公開日:2024年12月4日
更新日:2024年12月4日

若手ブランドへのポップアップストア支援を通じて“原宿”の街を活性化させる「フォーサーティー」の真意とは?

アパレルブランドを運営する「フォーサーティー」は、原宿キャットストリートでイベントスペース事業も展開しています。スペースレンタルにおいて、競合にもなり得る新興ブランドにもスペースと知見を惜しみなく提供する理由を、取締役・河本伸明さまに伺いました。

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目次

「アーバンでスタイリッシュな仲間が集まる基地」としてのスペース
サイト内ですべての業務が完結。ショップカウンターの利便性に感動
導入後の稼働率は250%向上。今後は平日のインバウンド需要を取り込む

「アーバンでスタイリッシュな仲間が集まる基地」としてのスペース

―早速ですが、会社のご紹介をお願いします。

ストリートブランド「430(以下、フォーサーティー)」は、もともと自転車競技のBMXが大好きな人間が集まったチームです。

Tシャツを作るところから始まり、イベント企画や映像制作だったり、僕らのカルチャーに関連することを仕事として、「アーバンでスタイリッシュな仲間が集まる基地」をテーマにビジネスを展開しています。ブランドとしては今年で27年、会社としては22期になります。

今は5店舗展開し、BMXだけではなくてスケートボードのほかタトゥーだったり、扱うアイテムの幅も広がってきました。

活動を継続している中で、良い大家さんと管理会社との巡り合わせがあり、2021年に原宿のキャットストリートに「hitchhikertokyo」(以下「ヒッチハイカー」)というギャラリーを開くことができました。BMXの技の一つの「ヒッチハイカー」からとったネーミングでもあるんですが、仲間も一緒にこの場所を使ってカルチャーを、東京を盛り上げていこうぜ、手を挙げろよ、という意味も込めています。

スペースの詳細はこちら:https://shopcounter.jp/spaces/P63q3n

―映像制作やギャラリースペースなど、すべて「フォーサーティー」の事業計画にあったのでしょうか?

まったくそんなことはないんですよ(笑)。

ただ巡り合わせで仕事って増えてくるので、求められてきたらそれをきちんとやるということは大事にしてきました。

「ヒッチハイカー」は路面で非常に良い物件だったので、自分たちの店として常設出店するよりも、短期のスペース貸しにして、もっといろんな人、特に若手をフォローする場として考えました。

―アパレルのテナントが出店すると「フォーサーティー」と競合の存在になり得るかと思うのですが、そこは気にされなかったんですか?

そうですね。たくさんの人とシェアをした方が繋がった人たちの利益にもなるし、場所自体が多くの人に知られることによって結果的には僕らのスペース事業にも好影響になると思ったんですね。

また、いろいろな若手のファッションの流れを見させてもらったりして勉強になるという面もありました。魅力的な人に出店してもらうと、スペースが活性化して、トライしたくなる人たちも増えてくるという側面もあります。]

世界的に有名なTikTokerが来て、長蛇の列になった時は本当にびっくりしました(笑)

―こちらのスペースの特長を教えてください。

さきほども言った通り、若手の子たちをできるだけバックアップしたいので、そういう子が使いたいような、トルソー・ラック・ハンガーさらにはレジまでも、細々したものは全部うちにあるので無償で貸しています。肝心のスペース利用料金も、相場に比べてかなり安く設定しました。

出店者は服を送るだけで僕らが荷受けもするし、どういう陳列にするのがいいかといった相談もされればできるだけ細かくアドバイスをしています。なので、リピート利用は結構多いですね。

スペースの詳細はこちら:https://shopcounter.jp/spaces/P63q3n

ー当初は特に若手のブランドを中心としたファッションやアートイベントなどが中心だったとのことですが、その流れに変化はありますか?

はい。この1年ぐらいはインバウンドを意識した出店者の比率が増えてきていますね。

インバウンドをターゲットに、日本のエッセンスが込められた小物やオーダーメイドでペイントしたバッグなど、比較的高単価で販売される方が多いです。

―審査でNGにするテナントはあるんでしょうか?

特にこの業種はNGというのはありません。

ただ、原宿エリア、特にキャットストリートって昼間は人が多いんですが、夕方ぐらいから一気にお客様が減って静かになります。周りに住んでいる方もいらっしゃるので、地域に迷惑がかからないように夜20時には絶対店を閉めるというルールにはさせてもらっています。

―原宿やキャットストリートに対して、思いは相当強いのでしょうか?

そうですね。僕自身ずっと拠点はキャットストリートなので、思い入れはありますし、ここでスペースを持てたことはすごい巡り会わせだなと感じています。

そして原宿という街にはパワーがあります。
以前うちの会社が手掛けた“ストリートけん玉”でブームを起こしたことがあるんです。それってやっぱり、原宿のストリートカルチャーとエッセンスの異なるけん玉との掛け算で新しく感じられたと思うんですよね。

そういった良い意味でのノイズが発生する要素はいくつかあるので、今後も原宿から想像もつかないカルチャーだったりモノが生まれると思うんですよね。

そして原宿で起こったムーブメントによって日本全体、さらに海外へ派生していくみたいなことがあるかな、と。そこに期待して原宿でスタートしたいという人はいっぱいいるんです。

たとえば、香川県の名産フードを海外に向けて作るというプロジェクトを原宿でローンチしたいという話があって、うちのスペースを使ってくれたことがあったんですね。そういうプロジェクトで原宿が選ばれるのは、やっぱりこのエリアの持つ力だと思うんです。

そして、できれば、来日した海外の方にラスト1日時間があったときに、秋葉原と原宿どっちに行きたいですか?と聞かれたときに原宿を選ぶようになってほしいですね。まだ秋葉原に負けているんで(笑)。

サイト内ですべての業務が完結。ショップカウンターの利便性に感動

―「ヒッチハイカー」のスペース募集にショップカウンターをご導入いただいた経緯を教えてください。

最初のころのプロモーションといえば、Instagramでの発信と僕らの周りの友人からの紹介、あとは看板だけでした。

その後、知人が運営しているスペースマッチングサービスを使って募集をしたんですよね。
ありがたいことに長期利用の出店が入ったんですが、その長期契約がなくなって稼働率が低くなっていたこともあって、このままではまずいとSHOPCOUNTERを使ってみることにしました。

―ショップカウンターを使ってみていかがでしたか?

細かいところまできっちりしているなという印象でした。

それまでのマッチングサービスは、出店者とのやり取りがメールベースだったので、連絡が埋もれたり、他の案件と混同したり、関係者に情報共有ができていないということもありました。

実際にショップカウンターに登録させてもらったところ、操作性・利便性が高いのでちょっとびっくりしたんですよ。

―具体的には、どんなところでしょう?

管理画面からメッセージも送れて決済のリクエストもできて、その入金確認もできる。このサイト内ですべて管理できるので、定期的にチェックするだけで見逃しなくいけると思いました。

このスペース事業は自分一人でやっていたので、これでヌケモレなくいけるな!すごく便利!って思いましたよ(笑)。開催3日前にリマインドもしてくれるじゃないですか。
あれが本当に助かっていて、週末に予約の入ってるお客様に「今週末よろしくお願いします」といったメッセージも個別の案件管理画面でタイミングよく送れる。

細かいところに手が届く設計ですよね。

ショップカウンターのオーナー管理画面イメージ

他の業務もあり、このスペース事業にかかりっきりになるわけにはいかないので、自身の作業工数を下げるという意味でもかなり役に立っています。
今となっては、まず出社後にショップカウンターの管理画面を開いて、進捗確認をするのが僕のルーティンになっています。

また、当初サービスの説明を受けた際、かなり有名な企業も出店者として利用しているんだなという感想を持ちました。今まで僕らがリーチできなかったような企業と一緒に仕事ができるかもという期待もあります。

もちろん個人でやっている若い人たちを応援していることに変わりはありませんが、プラスアルファでショップカウンターと取引のある大手メーカーやブランドの利用もあるのは、スペース事業者としても嬉しいですね。

導入後の稼働率は250%向上。今後は平日のインバウンド需要を取り込む

―導入後の数字はいかがでしょうか?

数字的な効果で言えば導入後の稼働率は250%程度アップしました。

導入前の今春などは、週末のうちの半分が埋まっていると「まあ良いほうだな」という感触だったんです。そこからショップカウンターを導入したのが8月。その後、9月~12月まで週末は全部埋まっているんです(※取材時は10月中旬)。効果てきめんですよね。「既に埋まっています」という定型文を作ったぐらいリクエストが来ているんですよ。

―それはよかったです!今後の課題などがあれば教えてください。

いかに平日を埋めるかというところですね。

週末を求める方は多いんですが、原宿は平日も人がたくさんいるんですよ。内見の人がよく平日に来て「ずいぶん人が多いですね」と驚いています。

―平日はやはりインバウンドが多いのでしょうか?

はい。週末はいろんなイベントがいっぱいで、歩いている人も予定が詰まっているのか結構忙しそうに歩いています。逆に平日は、時間に余裕があってのんびり歩いている人が多い印象です。

明治通りではなくキャットストリートを歩くということは何か面白いものがないかを探しているわけですね。左右に首を振りながら歩いている人がぱっと見て入りたくなるコンテンツは何か。

逆にそこをわかっている方にとっては、平日の原宿、キャットストリートは非常に価値のあるポップアップスペースになると思いますのでまずは「平日は人がいない。週末は賑わう」という概念は取っ払ってほしいですね。

平日はスペース利用料を週末より安く設定しているので、そういう方々をターゲットに、このスペースを活用いただけるとうれしいです。

―ポップアップストアの出店者にとってはそこがポイントになりそうですね。今後について何か抱負はありますか?

たとえば我々がベトナムに行ってもわざわざ洋服を買いませんよね。ベトナムらしい民芸品とかを買うじゃないですか。

だから、原宿も「日本」をもう少し際立たせた世界に向けて勝負できるファッションを確立できたら、インバウンド需要が秋葉原よりも原宿にもっと寄ってくる気がするんです。

アニメだけに頼らない「そこにしかない何か」を作っていかないと原宿の未来はないと思っています。自身はアパレルのブランドなので、そこはジレンマですが、そこからすごく抜け出したいという気持ちはあります。

「フォーサーティー」というブランドはこのまま大事にしていきますが、イベントスペースとしてはインバウンドにリーチできそうな次の世代の若手やアーティストをサポートしながら、「原宿の未来は何か」を探り続けていきたいと思っています。

―原宿のカルチャーと掛け合わせる何かが見つかれば爆発的な化学反応が起こりそうですね!そんな深い意図もあるスペースオーナーのお話、大変興味深く聴かせていただきました。新しい原宿をけん引する「フォーサーティー」のご活躍を今後も楽しみにしております。ありがとうございました。

なお、2024年12月に同じキャットストリートで「フォーサーティ」の新たなイベントスペースがオープンしました。

「フォーサーティ」の新しいイベントスペース

2024年12月6日に新規オープン!

広々とした木目調のフローリングと白を基調とした清潔感あふれる室内が特徴の空間です。

自然光がたっぷり差し込む大きな窓とシンプルな内装は展示会やポップアップショップ、ワークショップ、ギャラリー、アートなど、幅広い用途に最適です。

インタビュイー

有限会社フォーサーティー

取締役 河本 伸明

1978年広島県生まれ。
BMXコンテストのMCを皮切りにキャリアをスタートし、様々なジャンルのイベントの司会者として活躍。
日本伝統玩具であるけん玉の世界では、ストリートけん玉の第一人者としても有名であり、世界大会開催、ギネス記録保持者、商品開発のアドバイザーなど才能を発揮する。

企業プロフィール

法人名:有限会社フォーサーティー
設立:2003年4月30日
代表者:代表取締役 上原 洋
事業内容:衣類小売販売
HP:https://t430.com/
Instagram:https://www.instagram.com/fourthirty_official/


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