層の来館が見込めます。

相性のよい商材・業態
キャラクター関連グッズやポップカルチャー商品が施設のメインカテゴリーとなるため、ライセンス商品やコラボアイテム、アミューズメント関連グッズなどが高い親和性を持ちます。また、14〜15階の飲食ゾーンは日常使いのカジュアルレストランからファミリー向け業態の需要があるため、テーブル席主体の飲食ブランドや駅利用者向けのスピード感のある飲食店とも相性がよいでしょう。


◇淀屋橋ゲートタワー|大阪・淀屋橋駅

「淀屋橋ゲートタワー」は、大阪・淀屋橋駅西地区の一等地に誕生する地上29階・地下2階、延床面積約132,000㎡超の大型複合ビルです。2026年の春以降にオフィスフロアの入居が始まり、2026年7月に商業フロアが開業予定です。御堂筋の玄関口に生まれる新たなランドマークとして、まちの景観との調和を意識し、ゲートらしい重厚感のあるこだわりの外装デザインも特徴。商業ゾーンは地下1階〜地上2階で、約25〜30店舗程度のテナント構成が見込まれています。また、11階は屋上庭園として一般開放され、カフェレストランの入居も予定しています。

住所大阪府大阪市中央区北浜4-1-23
開業予定2026年7月
種別新規オープン
公式サイトhttps://yodoyabashi-west-project.jp/mall/

立地と想定される来館者層
大阪メトロ御堂筋線・京阪本線の淀屋橋駅と地下で直結する抜群の立地で、大阪のビジネスの中心地に位置します。御堂筋沿いには高層オフィスビルや百貨店・ブランドショップが集まり、徒歩圏内には中之島エリアの文化施設やオフィス街、淀屋橋〜北浜エリアのカフェ・ダイニングなど多様な商業・観光スポットが広がっています。「淀屋橋ゲートタワー」は、オフィスエリアが主体の複合ビルですが、商業ゾーンの開業により、周辺のオフィスワーカーの利用を中心に、ビジネス来訪者や観光客、通勤・通学の寄り道利用層の来館も見込まれます。

相性のよい商材・業態
淀屋橋エリアの特性と駅直結という立地をふまえ、通勤前後の利用が見込めるテイクアウト可能なベーカリーやデリ、ランチ利用可能な飲食店、書籍や文具、ガジェットなどのビジネスシーンに便利な商材などと相性がよいでしょう。オフィス中心の立地ゆえ、特に利便性が高く、滞在時間の短い業態の親和性が高いといえます。


◇阪急うめだ本店「HANKYU LUXURY」|大阪・阪急大阪梅田駅

阪急うめだ本店は、関西を代表する老舗百貨店として長年にわたり大阪梅田の商業シーンをけん引してきました。その5・6階部分が2026年3月20日に「HANKYU LUXURY」としてリモデルされ、国内外の富裕層やハイエンドの顧客を強く意識したラグジュアリーブランドゾーンに生まれ変わります。売り場面積は改装前の約1.6倍となる約13,246㎡に拡大され、一流ラグジュアリーブランドのフロアとしては日本最大級。「ルイ・ヴィトン」「シャネル」は5・6階のメゾネットで展開され、「エルメス」は2階から6階に移設・拡大されて国内最大級の店舗として出店されます。さらに、日本初となる「スキャパレリ」「レトランジュ」や初の常設展開として「誉田屋源兵衛」などがラインナップ。全67ブランドが集結します。

住所大阪府大阪市北区角田町8-7
開業予定2026年3月20日
種別リニューアルオープン
公式サイトhttps://www.hankyu-dept.co.jp/index.html

立地と想定される来館者層
阪急うめだ本店は阪急大阪梅田駅に直結し、JR大阪駅や大阪メトロ各線、阪神梅田駅ともアクセスが良好な梅田エリアの中核商業施設です。大型商業施設や百貨店が密集するエリアで、周囲にはグランフロント大阪、ルクア大阪、HEP FIVE、リンクス梅田などがあります。「HANKYU LUXURY」は富裕層やブランド志向の高い消費者を主なターゲットとしているため、国内外からの観光客、ブランドファン、リピーターの来館が見込まれます。

相性のよい商材・業態
ラグジュアリーブランドが集結するフロアのため、ハイエンドのアパレル・バッグ・シューズ・ジュエリー・ウォッチなどの商材がマッチします。また、上質な体験価値を提供するパーソナルスタイリングやコンシェルジュ対応、ラグジュアリー顧客の滞在時間を伸ばすカフェ・サロン型飲食スペースなども親和性が高いといえます。


◇(仮称)心斎橋プロジェクト|大阪・心斎橋駅

PR TIMESより引用

2026年2月に竣工予定の「(仮称)心斎橋プロジェクト」は、大阪・御堂筋と長堀通が交わる心斎橋交差点に誕生する大規模複合施設です。地上28階・地下2階、延床面積約46,241㎡と、心斎橋エリアでも最大級のランドマーク的プロジェクトとして計画されています。地下2階~地上6階には商業フロアが設けられ、8~14階がオフィス、16~28階には宿泊施設「THE GATE HOTEL」が入ります。低層階の商業エリアでは、御堂筋・長堀通沿いのメゾネット店舗にはラグジュアリーブランドの誘致が計画されています。

住所大阪市中央区南船場3-8-4
開業予定2026年2月
種別新規オープン
公式サイトhttps://www.westjr.co.jp/press/article/items/220510_02_project.pdf

立地と想定される来館者層
立地は大阪メトロ御堂筋線・長堀鶴見緑地線の心斎橋駅直結で、心斎橋筋商店街や大丸心斎橋店、心斎橋PARCOなど既存の商業施設が密集するエリアです。心斎橋というエリア特性から、若年〜中堅のファッション嗜好層、国内外の観光客、富裕層・ラグジュアリー志向の消費者、ホテル宿泊者やビジネス利用者まで幅広い層の来館が見込まれます。

相性のよい商材・業態
相性のよい商材・業態としては、立地と計画規模をふまえて、ラグジュアリーファッションやアクセサリー・ジュエリーなどの高付加価値商品がマッチする可能性が高いです。また、ホテル併設という複合性を生かし、宿泊者をターゲットとするラウンジやバー、インバウンド向けの土産品・地域ブランドといった業態も相性がよいと考えられます。


◇イオンタウンあびこ駅前|大阪・住吉区

PR TIMESより引用

「イオンタウンあびこ駅前」は、2026年春に大阪市住吉区・あびこ駅近くに開業予定の都市型ショッピングセンターです。3階建て、延床面積約5,700㎡、約20店舗で構成される比較的コンパクトな商業施設。「DAILY FOOD WORLD」をコンセプトに、スーパーマーケットや飲食店、食物販店など「食」に特化したテナントの出店が計画されています。また、地域住民の生活を支えるため、食関連の専門店に加えて、日常の利便性を高める物販・サービス系のテナントも出店も想定されます。

住所大阪府住吉区我孫子東2-4-1
開業予定2026年春
種別新規オープン
公式サイトhttps://www.aeontown.co.jp/junkai/uploads/pdfs/aeontown/000005/000005/b839d68c.pdf

立地と想定される来館者層
施設は大阪メトロ御堂筋線あびこ駅から徒歩2〜3分の立地に位置し、なんば駅へ約15分、梅田駅へ約25分と大阪中心部へのアクセスも良好です。駅周辺は古くからの市街地が広がり、住宅地や商店が密集する、日常的な生活動線が多いエリアです。「イオンタウンあびこ駅前」は、通勤・通学客、ファミリー層、高齢者層など、周辺の生活者を中心に幅広い層が来館すると想定されます。

相性のよい商材・業態
コンセプトや来館者層から、ランチ・夕食需要を捉えるカジュアルな飲食店、地域密着型の地元食材・特産品の物販、日常使いのベーカリー・カフェなどの相性がよいと考えられます。さらに、テイクアウトニーズや忙しい暮らしの中での利便性を重視したデリバリー対応型店舗、サービス系テナントも親和性が高いでしょう。


◇Superblue Kyoto(スーパーブルー 京都)|京都・京都駅

PR TIMESより引用

「Superblue Kyoto(スーパーブルー 京都)」は、「(仮称)京都駅東南部エリア敷地A事業」の一部として進められており、2026年度冬に開業予定の体験型アートセンターです。この施設は、ニューヨーク発の国際的なアート事業「Superblue」が展開するアート空間として、世界的なアーティストによる没入型アートが定期的に展示されます。「Superblue Kyoto」は施設の1階にオープンし、2階には伝統工芸や若手アーティストの作品を展示するギャラリー空間が併設される予定です。

住所京都市南区東九条東岩本町15-3
開業予定2026年冬
種別新規オープン
公式サイトhttps://www.nttud.co.jp/news/detail/id/n26912.html

立地と想定される来館者層
「Superblue Kyoto」は、JR京都駅八条口から徒歩約7分に位置し、エリア全体が「京都駅東南部エリア活性化方針」に基づき開発されています。隣接エリアには、2025年10月に開業した常設型デジタルアートミュージアム「チームラボ バイオヴォルテックス 京都」があり、この2つのアート拠点が連携することで、京都駅前の文化・アート観光エリアとしての魅力が高まることが期待されます。京都駅周辺には駅ビル商業施設、ショッピングモール、ホテル、飲食店などが多数立地しているため、観光・ショッピング需要とアート体験が融合した新しい来訪動機が生まれつつあります。「Superblue Kyoto」には、アートに関心の高い国内外の観光客を中心に、若年層から高年齢層まで幅広い層の来館が見込まれます。

相性のよい商材・業態
「Superblue Kyoto」は商業施設という枠組みというより、体験価値を提供するアート体験型拠点としての性質が強いため、商材は「アート体験」「展示企画」が主軸になるでしょう。そのため、アートグッズ・オリジナルミュージアムショップ商品、アート関連書籍・デザイン雑貨などの商材は相性がよいといえます。


関西の注目施設から見えてくる商業トレンド

次に、2026年に関西でオープン/リニューアルする施設の計画をもとに、今後の商業施設で重視されるポイントや、施設側が強化しようとしている方向性を整理します。

◇上層階のテナント構成が変化

今年リニューアルを予定している商業施設を見ると、上層階の位置づけが変わりつつあることが分かります。これまでは駅直結の地下や路面、低層フロアが集客の主戦場とされてきましたが、近年は上層階に明確な来館目的を持つテナントを誘致する動きが見られます。
LUCUA SOUTHでは大丸梅田店の上層階をリニューアルし、IPコンテンツや飲食機能を強化。阪急うめだ本店では、5階・6階を「HANKYU LUXURY」として再編し、国内外の富裕層を意識したラグジュアリーブランドゾーンへと刷新しています。

◇施設ごとに求められる役割が明確化

近年は、同じ都心エリアであっても、施設や立地ごとに求められる役割や成功パターンが明確になりつつあります。滞在を重視する施設と、目的消費に特化した施設では、テナント構成や動線設計に大きな違いが見られます。
梅田では大規模再開発が進んだことで、この傾向が分かりやすく表れています。グラングリーン大阪では、公園整備を象徴に、温浴施設や飲食店、体験型テナントなどを誘致し、長時間の滞在を前提とした施設設計が特徴的です。一方、ルクア大阪はファッションやギフトを軸に、トレンドが反映されやすいテナント構成になっており、JR大阪駅と一体化した立地ならではの施設像が見えてきます。


編集部視点で整理|出店検討のヒント

ここでは、前述のトレンドをふまえつつ、出店を検討されている事業者・ブランド担当者の方に向けて、出店検討のヒントを整理します。施設の方向性を理解したうえで、自社の強みをどこでどう生かすかを具体に落とし込むことが重要です。

◇施設が強化しようとしている方向性を読み取る

出店検討の際には、立地条件や人流だけでなく、施設がどのフロアや機能を強化しようとしているのかを読み取る視点が重要です。トレンドで紹介したように、上層階に高付加価値のテナントを集める施設や、体験型テナントを誘致し、長時間の滞在を前提とした設計を打ち出す施設など、施設ごとに注力するポイントが見られます。こうしたポイントが自社ブランドの特徴や強みと重なるかどうかは、出店の成果を左右する重要な判断材料となります。
例えば、LUCUA SOUTHではIPコンテンツや飲食機能の強化が打ち出されており、阪急うめだ本店ではラグジュアリー領域への集中が明確です。

◇施設ごとの「売れ方の違い」を意識する

同じエリア内であっても、施設によって自社ブランドの売れ方が変わる可能性がある点を意識しておく必要があります。来館者の目的や施設の方向性によって、指名買いが中心となるのか、ついで買いやギフト需要が強くなるのかなど、購買行動には違いが生まれます。
例えば、梅田エリアでは、トレンド性を重視するならLUCUA大阪、体験性を軸とするならグラングリーン大阪、ブランドの指名買いであれば阪急梅田本店と、商業施設ごとに想定される利用シーンが分かれています。そのため、「梅田に出店する」という判断だけでは不十分で、自社ブランドがどの売れ方と相性が良いのかを整理することが重要です。

まとめ

今回紹介した関西の商業施設は、新規オープン・リニューアル、地域密着型・都心駅前と多様ですが、並べて見ることで、それぞれの施設が想定している来館者像や役割の違いが見えてきます。話題性や集客力だけで判断するのではなく、自社の業態や目的とマッチしているかを重視することが出店検討を進めるうえで重要です。

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