小売業やEC業界において、商戦期の売上は年間売上に大きな影響を与えます。本記事では、日本の伝統的な商戦期をはじめ、近年注目を集めているセールや業界別の特徴的な商戦まで、詳しく解説します。取り扱う商品が関連する商戦を逃さないよう、各商戦の概要や特徴を確認していきましょう。
1.商戦とは?
2.日本国内の伝統的な商戦期
3.近年、注目されている新商戦
4.業界別の商戦
5.まとめ
商戦とは、「商売上の競争」のことを指します。消費者の購買意欲が高まる時期やイベントに合わせて、企業が販売活動を促進する期間です。具体的には、ボーナス商戦やクリスマス商戦、年末年始商戦などがあります。
商戦で得られる主なメリットは、下記のとおりです。
なお、Sitecore株式会社の「2021年の年末商戦・消費動向に関する調査」によると、「ホリデーシーズンの売上が年間の6割以上を占める」と回答したマーケターが日米ともに3割を超えており、商戦に向けた販売戦略の重要性がうかがえます。
ただし、セールやイベントなどの企画の打ち出しをはじめ、在庫管理や人員配置など、考慮すべき要素がたくさんあります。各商戦の特徴を理解し、正しく備えて、売上増加や新規顧客の獲得、ブランド認知度向上を目指しましょう。
日本国内で行われている伝統的な商戦期を紹介します。
クリスマスやお正月など、イベントの多い年末年始は1年で最も力を入れて行われる商戦期といえます。
12月初旬〜1月上旬
クリスマスのギフトをはじめ、お歳暮やお年賀などのご挨拶ギフトの準備が行われる時期のため、贈り物需要が高まります。
お正月のおせち料理の購入はもちろん、クリスマスや年末年始のご馳走として、普段は購入しないような食品が人気です。おせちについては、早期予約の受付体制を整えるなど、早め早めの販促施策が成功の秘訣です。
歳末や初売りセール、福袋などの年末年始ならではのお得感・特別感のある商品が注目されます。福袋は販売前の予約が殺到したり、開店前から行列ができたりとお正月の恒例行事です。
帰省の手土産やお墓参りのお供えセットなど、お盆期間ならではの売れ行き商品を打ち出して売上アップが見込める期間です。
8月上旬〜中旬
※一部地域ではお盆が旧暦に行われるため、時期が異なる可能性あり。
お盆の期間は帰省する方が多く、手土産の需要が高まります。地域限定や期間限定といった特別感のある商品や定番・人気商品の売り出しで購買意欲を促進しましょう。
お盆のお墓参りに使用するお供えセットや切り花といった関連する商品を1つのコーナーにまとめておくことで、お盆用品がスムーズに揃えられるようにするのがおすすめです。
お盆期間は帰省やお墓参りで、親戚・家族が集まって食卓を囲むシーンが多くなります。そのため、大人数に対応できるオードブルや少し贅沢な食品を選ぶ傾向が高まります。また、すき焼きや焼肉、バーベキューなど、テーマ性のある売り場を作っておくと、まとめ買いを促進できます。
ボーナスが支給される時期には、高額な買い物をする方が増え、売上アップが見込める時期です。
ボーナスでまとまったお金が入るため、高額だから買うのを我慢していたものでも「自分へのご褒美に買おう」と考える人が多くなります。ブランドのアパレル商品やデパコス、美容器具などが人気です。
ボーナスが入ったタイミングで、買い替えの少ない耐久消費財を新調する動きも見られます。具体的には、洗濯機や冷蔵庫、テレビなどの家電や大型家具、自動車などです。
モノからコト消費への関心が高まっていることから、旅行や外食などの体験にお金を使う傾向も見られています。そのため、旅行会社ではお得な旅行パックを用意するなどの施策が効果的です。
ここでは、近年注目されている新商戦の概要を紹介します。
ブラックフライデーは、毎年11月の第4金曜日に行われるセールのことです。
元々はアメリカで行われていた文化で、小売店にとって最も賑わう1日であり、小売店で働く販売員や交通整備を行う警備員が忙しくなることから、皮肉を込めて「ブラックフライデー」と呼ばれたことが語源とされています。一般的には「収支が黒字になる」という意味でブラックフライデーと言われています。
日本では、年末商戦を控えた11月は売上が伸び悩む月だったため、ブラックフライデーが消費の促進に一役買っています。
サイバーマンデーは、ブラックフライデーの後の月曜日に行われるオンラインショップに特化したセールのことです。ブラックフライデーで買い逃した商品をオンラインで購入してもらうことを目的に始まったとされていて、「インターネット」を指す「サイバー」が名称に使われています。
Amazonのサイバーマンデーが代表的で、主に電子機器やデジタル製品がセール価格で販売されています。
Amazonプライムデーは、年に一度開催されるAmazonプライム会員限定のセールイベントです。カスタマーレビューの平均が星4以上の商品を中心に値下げが行われ、Amazonのセールイベントの中でも最大級のセールと位置付けられています。
例外はありますが、毎年7月中旬に開催される傾向がみられます。開催期間は2日間で、先行セールが実施される場合もあります。
楽天スーパーセールは、年に4回(3月・6月・9月・12月)に楽天で開催されるセールイベントです。ショップ買い回りやポイントアップ商品の購入で、最大45.5倍のポイントがもらえるだけでなく、開始2時間限定の最大50%オフクーポンや最大50%のポイントバック、最大半額クーポンが配布されるなど、お得に買い物できるキャンペーンが実施されています。
最後に、業界別に行われている商戦を3つピックアップして紹介します。
飲食業界では、9月〜12月ごろに行われる「おせち商戦」が代表的です。
おせち商戦は、主に大手百貨店やスーパーで行われており、翌年の正月向けにおせちの予約を獲得するためにしのぎを削っています。AIが監修したおせちや今人気の「昭和レトロ」なデザインのもの、料理家のインフルエンサーが監修したものなど、工夫を凝らして差別化を図っています。
最近では、コンビニやECモールでのおせちの予約受付も主流になってきています。
アパレル業界では、夏の風物詩である「浴衣商戦」が代表的で、5月〜8月をメインに販売されています。浴衣に合わせる帯や下駄、アクセサリーなどのコーディネートの提案や着付けサービスなど、様々な販促施策が行われます。
また、最近ではインバウンドの需要も大きいため、SNSを活用した情報発信も重要になってきています。
生活雑貨のカテゴリーでは、「ランドセル商戦」があります。
翌年春の小学校入学に向けたランドセル購入に合わせて行われるもので、近年では5月に最も販売数が多くなる傾向があります。そのため、検討期間を加味して入学1年前の冬〜春にかけて展示会が行われ始め、3月〜4月ごろには全てのメーカーで今期のラインナップが出揃います。
「男子は黒、女子は赤」という時代ではなく、好きな色やデザインから選べるようになったことから、人気の商品は売り切れてしまう傾向があり、消費行動も早まっています。早め早めの情報収集に乗り遅れないよう、情報発信やサンプル展示の準備を計画的に進める必要があります。
伝統的な商戦から最新のセールイベント、業界別の代表的な商戦まで紹介しました。各商戦の特徴を正しく把握し、適切な準備と戦略を立てることが成功への鍵となります。業界や商材に応じた、競合に負けない販促施策を検討しましょう。
1.商戦とは?
2.日本国内の伝統的な商戦期
3.近年、注目されている新商戦
4.業界別の商戦
5.まとめ
商戦とは、「商売上の競争」のことを指します。消費者の購買意欲が高まる時期やイベントに合わせて、企業が販売活動を促進する期間です。具体的には、ボーナス商戦やクリスマス商戦、年末年始商戦などがあります。
商戦で得られる主なメリットは、下記のとおりです。
なお、Sitecore株式会社の「2021年の年末商戦・消費動向に関する調査」によると、「ホリデーシーズンの売上が年間の6割以上を占める」と回答したマーケターが日米ともに3割を超えており、商戦に向けた販売戦略の重要性がうかがえます。
ただし、セールやイベントなどの企画の打ち出しをはじめ、在庫管理や人員配置など、考慮すべき要素がたくさんあります。各商戦の特徴を理解し、正しく備えて、売上増加や新規顧客の獲得、ブランド認知度向上を目指しましょう。
日本国内で行われている伝統的な商戦期を紹介します。
クリスマスやお正月など、イベントの多い年末年始は1年で最も力を入れて行われる商戦期といえます。
12月初旬〜1月上旬
クリスマスのギフトをはじめ、お歳暮やお年賀などのご挨拶ギフトの準備が行われる時期のため、贈り物需要が高まります。
お正月のおせち料理の購入はもちろん、クリスマスや年末年始のご馳走として、普段は購入しないような食品が人気です。おせちについては、早期予約の受付体制を整えるなど、早め早めの販促施策が成功の秘訣です。
歳末や初売りセール、福袋などの年末年始ならではのお得感・特別感のある商品が注目されます。福袋は販売前の予約が殺到したり、開店前から行列ができたりとお正月の恒例行事です。
帰省の手土産やお墓参りのお供えセットなど、お盆期間ならではの売れ行き商品を打ち出して売上アップが見込める期間です。
8月上旬〜中旬
※一部地域ではお盆が旧暦に行われるため、時期が異なる可能性あり。
お盆の期間は帰省する方が多く、手土産の需要が高まります。地域限定や期間限定といった特別感のある商品や定番・人気商品の売り出しで購買意欲を促進しましょう。
お盆のお墓参りに使用するお供えセットや切り花といった関連する商品を1つのコーナーにまとめておくことで、お盆用品がスムーズに揃えられるようにするのがおすすめです。
お盆期間は帰省やお墓参りで、親戚・家族が集まって食卓を囲むシーンが多くなります。そのため、大人数に対応できるオードブルや少し贅沢な食品を選ぶ傾向が高まります。また、すき焼きや焼肉、バーベキューなど、テーマ性のある売り場を作っておくと、まとめ買いを促進できます。
ボーナスが支給される時期には、高額な買い物をする方が増え、売上アップが見込める時期です。
ボーナスでまとまったお金が入るため、高額だから買うのを我慢していたものでも「自分へのご褒美に買おう」と考える人が多くなります。ブランドのアパレル商品やデパコス、美容器具などが人気です。
ボーナスが入ったタイミングで、買い替えの少ない耐久消費財を新調する動きも見られます。具体的には、洗濯機や冷蔵庫、テレビなどの家電や大型家具、自動車などです。
モノからコト消費への関心が高まっていることから、旅行や外食などの体験にお金を使う傾向も見られています。そのため、旅行会社ではお得な旅行パックを用意するなどの施策が効果的です。
ここでは、近年注目されている新商戦の概要を紹介します。
ブラックフライデーは、毎年11月の第4金曜日に行われるセールのことです。
元々はアメリカで行われていた文化で、小売店にとって最も賑わう1日であり、小売店で働く販売員や交通整備を行う警備員が忙しくなることから、皮肉を込めて「ブラックフライデー」と呼ばれたことが語源とされています。一般的には「収支が黒字になる」という意味でブラックフライデーと言われています。
日本では、年末商戦を控えた11月は売上が伸び悩む月だったため、ブラックフライデーが消費の促進に一役買っています。
サイバーマンデーは、ブラックフライデーの後の月曜日に行われるオンラインショップに特化したセールのことです。ブラックフライデーで買い逃した商品をオンラインで購入してもらうことを目的に始まったとされていて、「インターネット」を指す「サイバー」が名称に使われています。
Amazonのサイバーマンデーが代表的で、主に電子機器やデジタル製品がセール価格で販売されています。
Amazonプライムデーは、年に一度開催されるAmazonプライム会員限定のセールイベントです。カスタマーレビューの平均が星4以上の商品を中心に値下げが行われ、Amazonのセールイベントの中でも最大級のセールと位置付けられています。
例外はありますが、毎年7月中旬に開催される傾向がみられます。開催期間は2日間で、先行セールが実施される場合もあります。
楽天スーパーセールは、年に4回(3月・6月・9月・12月)に楽天で開催されるセールイベントです。ショップ買い回りやポイントアップ商品の購入で、最大45.5倍のポイントがもらえるだけでなく、開始2時間限定の最大50%オフクーポンや最大50%のポイントバック、最大半額クーポンが配布されるなど、お得に買い物できるキャンペーンが実施されています。
最後に、業界別に行われている商戦を3つピックアップして紹介します。
飲食業界では、9月〜12月ごろに行われる「おせち商戦」が代表的です。
おせち商戦は、主に大手百貨店やスーパーで行われており、翌年の正月向けにおせちの予約を獲得するためにしのぎを削っています。
AIが監修したおせちや今人気の「昭和レトロ」なデザインのもの、料理家のインフルエンサーが監修したものなど、工夫を凝らして差別化を図っています。
最近では、コンビニやECモールでのおせちの予約受付も主流になってきています。
アパレル業界では、夏の風物詩である「浴衣商戦」が代表的で、5月〜8月をメインに販売されています。浴衣に合わせる帯や下駄、アクセサリーなどのコーディネートの提案や着付けサービスなど、様々な販促施策が行われます。
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翌年春の小学校入学に向けたランドセル購入に合わせて行われるもので、近年では5月に最も販売数が多くなる傾向があります。そのため、検討期間を加味して入学1年前の冬〜春にかけて展示会が行われ始め、3月〜4月ごろには全てのメーカーで今期のラインナップが出揃います。
「男子は黒、女子は赤」という時代ではなく、好きな色やデザインから選べるようになったことから、人気の商品は売り切れてしまう傾向があり、消費行動も早まっています。早め早めの情報収集に乗り遅れないよう、情報発信やサンプル展示の準備を計画的に進める必要があります。
伝統的な商戦から最新のセールイベント、業界別の代表的な商戦まで紹介しました。各商戦の特徴を正しく把握し、適切な準備と戦略を立てることが成功への鍵となります。業界や商材に応じた、競合に負けない販促施策を検討しましょう。
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