小売業の店舗形態であるドラッグストアと家電量販店、書店は、身近な存在ではあるものの、その概要や特徴についてあまり知らない方も多いでしょう。
本記事ではポップアップストアの出店先にもなり得るドラッグストア・家電量販店・書店について、それぞれの概要や特徴とともに、SHOPCOUNTERのおすすめ店をご紹介します。
医薬品を中心に医薬部外品や化粧品、日用雑貨や飲料・日配食品などを販売している小売店が、ドラッグストアです。DgSやDg.S、DRGと称されることもあります。
アメリカから日本に輸入されたドラッグストアというスタイルは、輸入当時は調剤機能を持つお店を薬局・薬剤師がおらず調剤機能がないお店をドラッグストアと分けていました。
近年、薬剤師が常駐し調剤機能を備えたドラッグストアが増えてきたことから、かつてのドラッグストアと薬局の分け方はほとんどなくなっているのが現状です。
ドラッグストアでは医薬品医療機器等法上、薬剤師が常駐していないと扱えない第一類医薬品も購入できるのが特徴。利益に関しては利益率が高い医薬品・化粧品などで稼いでいるため、食料品・日用品といった商品を低価格にて販売することが可能となっています。
薬局を有するドラッグストアは、薬局とドラッグストアでそれぞれの営業時間が異なっているのも特徴です。
店名に関しては、医薬品医療機器等法により調剤薬局を有していないと「薬局」という名称が使えません。そのため、ドラッグストアでは「○○ドラッグ」や「クスリの△△」といった名称が付けられることが多いです。
昭和51年(1976年)に愛知県西尾市において、16坪の薬局として創業したのがスギ薬局。現在では関東や中部、関西、北陸と信州にも展開し、店舗数は1,680店舗まで成長したドラッグストアです。
大規模な売り場を備えた店舗が大半のスギ薬局では、薬以外にも化粧品や日用品、食料品・アルコール飲料といった商品も販売しています。
スギ薬局の特徴は、さまざまな専門家が揃っている点です。薬剤師以外にも登録販売者や管理栄養士、その他にもビューティーアドバイザー、医療事務などが揃っており、専門家に悩みを相談して的確なアドバイスが貰えます。
地域医療対応型ドラッグストアとしてスギ薬局は、処方せん調剤や化粧品のカウンセリング販売、介護や生活支援なども実施。人々の健康を総合的に支援しているドラッグストアです。
スギ薬局をおすすめする理由は、駐車場スペースや店内の一部スペースを活用し、プロモーション、ポップアップストアなどで利用できる点にもあります。
家電量販店とは、家電製品やデジタル製品などを扱う店舗を指します。家電量販店には多様なメーカーの商品を幅広く取り揃えているため、メーカーの製品を比較しながら購入が可能です。商品知識が豊富な店員がいることから、商品に関する相談もできます。
家電量販店の店舗形態は、大きく分けて2種類。郊外の幹線道路沿いにあり広々とした敷地面積を誇るロードサイド型と、主要の駅前に大型店舗を構えるレールサイド型があります。
家電量販店の特徴といえば、薄利多売の販売戦略を行っている点です。一定量の商品をメーカーから購入することで、仕入れ価格を低く抑えて販売を可能としています。大量の商品を仕入れるためにも、店舗は大型化・多数展開し、短期間で売り切るようにしているのが家電量販店です。
その他にも、ポイントカードなどをはじめとしたお得なサービスを行っている点や、大きな駐車場がある点も家電量販店ならではの特徴といえるでしょう。
西日本を中心に店舗を展開するエディオンは、2024年3月末に直営店が454店舗・フランチャイズ店が748店舗、総店舗数1,202店舗を誇る家電量販店です。平成14年(2002年)に設立したエディオンは、これまでに数々の会社の加入や合併を繰り返して、今日のエディオンとなりました。
北海道から九州・沖縄まで、全国に店舗を持つエディオンは、質の高い接客で知られている家電量販店です。そのためにも、家電の販売接客におけるプロフェッショナルの家電製品アドバイザーや、機器の設置やトラブル対応に関するプロフェッショナルの家電製品エンジニアをはじめ、さまざまな資格の取得や人材育成を積極的に行うことで、従業員のスキル向上を実践。豊富な知識を持つ販売員が接客を行うことで、顧客の満足度の向上を図っている家電量販店です。
また、ユーザーの声をフィードバックした商品開発を行っているのも、エディオンならではの特徴。プライベートブランドのイーアングルはエディオン自ら商品企画・デザインを行い、国内外問わず協力するメーカーや工場へ委託・製造を行い、販売をしています。
その他にも、メーカーと共同してオリジナル商品を開発。使う方のニーズ・ライフスタイルに合わせた機能を追加したKual(クオル)や、一人暮らしにふさわしいサイズと機能を持つ家電製品を統一したデザインで世に送るkeyword(キーワード)を手掛けています。
長期保証などの充実したサービスも行い、質の高い接客と豊富な商品の選択肢により、お客のニーズを満たすのがエディオン。多くの人々が訪れ、買い物を楽しんでいます。
エディオンをおすすめする理由は、駐車スペースや店内エントランスをはじめ、ポップアップストアを出店するスペースを有する店舗があること。ブランドの認知拡大にも利用できる家電量販店です。
書店は、書籍や雑誌をメインに取り扱う小売店。書店は実は細かく分かれており、新刊や初版から時間が経っても新品で売られる本を扱う新型書店や、古書店に分類。さらに新型書店は、数々の本を取りそろえる総合書店と、アートや建築、洋書といった特定のカテゴリーに特化した専門書店にも分けられます。
総合書店はデパートのように品ぞろえが豊富で、幅広いジャンルの本を購入可能。専門書店はジャンルが限られているものの、総合書店よりも奥深い本を取り揃えています。
書店は売り場面積が300坪以上の書店が大型書店とされ、それ未満のものは中小書店に分類。規模の違いにより、オペレーションや取り扱う商品の内容が異なるのが特徴です。
大型店舗では書籍や雑誌以外にも、CDやDVD、文房具などを取り扱う書店もあります。近年ではスターバックスなどのカフェが併設されている書店や、コンビニやドラッグストアなどを設ける書店も現れ、多様化を見せています。
中小書店は大型書店に劣っているわけではなく、街の中にある書店は大型店舗や専門店にはない良さがあるのも特徴的です。
近年は書籍や雑誌の市場規模が縮小しているため書店数も減少している一方、従来にはない新業態の書店もオープン。入場料を設けた書店や、特定のジャンルに特化したセレクトショップのような書店など新しいタイプの書店が登場し、SNSで話題となり注目を集めています。
昭和58年(1983年)に大阪府枚方市にて創業したのが、TSUTAYA。カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社が手掛ける書店です。書籍に加えてCDやDVDの販売・レンタル、ゲームや雑貨などの販売も行っています。
TSUTAYAはCDやDVDなどのレンタルビジネスも行う書店として、一時期は1,000店舗を超えるほど出店(TSUTAYA BOOKSTOREや蔦屋書店を含む)していましたが、現在はおよそ800店舗まで減少。店舗数は一時期に比べて減りつつあるものの、代わりに新業態の店舗も増えているのがTSUTAYAです。
そんなTSUTAYAはレンタルビジネスだけでなく、共通ポイントであるTポイントを他社に先駆けて導入した企業でもあります。
現在も日本全国に展開するTSUTAYAがおすすめの理由は、屋内スペースや店舗の外にキッチンカーなどを出店できるスペースを持つ店舗もあり、ポップアップストアやプロモーションに利用できる点です。
TSUTAYAの新業態として、日本全国で16店舗(2024年8月地点)展開するのが、蔦屋書店。本が売れないといわれている昨今、着実に店舗数を増やしている書店です。
「大人のための文化の牙城」を造ることをテーマにして作られた代官山 蔦屋書店{平成23年(2011年)開業}を皮切りに、日本の各地に店舗それぞれのコンセプトを持った蔦屋書店が誕生しています。
蔦屋書店の特徴はただ単に本を売るのではなく、書籍や文具、雑貨といったさまざまな物販とサービスの提供などを合わせた、体験型プラットフォームを形成している点にあります。
インテリアや照明にこだわった空間で、提携するスターバックスコーヒーなどのドリンクを楽しみながら、本をはじめとした商品を選ぶことができる。インターネットでは体験できない特別なひと時が楽しめると、蔦屋書店は多くの人々を魅了しています。
また、蔦屋書店では想定していなかった本と出会えるのも魅力の一つ。意外な本と出会える陳列や、本探しの相談に乗ってくれる各ジャンルのコンシェルジュの存在により、今までにない本との出会いが楽しめ新たな発見が見つかります。
蔦屋書店がおすすめの理由は、実店舗に多くの方々が足を運ぶだけでなく、店舗によっては屋外スペースを活用ができる点です。プロモーションなどでも利用でき、店舗を行き交う人々に商品やサービスのアプローチができます。
小売業の店舗業態のドラッグストアや家電量販店、書店といった存在は、ユーザーにとって身近な存在です。
そんなドラッグストアや家電量販店、書店といった場所にポップアップストアを出店することで、商品やサービスの認知拡大ができるでしょう。
本記事を参考に、小売業の各店舗への出店をご検討ください。
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