公開日:2023年12月17日
更新日:2023年12月26日

【保存版】新宿区 落合エリアのポップアップストア出店ガイド

 新宿区にありながら、落ち着いた街並みにゆっくりとした時間が流れる落合エリア。大正時代の芸術家が愛した閑静な住宅街と豊かな歴史・自然が今も残っています。そんな落合エリアの成り立ちや特徴とともに、ポップアップストアにおすすめのイベントスペースを紹介していきます。

3つの特徴で解説!落合エリアの特徴
1. 静かで緑豊かな街並みから芸術家に愛された街
2.江戸の染色技術が受け継がれた「染めのまち」
3.豊かな歴史と自然が残る街

目次

落合エリアとは?
落合エリアの成り立ち
落合エリアのアクセス
落合エリアの特徴
落合のおすすめスペース
落合エリアのまとめ
この記事を読んでくれた方におすすめ

落合エリアとは? 

 落合エリアは、新宿区の北西部に位置し、豊島区と中野区に隣接しています。エリア内には東京メトロ東西線「落合駅」を含む4駅3路線が乗り入れます。主要駅までは乗り換えが必要ですが、新宿や池袋には15分ほどでアクセスできます。
 落合エリアには大きな商業施設がないため、落ち着いた静かな住宅街であることが特徴で、大正から昭和にかけて開発された高級住宅地「目白文化村」の名残が感じられる、モダンな家並みが続きます。 そのほかにも縄文時代の「落合遺跡」や室町時代から続く弓神事「備謝祭」、芸術家の記念館、川の地形を生かした染色技術が受け継がれる工房など、歴史・文化・自然が織りなす魅力あふれる街です。

落合エリアの成り立ち 

 神田川と井草川(現在の妙正寺川)が落ち合う場所であったことが「落合」の地名の由来ですが、現在は合流地点は塞がれており、かつての合流地点には落合橋が架かっています。「落合」はかつて町名として存在していましたが、現在は上落合・中落合・下落合・西落合に分かれています。江戸時代は上流部分を上落合村、下流部分を下落合村と呼んでいたそうです。
 緑の多い農村地帯だった落合エリアには、明治以降、華族や政治家、実業家などの別荘が点在するようになります。公家の五摂家筆頭の近衛公爵家が所有していた本邸も下落合にありました。
 落合エリアが住宅地として歩みはじめたきっかけは、目白文化村の誕生です。大正から昭和にかけて、のちに西武グループ総帥となる堤康次郎が現在の中落合1〜4丁目のほぼ全てと中井・西落合の一部を土地を購入・開発していき、郊外型住宅地として「目白文化村」と名付けられました。当時はテニスコートやクラブハウスなども備えた高級住宅街だったそうです。
 その西側と南側で、開発されなかった地域に住んでいた文士たちによって形成されたのが「落合文士村」です。昭和初期に隆盛したプロレタリア文学の文士たちが定住していき、最盛期には70名ほどの文士が住んでいたと言われます。プロレタリア文学の衰退後も、尾崎一雄など新興の芸術派と呼ばれた文筆家が居住するようになり、静かで落ち着いた街並みが受け継がれ、現在の落合エリアに繋がっていきます。

落合エリアのアクセス

 落合エリアには、東京メトロ東西線「落合駅」、西武新宿線「下落合駅」、都営大江戸線「落合南長崎駅」があります。落合駅は新宿区と中野区の境界に位置し、総武線「東中野駅」、西武新宿線「中井駅」は徒歩圏内です。
 新宿池袋へ10〜15分ほどでアクセスできますが、乗り換えが必要です。東西線は、中野駅から中央線三鷹方面へ、西船橋駅から総武線の津田沼方面へ直通運転しているため、西東京や千葉方面への移動に便利です。

<1日の平均乗降人数(2022年度)>

路線名駅名人数
東京メトロ東西線落合駅23,076人()
西武新宿線下落合駅10,815人()
都営大江戸線落合南長崎駅24,517人()

<落合駅から主要駅までの所要時間(目安)>

駅名所要時間
新宿駅約10分
池袋駅約15分
渋谷駅約22分
東京駅約24分
上野駅約30分

落合エリアの特徴

1.静かで緑豊かな街並みから芸術家に愛された街

 落合エリアは、都心にありながら静かで落ち着いた住宅地であったことから、大正から昭和の初めに多くの芸術家が暮らした街でした。中でも有名なのが、今も落合エリアに記念館が残る林芙美子、佐伯祐三、中村彝(つね)です。
 林芙美子は『放浪記』『浮雲』などの代表作で知られる作家で、生涯を閉じるまでの10年間暮らした家が記念館として残っています。芙美子は家を建てるために建築を勉強し、京都の民家の見学や材木を見にいくなど理想の「東西南北風が吹き抜ける」家を建てるために尽力した、こだわりの住まいになっています。
 佐伯祐三は、パリの街角を多く描いた洋画家で、日本で創作活動を行ったのはわずか4年ほどでした。そんな佐伯が日本で唯一アトリエをもったのが落合でした。この時期に描いた連作『下落合風景』のパネル展示が、アトリエを修復した佐伯祐三アトリエ記念館に飾られています。同じく洋画家で重要文化財『エロシェンコ氏の像』などの名画を残した中村彝もこのエリアにアトリエを構え、新築復元した中村彝アトリエ記念館として残っています。

2.江戸の染色技術が受け継がれた「染めのまち」

 落合エリアは、「染めのまち」と呼ばれ、大正時代以降の都市開発で、染色業者が清流を求めて集まった地域です。昭和30年代までは神田川・妙正寺川沿いに300軒以上の染色関連業が集まっており、京都・金沢と並ぶ三大産地で、新宿区の地場産業でした。
 現在でも、落合エリアには染色工房が点在しており、2009年から染め物の街の魅力を知ってもらうためにイベント「染の小道」がスタートしました。染色工房とギャラリーが染め物の展示や体験教室を開催することから始まり、現在では、反物を川にかけて昭和30年代までの風景を蘇らせる「川のギャラリー」、着物に使われる染色の技術で制作されたのれんで商店街の軒先を飾る「道のギャラリー」が目玉となっています。
 大正9年に落合で開業した古い歴史をもつ染色工房「染の里おちあい」では、実際に職人たちが染色している現場の見学をはじめ、1日のみの染色体験、全6回で一つの作品を染め上げる本格的染色教室など様々な形で染色の技法に触れることができます。

3.豊かな歴史と自然が残る街

 落合エリアには、中世から続く古式行事と自然に触れることができるスポットが残っています。毎年1月13日に葛谷御霊神社と中井御霊神社で新宿区の無形文化財に指定されている「備射祭」が行われます。区内では3社にしか残らない行事で、3社のうち2社が落合エリアに残っています。馬に乗らずに矢を射る歩射(ぶしゃ)がなまって備射となったそうで、悪霊を駆除して豊作を祈り、弓を引く祭礼行事です。葛谷御霊神社では、力石を持ち上げて力を競い合う行事が備射祭当日に行われていたそうで、この時の「力石」が境内に6個残っています。石には奉納の文字と重量が刻まれています。
 中井御霊神社では、備射祭で使用した弓弦の麻を小さく切ったものを安産のお守りとして希望者に配布していて、妊婦さんが遠くから参詣することもあるそうです。そのほかにも1715年に奉納された境内には区内最古の狛犬や備射祭に使われる的を描く際にコンパスとして用いる「分木」、関東大震災のころまで行われていた雨乞いで用いた「雨乞のむしろ旗」が保存されていて、すべて新宿区の文化財に指定されています。
 また、落合エリアには「落合の秘境」と言われる「おとめ山公園」があります。元々は将軍家の狩猟場で立ち入り禁止であったことから「おとめ山(御留山)」と呼ばれたことが由来とされています。自然林や湧き水が残っていて、夏には「ホタル鑑賞の夕べ」が開かれるほど、豊かな自然が広がる美しい公園です。

落合エリアのおすすめイベントスペース

 落合エリアのSHOPCOUNTER編集部おすすめの出店スペースをご紹介します。

【下落合駅3分】個展や撮影に利用可能なレンタルスペース

 

 下落合駅から徒歩3分のアクセス良好なレンタルスペースです。25㎡のコンパクトな空間を撮影や個展等にご利用いただけます。風呂、キッチン、家具家電などの設備をご自由にお使いいただけます。ご利用になりやすい価格での貸し出しが可能な他、長期でのご利用の場合はご相談によりさらにお値引き可能となっています。

落合エリアのまとめ

 個性豊かな3つのエリアで構成されるのが、落合。吉祥寺駅を中心に商店街や大型商業施設が広がる吉祥寺エリアや市の中心部である三鷹北口エリア、学生をはじめさまざまな方が訪れる武蔵境エリアがあります。本記事を踏まえて、落合内のお気に入りスペースをSHOPCOUNTERで見つけてみてください。

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