東京都台東区の南側にある蔵前駅エリアは、モノづくりが盛んである、川沿いにあるなどの共通点から通称「東京のブルックリン」と形容されています。本記事では、蔵前駅エリアの概要やアクセス情報などに加え、おすすめのイベントスペースを紹介します。イベントの開催やポップアップストアの出店を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
蔵前駅エリアとは?
蔵前駅エリアの成り立ち
蔵前駅エリアのアクセス
蔵前駅エリアの特徴
蔵前駅エリアの通行者属性
蔵前駅のおすすめスペース
蔵前駅エリアのまとめ
この記事を読んでくれた方におすすめ
蔵前駅のある蔵前エリアは、東京都台東区の南東部、隅田川沿いに位置しています。
特に浅草との距離は徒歩で移動できるほどの近さで、そのほか秋葉原や上野、日本橋なども近隣エリアとなっています。近年は「おしゃれな下町」として、ナショナルチェーン以外のカフェ、雑貨点が集積しており、若年層のクリエイター、アーティストが多く住んでいるエリアとしても認知されはじめています。
また、蔵前周辺は坂道による起伏がなく、隅田川を望むリバーサイドも有しているため、自転車での移動をする子育て世代にも人気のエリアです。
「蔵前」という地名は、江戸幕府が米を管理していた「お米蔵」に由来しています。1620年に現在の日比谷付近にあった米蔵が移転されることになり、隅田川の一部を埋め立てて造営されたのが蔵前エリアでした。かつて67棟の米蔵が建ち並んでいたエリアは、浅草中学校や浅草警察署などになっています。
江戸中期以降にさしかかると、米蔵の西側にあたる地域を「蔵前」と呼ぶようになりました。商業が盛んな地域で物流や米の取引などが行われていたそうです。明治時代になってからも米蔵は使われていましたが、1923年に関東大震災によって失われました。蔵前橋のたもとに「浅草御蔵跡」の石碑があり、今は地名に蔵の名残を残すのみとなりました。
蔵前駅の歴史は意外に浅く、開業したのは1960年(昭和35年)でした。都営地下鉄1号線の駅として誕生し、それから18年後には「浅草線」へ改称されています。2000年(平成12年)に大江戸線も開通し、2路線が通る駅になりました。
蔵前駅には浅草線・大江戸線が通っています。各線の乗降者数を表にまとめました。
乗車 | 降車 | 合計 | |
浅草線 | 16,910人 | 16,632人 | 33,542人 |
大江戸線 | 14,580人 | 14,989人 | 29,569人 |
31,490人 | 31,621人 | 63,111人 |
蔵前駅から徒歩で行ける範囲には以下の駅があります。
・田原駅(東京メトロ銀座線)
・ 浅草駅(都営浅草線、東京メトロ銀座線、東部スカイツリーライン、JR総武線、つくばエクスプレス)
路線は少ないながらも都内の各方面へのアクセスはよく、おおむね約30分以内で到着します。羽田空港や成田空港へのアクセスがいいため、飛行機での移動が多いビジネスパーソンには便利な場所でしょう。
蔵前駅エリアは繁華街に近い立地のため、徒歩圏内の駅も含むと最大5路線の鉄道を利用可能、また墨田川沿いの散策もできるQOLの高い生活が期待できるエリアで、女性の一人暮らしやファミリー層などにとって住みやすい場所といえます。
また、個性的な飲食店、文房具店も軒を連ねており、下町風情を感じつつ、感度の高い商品やサービス、アートを徒歩圏内で楽しめる感度の高さも特徴です。
1990年代にニューヨークのマンハッタンから多数のアーティストが移り住み、発展した本場のブルックリンさながら、現在の蔵前は人気の居住エリアとなってきています。
蔵前駅エリアはカフェの多い街として知られており、駅の近くには50軒以上のカフェがあります。人気のあるお店を厳選してまとめました。
カフェでありながら現代アートを楽しめるという一風変わったコンセプトのお店。1階が「KAIKA東京 by THE SHARE HOTELS」、2階がカフェになっています。店内にアート作品が飾られており、お茶やスイーツなどをいただきながら芸術を楽しめるのが特徴です。
蔵前駅エリアにあるカフェのなかでも人気があるお店です。以前は倉庫をリノベーションした店舗で営業しており、2021年に現在の場所に移転しました。花屋が併設されていて、季節のお花に囲まれた空間でティータイムを満喫できます。
蔵前駅から歩いて約4分の場所にあるホステルのラウンジに併設されているカフェです。営業時間は8時から18時までとなっており、夜はバー&ダイニングになります。モーニングメニューを提供していて、パンやグラノーラなどの軽食を注文できます。
サンフランシスコにある有名なチョコレート店の味を楽しめる、日本の第1号店です。カカオ豆にこだわって作られたチョコレートやドリンクを目当てにやってくる人も少なくありません。メニューはカカオ豆の入荷状況によって変わるので、行ってみてのお楽しみです。
2019年に開店したラテアートの専門店で、オーナーはラテアーティストです。デザインをお任せしたり、写真を持ち込んで好きな絵を描いてもらったりするサービスも。ドリンクだけでなく食事メニューもありますので、小腹が空いたときにもぴったりです。
■ ペリカンカフェ
パンの老舗「パンのペリカン」が直営するカフェ。厚みのあるトーストをカリッと焼き上げた「炭焼きトースト」は味わう価値があります。生のパンを使ったフルーツサンドもおすすめです。
■ en cafe&lounge(エンカフェ)
蔵前駅のA2出口から歩いて約1分の場所にあり、待ち合わせや朝食などお好きなシチュエーションで利用できます。1階がコーヒースタンド、2階がカフェ&ラウンジです。
カフェではベーコン&エッグのパンケーキといったレギュラーメニューに加え、「パンのペリカン」のトーストも注文可能です。
本特集ではカフェ・レストランで部分貸し、全面貸し等のスペースレンタルを実施している都内のイベントスペースをまとめています。
関東大震災が発生した際にモノづくりに従事する職人たちが定住したという経緯から、蔵前には今でも多くの職人が住んでいます。時代が令和に移り変わった現代では若いクリエイターが集う場所になりました。ちなみに大手のおもちゃメーカー・バンダイの本社は蔵前にあります。おもちゃの問屋が多いのはかつての名残といえるでしょう。
蔵前には手作りの商品を販売する小さなお店が多く、雑貨店巡りを楽しめます。
■ カキモリ
文房具好きには言わずと知れた雑貨店で、オリジナルのノートや万年筆をオーダーできます。書くことにこだわりがある人は必見のお店でしょう。ギフトセットも購入できますので、家族や友人などへのプレゼントを目的に足を運ぶ来店客も多いショップです。
グラス・調理器具・食器など、生活雑貨を中心に販売するお店です。国内外から選りすぐりのグッズを仕入れており、シンプルながらデザインが光るものばかり。普段使いのアイテムだけでなく、ギフト需要もあるショップです。
■ SyuRo
白を基調としたシンプルな空間に、職人が丹精込めて作った商品が並べられています。おしゃれな缶や瓶、フェイスタオルなど、ここでしか購入できないものばかり。手作りの品にこだわりのある層に人気のショップです。
蔵前駅エリアの人口は、2023年12月時点で8,029人です。
若年層から年配層まで幅広い年代の住民が暮らしています。
【平日】
・蔵前駅エリアの居住者
・蔵前駅エリアに通勤、通学するオフィスワーカー、学生
・カフェや雑貨屋を巡るのが好きな人
【休日】
・蔵前駅エリアの居住者
・蔵前駅エリアの近隣住民
・東京23区外から訪れる観光客
カフェ・雑貨屋を目的に足を運ぶ人は多いと考えられるため、平日・休日問わず人の出入りがあるでしょう。比較的若い年齢層から人気があるエリアといえます。
蔵前駅エリアのSHOPCOUNTER編集部おすすめの出店スペースをご紹介します。
職人のまち、東京蔵前に存在するギャラリー&スペース。それぞれが思い描いた世界を構築できる、まっさらな白い空間と包み込まれるような音響設備。クリエイティブな人々が集うこの蔵前という場所から新たな創造が生まれていくように。余計なものを削ぎ落としたこの空間は、展示会や撮影、ワークショップやイベントの会場として幅広くご利用いただけます。
「東京のブルックリン」と呼ばれる蔵前駅エリアは、都会と下町が融合している独特なエリアです。モノづくりに関心やこだわりのある層や休日にカフェ巡りをする若年層が訪れる傾向にあるため、こだわりの商材を扱うポップアップストアやカフェスペースを間借りしたイベントの企画に適したえりあといえます。
本記事を参考に商材や目的に合ったイベントスペースを探してみてはいかがでしょうか。気になるスペースがあれば、お気軽にSHOPCOUNTERへお問い合わせください。
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