公開日:2024年9月19日
更新日:2024年9月28日

アクティブシニアとは?今さら聞けないアクティブシニアのキホン【保存版】

マーケティングや健康などの場面で目にする、アクティブシニアという言葉。なんとなくイメージはつかめても、実際はどのような言葉なのか、特徴はどういうものかよく知らないという方も多いでしょう。

本記事では昨今注目を集めているアクティブシニアについて、言葉の意味や特徴、プロモーション事例などについてご紹介します。

目次

アクティブシニアとは?
アクティブシニアの特徴
アクティブシニアの消費傾向
アクティブシニア向けのプロモーション事例

アクティブシニアとは?

アクティブシニアとは仕事や趣味について積極的に取り組んだり、健康への意識が高かったりするだけでなく、新たな価値観を柔軟に受け入れる層を指す言葉です。アクティブシニアに明確な定義はないものの、主に前期高齢者(65歳〜75歳)を指しており、今ではシニア全体のおよそ24%を占めるといわれています。

アクティブシニアは子どもが自分たちの手から離れ自由な時間ができたことで、仕事や趣味を意欲的に取り組むだけでなく、社会との繋がりを持ち続けたいと願う方々です。また、年を重ねても自分らしく生き生きと暮らしたいと考え、自分の価値を認識できるような仕事や趣味にこだわりを持つ層でもあります。

アクティブシニアの特徴

アクティブシニアの特徴は、3つ挙げられます。

1.健康に気を遣う

生涯現役でありたいと考えるアクティブシニアは、健康に対して気を遣っているのが特徴。そのため、健康グッズや病気を予防する健康法、健康に関連するアイテム・活動を積極的に取り入れるのが、アクティブシニアです。

また、健康のためスポーツやクラブ活動などにも参加する傾向もあります。

2.趣味に対してお金と時間を費やす

アクティブシニアは時間と金銭に余裕があるため、買い物や旅行、趣味などを楽しむという特徴も持ち合わせています。
アクティブシニアはただ楽しむだけでなく、趣味に対して時間とお金を使うことを惜しまず、有意義に使う傾向があります。

そして趣味を満喫するだけでなく、新しい価値観に触れ、手にしたいと意欲的に思うのがアクティブシニア。そのため、新たな旅行先や趣味を見付けて時間とお金を使い、楽しむ幅を広げているのも特徴です。

3.仕事にも意欲的

アクティブシニアは社会に貢献したいという強い意識や意欲を持ち、仕事に対して意欲的なのが特徴。ただ給料を得たり無理なくお小遣いを稼いだりするのではなく、「自らのスキルと経験を生かして価値のある仕事をしていると実感する」「人のためにしっかりと働いて稼ぎたい」という意欲が強いのが、アクティブシニアです。

仕事を意欲的にこなすためにも、新たなことを学んだり、自らが成長したりすることを求め続けていることも、アクティブシニアならではの一面といえるでしょう。

アクティブシニアの消費傾向

健康

アクティブシニアは健康に関連する消費が高くなる傾向があります。なぜなら、アクティブシニアは趣味や仕事など多彩なことに取り組み、かつ自立した生活を送りたいからです。アクティブシニアは健康寿命を延ばすためにも、健康食品や健康グッズ、疾病予防などにお金を使います。

また、アクティブシニアは子どもたちに負担をかけずに自分のことを自ら解決しようとする考えも持っており、これが健康への消費が増加している一因ともいえるでしょう。

そのため、アクティブシニアはサプリメントやジム、フィットネスといった健康関連にお金を使う傾向があります。中には健康で自立できている段階で、シニア向けの介護施設への入居を検討している方もいます。

趣味やセカンドライフ

アクティブシニアは第二の人生を楽しむために、趣味や旅行、ショッピングに消費する傾向が高くなっています。なぜかというと、アクティブシニアは新たな価値観を手に入れたいと考える方が多く、そのために行ったことのない旅行先や新しい趣味に、お金や時間を費やすことをいとわない方も多いのです。

お金の消費先としては食事やお酒、旅行やカラオケなどさまざまな趣味が挙げられます。

その他にもセカンドライフを充実させるため、友人と積極的に外出したり、趣味を通じて新たな人と出会ったりしているのがアクティブシニア。一緒に好きなことを楽しむことで、日々の生活により豊かさを感じています。

リスキリング

健康で時間にも余裕のあるアクティブシニアは、定年退職後に今までとは異なる分野や職種にて、新たなキャリアをスタートさせる方もいます。そのため、リスキリングにも積極的なのがアクティブシニアです。

※リスキリング:企業が主導で行い、これまでとは異なる業務や分野、職種に就くため、仕事をしつつ新たな知識や必要なスキルを身に付けること

リスキリングの例としては、アクティブシニアの中にはDX化が進むビジネス環境において、必要となるスキルを学ぶ方もいます。

アクティブシニア向けのプロモーション事例

SONOKO食品がファミタウン八王子にてポップアップストアを開設

2021年8月4日から、美と健康をサポートする食品や化粧品などを扱う株式会社SONOKOは、リハビリ型デイサービスのファミタウン八王子にてポップアップストアを出店。株式会社SONOKOが扱うビーフシチューや国産真いわしのしょうが煮といった自社の製品を、ファミタウン八王子に通所する方々に提供しました。

株式会社SONOKOでは「美味しいものは食べたいが体への負担が気になる」「食事を作るのが面倒」といったアクティブシニアへのニーズに応えるべく、温めるだけで簡単に食べられて美味しい健康食品や食習慣をポップアップストアにて紹介。

また、厳選素材や食品添加物が無添加、ノンオイル調理などアクティブシニアのニーズに合った食品を販売しておりました。

参考

@Press「アクティブシニアにピッタリな健康食品を。「リハビリ型デイサービス」でポップアップストア開設!【SONOKO】」より

企画展示『オイシニア』:「アクティブシニア」×「食」がコンセプトの展示

2014年9月3日から5日の3日間、第78回東京インターナショナル・ギフト・ショー秋2014にてアクティブシニア×食をコンセプトに、シニアの食べる楽しみと料理する喜びを追求した展示である『オイシニア』が開催されました。

シニア向けながらも広い世代にも楽しめるよう、コップや箸置き、お腹を締め付けずに食事が楽しめる衣類をはじめとした雑貨や、薬剤師が開発に携わった「NOX プレミアムオーガニックチョコレート」などのお菓子・お酒の提案を実施。

シニアと食をテーマにした数々の商品に触れられる場として、バイヤーや店舗のオーナーなどが訪れました。

イオンによるアクティブシニア向けのイベント

イオン株式会社が運営する店舗にて、アクティブシニア向けにラジオ体操や散歩などのイベントを実施。イベントでは買い物だけでなく他の方との交流もでき、集客に成功しました。

◇毎月15日のG.G感謝デー

イオン株式会社では毎月15日にG.G感謝デーを開催。(G.G=グランドジェネレーション)。55歳以上の方は、G.G WAONやゆうゆうワオンで支払うと、5%割引になるキャンペーンを実施しております。

◇アクティブシニア向け展示会「グランド・ジェネレーションズ コレクション」

イオン株式会社ではコロナ禍以前、アクティブシニア向けの展示会である「グランド・ジェネレーションズ コレクション」を開催。アクティブシニア向けのファッションや食品、趣味などさまざまな商品やサービスを紹介するイベントを行っていました。

2014年に開催された「グランド・ジェネレーションズ コレクション 2014」では、グループ会社22社と一般企業を含め、61ブースが出店。幕張メッセで開催されたため、近隣にあるイオンモール幕張新都心においてもG.Gコレクションを行い、ステージイベントを通じて多数の買い物客にアプローチしました。

まとめ

時間とお金に余裕のあるアクティブシニアはさまざまな消費傾向を持ち、自分にお金や時間を使うことに積極的です。

アクティブシニアが何に興味を持ち、どこにお金を使うのか傾向を理解すると、アクティブシニアにアプローチできるアイテムやポップアップストアが検討できるでしょう。


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