小売業の店舗形態であるスーパーマーケットやホームセンター、ディスカウントストアは消費者にとって身近な存在であり、ポップアップストアの出店先としても検討したい場所です。本記事ではスーパーマーケットやホームセンター、ディスカウントストアの概要と特徴とともに、SHOPCOUNTERのおすすめ店舗をご紹介します。
スーパーマーケットとは、食料品をメインに日用雑貨や生活において使用することの多い商品を扱う店舗です。お店によっては化粧品や書籍、衣服など、バリエーション豊かな商品を取り扱っています。
スーパーマーケットは店頭に並んだ商品を自らピックアップしてレジに持っていき、店員に会計してもらうシステム。アメリカで1930年に誕生したキング・カレンから始まったスーパーマーケットは、日本では戦後の高度成長期に誕生し、今日に至るまで普及していきました。
スーパーマーケットの特徴は、頻繁に消費される食料品や日用品に特化し、店舗ごとに多彩な値引きを行っているのが特徴です。お得な価格で日常生活に必要なものが購入できます。
コンビニとは異なり、食品を扱うスーパーマーケットでは野菜やお肉、お魚などの生鮮食品を扱っていることに加えて、店内にある各部門にて作られたお惣菜やお弁当が商品として店頭に並んでいるのも特徴です。
スーパーマーケットは値引きや扱う商品だけでなく、業態が多岐に渡っているのも特徴。各業態は次の通りです。
総合スーパーマーケット | ゼネラルマーチャンダイズストアの略で、GMSともいわれる。暮らしに必要なさまざまな商品を幅広く取り扱うスーパーマーケット |
食品スーパーマーケット | 食品をメインに扱う。経済産業省の業態分類では食品における売上構成比が7割以上で、売り場面積が250平方メートル以上と定義。1,700~2,700平方メートルほどの大規模な店舗は、スーパースーパーマーケットともいわれる |
衣料品マーケット | 衣料品をメインに扱う。経済産業省の業態分類では衣料品における売上構成比が7割以上で、売り場面積が250平方メートル以上と定義 |
・業務用スーパー ・問屋スーパー | 業務用食品を扱うスーパーマーケット。業者への販売が基本でありながら、一般の方も利用可能 |
その他にも外国のブランドのコストコも、スーパーマーケットに含まれます。
昭和38年(1963年)に設立し、254店舗を展開するスーパーが西友です。(2024年8月1日時点)
セゾングループからウォルマートの傘下になるなど、変化を続けてきた総合スーパーマーケットの西友は、東京都や福岡県、長野県に店舗を集中して展開。西友は鮮度と味にこだわった食料品や利便性に優れた日用品を、お手頃価格で提供しています。
西友はプライベートブランドにも力を入れているスーパーマーケット。食料品を中心に展開するみなさまのお墨付きや、目利きのバイヤーが選りすぐった高品質の食の幸も展開しており、好評を得ています。多くの消費者が利用する無印良品は、元々は西友が扱うプライベートブランド商品でした。
実店舗だけでなく楽天と共同したネットスーパーも運営しており、オフライン・オンラインで買い物が楽しめるスーパーマーケットです。
西友のおすすめポイントは、店舗によっては店舗内や軒先を利用し、食物販や物販のポップアップストアやプロモーションとして活用できる点にもあります。
広島県や岡山県、山口県において食料品を中心に展開するスーパーマーケットがフレスタ。
明治20年(1887年)に創業したフレスタは、2014年に健康的な生活を応援すべく、ヘルシストスーパーの歩みを始めました。健康に関するさまざまな施策(がんなど検診を実施)にも取り組んでいます。
その他にもプライベートブランドであるBimi Smileの商品を充実させ、健康的かつ豊かで心地よい生活の実現と提案をするスーパーマーケットがフレスタです。
フレスタでは駐車場やエントランス、ホールや店舗の軒下などを催事やポップアップストアとして利用も可能。フレスタに訪れる多くのお客様に、自社の商品やサービスのアプローチができます。
広島県に本社を置き、中国・四国・九州地方をメインに西日本12県にて展開するスーパーマーケットが、ゆめマート。地域密着型のゆめマートでは食料品をメインに、お惣菜や日用品、医療品などを扱います。
ゆめマートの店舗では、さまざまなフェアが開催されるだけでなく、各地域の特産物やバイヤーが見つけた全国のおすすめ商品なども販売しているのが特徴。幅広く取り扱っている商品を求めて、多くの買い物客が足を運ぶスーパーマーケットです。
ゆめマートには、物販やプロモーションに活用できる屋内のスペースや、キッチンカーなども出店できる屋外スペースを有した店舗もあり、ポップアップストアの出店先としても検討していただけます。
住宅に関連する商品や日用雑貨などを幅広くそろえた大型の小売店が、ホームセンターです。さまざまな商品が購入できるホームセンターは実は和製英語で、英語ではDIY Storeと表します。
経済産業省の産業分類表におけるホームセンターの条件は、売場面積が250平方メートル以上あることと記載。さらに住関連の商品が7割以上を占めており、売り場の5割以上がセルフサービス方式であることも含まれています。
都心部にある比較的小さな店舗以外にも、郊外に構え大きな駐車場を持つ大型店舗もあるのがホームセンターです。
ホームセンターの特徴といえば、売り場面積が広いこと。売り場面積が250平方メートル以上あるため店舗が広いだけでなく、大型店舗になると商品カテゴリーごとに建物が分かれていることもあります。
ホームセンターは品ぞろえが豊富な点も特徴。DIYの関連商品や資材、家具、インテリア、エクステリアだけでなく、日用品や食料品、レジャー・カー・園芸・アウトドア用品など、多彩な品目を扱っており、幅広い層が買い物に訪れます。中には屋外に陳列され、屋外レジで対応する商品もあるのもホームセンターならではの特徴といえるでしょう。
文化3年(1806年)に創業し、ホームセンターの1号店は昭和50年(1975年)に開業したのがホームセンターセキチュー。関東1都5県に25店舗を構え、DIY関連や生活用品、園芸品など幅広い商品を扱うホームセンターです。
ホームセンターセキチューはお客様の視点に立ち数々のニーズを掘り起こし、地域の事を考えた情報発信とサービスの提供を実施。さらにカウンター越しではなく直接の対話を行い、コミュニケーションを重視しています。
画一的な商品やサービスを提供するのではなく、地域の方々が必要としたものを提供しているのが、ホームセンターセキチューならではの特徴といえるでしょう。
ホームセンターセキチューでは店舗によって屋外のスペースを活かし、キッチンカーなどの出店も可能。商品やサービスの認知拡大にも利用できる点がおすすめです。
東北をメインに、DIYや園芸用品、住まいや暮らしに余暇関連の商品を扱うのがサンデー。
昭和50年(1975年)に設立したサンデーは、地域密着型の商品とサービスを提供する事を重視し、東北ならではの季節の特性や産業、生活形態に合う商品を見つけ、きめ細やかなサービスと合わせて提供しています。地域に住む方々のニーズに応えるホームセンターです。
東北6県に展開するサンデーでは、敷地内にある駐車場や店舗出入り口のスペースを活用可能な店舗もあり、ポップアップストアを出店することでホームセンターの利用客に自社の商品やサービスをアピールすることが可能です。
昭和49年(1974年)に千葉市に1号店を出店したホームセンターが、ユニディ。
2014年にはアイリスオーヤマ株式会社のグループ企業となり、現在は株式会社アイリスプラザが運営するホームセンターです。
東京や神奈川、埼玉、千葉に18店舗(工具金物を扱うユニハードウェアを含む)展開していますが、同じ店舗は一つとしてなく、各店舗がそれぞれ異なっているのがユニディの特徴です。
DIY用品や日用品、収納用品以外にも食料品や家電製品などを取り揃えており、ユニディだけで買い物が済むほど豊富な品揃えも特徴。アイリスオーヤマのグループ企業となったことで、自然にマッチしたカラーのアイテムを展開するアウトドアブランドのHUGELや、部屋を広く・綺麗に利用できるコンパクトな設計の家具シリーズHIROBIROも扱っており、地域に住む人々の生活を各商品で支えています。
ユニディは屋外駐輪場や店舗入口付近にあるスペースを活用できる店舗もあり、ポップアップストアの出店やプロモーション、キッチンカーの出店などに利用可能。幅広い層が訪れるユニディにて、自社の商品やサービスをリーチできます。
低価格での販売を重視した小売店が、ディスカウントストアです。日用品や食料品、衣料品、家電製品、玩具などさまざまな商品を大量に仕入れ、短時間で低価格の買い物ができるお店となっています。
最近では低価格に注力する以外にも、品質に優れ高付加価値のあるプライベートブランド商品を開発・販売するディスカウントストアです。
ディスカウントストアの最たる特徴は、安さ。販促費や人件費などを抑えることで、商品の価格を安くして販売しています。メーカー滞留品や賞味期限間近などの商品も仕入れ、低価格で店頭に並ぶこともあるのがディスカウントストアです。
ディスカウントストアがその他にも行う低価格を実現するため、下記の取り組みも行っています。
・一括して大量に仕入れる・メーカーに返品せずに全て買い取って売り切る ・低価格のプライベートブランド商品の開発 ・ナショナルブランドの商品の種類を絞り込んで仕入れ量を増やして安く仕入れるなど。 |
ディスカウントストアは食料品や日用品、家電製品や衣料品など品ぞろえが豊富な業態を総合DSといい、商品分野を特定したディスカウントストアと分けて考えられています。
昭和49年(1974年)に前身のあさひ屋として開業し、商号変更を経て1992年に1号店を開店したディスカウントストアが、トライアル。本社がある福岡を中心に、小型から大型までさまざまな形態で全国318店舗(2024年6月30日時点)に展開しています。
居抜き物件を活用するトライアルは土地建物を安価に取得することで、商品をリーズナブルな価格で提供しているディスカウントストア。店舗の形態もバリエーション豊かで、半数は24時間営業を行っています。
近年はディスカウントコンビニ型の店舗も手掛けているのが、トライアルです。
トライアルでは食料品の中でも生鮮食品に力を入れており、おいしさにもこだわっているのが特徴。食品以外では生活用品やハード用品も扱っています。
価格戦略の面ではエブリデイ・ロープライスを基本としており、いつでもリーズナブルな価格で商品の購入が可能です。
トライアルでは、2種類のプライベートブランドも展開。
・低価格なプライスロックオン商品
・味や品質にもこだわったクオリティロックオン商品
プライベートブランドにより、商品の選択肢が豊富なのもトライアルの特徴です。
トライアルは店舗によっては、屋外のスペースを活用してキッチンカーを出店したり、店内のスペースを利用してイベントの開催をしたりすることが可能。お買物で訪れる方々に、自社の商品やサービスをアプローチできます。
株式会社ダイエーがアメリカのワールド・ワイド・チェーンストア・システムズ社の指導のもと、昭和54年(1979年)に設立したディスカウントストアがビッグ・エーです。
埼玉県に1号店を開業して以来、千葉や埼玉、東京、神奈川、茨城に341店舗を展開しています。(2023年5月末時点)
現在はイオングループの一員となったビッグ・エーでは、食料品や日用品をメインに販売。他店のスーパーマーケットに比べて25%、ディスカウントストアに比べて10%もリーズナブルな価格の実現を目指し、無駄を徹底して排除しているのが特徴です。
<例>・深夜の納品・内装の簡素化・メーカー直送の生活必需品に絞りつつ簡素な陳列・買い物のかごの廃止・クレカ払いをしないことでのローコスト化 |
無駄は省きながらも、24時間営業や国産の食料品を取り揃えるといったこだわりも持つのがビッグ・エーです。
ビッグ・エーでは軒先をはじめとしたスペースを、イベントプロモーションに活用できる店舗もあります。老若男女さまざまな年代が集まるビッグ・エーなら、広範囲のアピールが可能です。
大正14年(1925年)にラジオ商としてスタートし、家電量販店を経て昭和53年(1978年)に福岡市にてディスカウントストアの1号店を開店させたのが、ミスターマックス。九州を中心に展開する、品ぞろえが豊富な点と抜きんでた安さが特徴のディスカウントストアです。
ミスターマックスでは食料品や飲料、日用品、衣料品や服飾雑貨、インテリアに生活雑貨など多彩な商品を取り揃えています。
「価値ある安さ」を目指すミスターマックスは、ナショナルブランドの仕入れに加えて、プライベートブランドも充実させているのが特徴。自社でプライベートブランド商品の企画や設計を行い、余分な機能を削除するなどコスト削減に関する工夫を徹底することで、品質を落とさず低価格を実現しています。
プライベートブランド商品は多岐に渡り、元々は家電量販店だったミスターマックスが平成17年(2005年)に発表した格安液晶テレビが一時期話題となりました。
ミスターマックスではさらにエブリデイ・ロープライス(EDLP)と、エブリデイ・ローコスト(EDLC)を行うことで、圧倒的な低価格を実現しているディスカウントストアです。
ミスターマックスでは敷地内にあるスペースにて、食物販やキッチンカーの出店などが可能な店舗もあります。買い物に訪れる地域の方々に向けて、商品やサービスの認知拡大を狙えます。
スーパーマーケットやホームセンター、ディスカウントストアにはそれぞれの特徴があり、数多くのお客様が訪れています。各小売店・お店に訪れる客層を踏まえつつ、本記事を参考にポップアップストアの出店先を検討してみてはいかがでしょうか。
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