コロナ禍への対応を余儀なくされている昨今、結婚式などのお祝いごとも少しずつ開催へ向けて動き出しているのを感じています。今回はそんな場所に着ていけるパーティドレスの企画・販売している“My shawty”さんにポップアップストアの使い方や今後の展望についてお話を伺いました。
パーティドレスを販売しており、ECを中心に展開している、“My shawty”さん。
先日ポップアップストアを出店して以降、コロナ禍により少し足踏みしているものの、次回の出店チャンスを窺っているところだと言います。
今回はブランドについてのお話から今後の展望まで、Myshawtyの宮本さん・須藤さんにお話をお伺いしました!
― ブランドを立ち上げた経緯を教えてください。
My shawtyはパーティードレス・オケージョンドレスを専門としたブランドです。パーティや結婚式に着ていけるようなドレスはもちろん、私服でも使えるようなワンピースを中心に販売しています。
私たちはもともとドレスの通販サイトを運営する会社で働いておりまして、ドレスを実際に作る部署の同僚だったんです。
当時勤めていた会社は、週に何十型もの商品を出品する大型サイトだったため、お客様の元に届けるまでの一連の流れが非常にスピーディーで、新たなものをどんどん作らねばならない環境でした。
そんな中で、「一点一点、細かくデザインを考えてものづくりしていきたい」、「お客様の声を聞きながら、商品がお客様の手元に届くまで全てを見てみたい」という想いが募り、ブランドを自分たちで立ち上げることにしました。
― 運営はどのような形で行っていますか?
数人のアルバイトの方に手伝っていただいていますが、ディレクションや商品デザイン、PRなどは二人でやっています。主に、須藤がデザインを含めた商品担当、宮本がMD担当として役割分担をして進めています。
― Instagramに力を入れているようですが、何かきっかけはあるのでしょうか?
ブランドを立ち上げる以前はほぼ触れたことがなかったのですが、物を広める手段としてSNSを使う重要性は高いと考えていて、立ち上げ初期から運用しています。
ブランドは今年で5年目ですが、立ち上げ当初がちょうどSNSが盛んになってきたところだったので、お客様とコミュニケーションを取りながらものづくりがしやすい環境になってきているな、という肌感はありました。
また、広告費を捻出しにくいフェーズではあったので、低コストでクリエイティブを見てもらう手段として、とても助かっています。
― Instagramを運営していく中で意識していることはありますか?
私達のブランドは単価¥15,000~¥20,000程度のドレスが多いため、いかに高級感を演出するかを意識しています。
実際、Instagram上では街中で撮影したような写真の方がコンバージョンしやすいのですが、あえてスタジオで外国人のモデルさんを用いてイメージ創りをしています。写真は貴重なアピールな場ではあるので、ブランド立ち上げ当初から画作りにはこだわっていますね。
▲instagramではスタジオ撮影を行ったクリエイティブで高級感を演出
― 以前、有楽町マルイにてポップアップストアを実施されてましたが、なぜ有楽町に…?
まずは、高級感を演出する、という意味合いで有楽町に出店しました。
また、入るフロアの客単価が高めのところで出店して、どのような反応があるのかを試したかった、という意図もありました。
結果で言うと、購入率が90%程度となり、ふらっと立ち寄ったお客様の購入が多かった印象です。「このドレスでこの値段は安い」という声もいただけたので、場所とモノがしっかり合っていた印象です。
― そもそもポップアップストアを出店した理由はどういったものだったのですか?
ドレスはサイズ感がとても重要なので、以前からフィッティングしてもらう機会を作りたい思いはあったんです。かつ、お客様からも「やってほしい」という声をいただけていて…。そう考えていても、「どうやったらポップアップストア が出店できるのだろう」と、全然ポップアップに関するノウハウがなかったので、出店のサポートをしている会社として友人からSHOPCOUNTERを紹介してもらい、出店に至りました。
集客にあまり自信がなかったのと、デパートに自分たちの商品が並ぶ景色を見たい、という憧れもあり、商業施設に出店できれば、と考えていたんですが、そもそも什器やポスター、レジはどうするかなども分からないかったので、SHOPCOUNTERがなかったら開催できていなかったですね…。
― ポップアップストア出店に際して、苦労したことはありますか?
空間づくりはとても慎重に進めました。既にあるスペースの中にいかに自分たちのイメージしたブランド像をはめ込むか、は考えて進めてましたね。
エスカレーター前のスペースだったので、パッと見て目が惹かれて、ドレスを売っていることが分かるようなディスプレイを目指しました。空間づくりも当然初めてだったので、かなり試行錯誤しました…。
― ポップアップストア出店時に行ってよかった施策などあれば教えてください。
基本的なところで言うと、Instagramで毎日ストーリーや投稿を行ってポップアップストアの告知をしていました。ポップアップストアでの先行販売だったり、ポップアップストアでしか置いていないような商品も作りました。
あとは、初めての試みという形でスペース内に椅子とテーブルを置いて、雑談スペースを作ったのはアットホームな感じが出せて良かったです。
北は北海道、南は九州からお客様がお越しになられていたので、雑談スペースで会話したり、立ち話よりもゆっくりコミュニケーションが取れたのは良かったですね。バンバン接客してどんどん売って、という感じにはしたくなくて、結果として自分たちも楽しめたので、雑談スペースは成功でした。
▲有楽町でのポップアップストアの様子をinstagramで発信
― ポップアップストア出店前後でどのような変化がありましたか?
開催時の様子を頻繁にInstagramに投稿していたので、お客様からの信用・信頼が強まったと思っています。その結果として、ECでの売上は増えましたし、お客様が自発的に商品を投稿して広めてくださったりもしたので、出店自体は良いことしかなかったな、と思っています。
― SHOPCOUNTERの良い点・課題点を教えてください。
良いところで言うと、「やってほしいことが全て揃う」みたいな印象があります。
例えば、今回は搬入や撤収も含めてやっていただけたのは本当に助かりました。女性だけではできないところもあったので…。スタッフの人数が少ないようなブランドには助かるなと思います。
あとは、タスクリストを共有いただけていたので、ただそれに従っていれば良かったので、商品の手配とか新作を作ったりに時間がかけられたのが良かったですね。
フランクになんでも相談できる雰囲気にしてもらっていたのも助かりました。
課題点は強いて言えば、準備時間が短かったところかな、と思います。
近々で開催した部分もあったのですが、もう少し準備に時間がかけられていれば、Instagramでの広報もよりしっかりできたと思うので、集客ももう少し良いものになったのでは…?と思ったりはしましたね。
― 今後ポップアップストアを出店する予定はありますか?
現状では結婚式の開催も厳しくなってしまっているので、少し足踏みしている状況です。ただ、今後結婚式が増えていくタイミングで、その辺りでポップアップストアを開催できれば、と考えています。
もともと私たちはドレスの試着会兼オフ会のようなイベントをやりたかったんです。結婚式以外にもディナーや女子会シーンでも着て頂きたいので、着る機会が少ないと感じているので、写真が撮れて、展示もできる、みたいな場所を提供したいんです。今後はそういう限定イベントやパーティーのようなことができればいいなと思っています。
― 今後、ブランドはどのように展開していきたいですか?
まだ私たちが考えている認知度には届いていないので、SNSは当然今後も進めつつ、もっと幅広くPRしていきたいと考えています。
ZOZOTOWNに出店したことで「ドレス」というカテゴリで検索してサイトに訪れてもらえるようになりましたし、ポップアップもまた異なった導線だと考えているので、ブランドにたどり着く経路を増やしていきたいです。
ブランド自体は店舗出店など考えておらず、目の届く範囲で広げていければと思っています。最終的には私たちが前に立たなくても、「このブランドはこういうスタンスのドレスだよね」という形で定着はさせていきたいと思っています。認知は広めつつ、ブランドとしては長く続けていきたいと考えています。
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