デジタルネイティブといわれるZ世代の若者たちを中心に人気の「レトロブーム」。本記事では、レトロブームの概要や「レトロ」が注目される理由、具体的なコンテンツなどを説明します。レトロブームをテーマにしたポップアップストア出店におすすめのスペースも紹介します。
1. レトロブームとは
2. レトロブームが注目される理由
3. レトロブームの特徴
4. 世界で広がるレトロブーム
5. レトロブームをテーマとしたポップアップ向けスペース
「レトロ」とは、Retrospective(過去にさかのぼっての、回顧の)の略語で、主に「懐古的」という意味で使われます。
「レトロブーム」は、過去の文化やスタイルが現代の視点で再解釈され、注目されている現象のことを指します。
10〜20代の若い世代に人気があり、初めてみるものでも「懐かしさ」「エモさ」を感じられるレトロなアイテムや体験に魅力を感じています。レトロブームの特徴は、ノスタルジックなデザインやアナログ感で、特にポップなカラーや独特のフォントが好まれています。
レトロブームの対象となる具体的なコンテンツには、使い捨てカメラやチェキ、レコード、カセットテープ、純喫茶、メロンソーダ、銭湯などがあります。
主に昭和や平成初期の日本の文化を中心に、身近な製品やインテリア、ファッション、音楽など様々な分野でレトロブームが起こっています。
レトロブームの火付け役となったのは、昭和レトロな喫茶店のクリームソーダです。懐かしさを感じられる純喫茶のインテリアと鮮やかな色合いのクリームソーダの情景がSNS映えすると注目されました。
また、音楽ジャンルにおいて、配信のみで新曲をリリースするアーティストが増えていますが、世界的に有名なアーティストや、若者に人気の日本のアーティストがレコードやカセットなどのアナログ盤で新曲を発売しました。このことが話題になり、レコードやカセットが再び注目されるようになっています。
レトロブームの魅力は、デジタルで便利な時代だからこそ感じる、アナログの温かみや個性にあります。
特に、レトロなデザインや質感、少し面倒に感じるアナログな操作性などが新鮮に感じられ、人々を魅了しています。また、現在は生産されなくなってきているアナログなアイテムは希少性が高いため、コレクションする楽しみ方もあります。
なお、日本の若者文化に影響を与えている韓国でも「ニュートロ」というレトロブームが起こっています。
ニュートロ(Newtro)とは、「New」と「Retro」を合わせた造語で、ひと昔前の流行や文化を再解釈して、新しく楽しむことを指します。韓国の流行は日本にも伝播するため、今後もレトロブームは続いていくと考えられます。
一口にレトロブームといっても、時代や背景によって特徴が異なります。ここでは、3種類のレトロブームを紹介します。
昭和時代のノスタルジックな雰囲気の文化やスタイルは、現在でも多くの人々に愛されています。昭和レトロは1955〜1965年(昭和30〜40年代)と1975〜1985年(昭和50〜60年代)で特徴が異なります。
昭和30〜40年代は、シンプルながらも温かみがあり、懐かしさを感じさせる「昭和ノスタルジー」といわれるグッズやファッションが人気です。
例えば、ちゃぶ台やブラウン管テレビ、赤や緑などのポップな色使いの家具があげられます。『ちびまる子ちゃん』や『サザエさん』の世界はまさにこの「昭和レトロ」が感じられる作品です。
昭和50〜60年代は、バブル期の活気のあるイメージで「レトロポップ」と言われています。例えば、昭和50年頃に流行ったレコードやレトロ食器、喫茶店のナポリタンやクリームソーダが挙げられます。
中でも、昭和時代のガラス食器ブランド「アデリア」の復刻版「アデリアレトロ」は若い世代に人気があります。
「つい数年前まで平成だったのに、もうレトロ?」と驚かれるかもしれませんが、特に平成初期(1990〜2000年頃)のスタイルが平成レトロとして注目されています。
デジタルが当たり前の時代に生まれた若い世代にとって、アナログなアイテムは新鮮で、エモさが感じられるといわれています。
例えば、使い捨てカメラの「写ルンです」やゲームボーイ、たまごっち、平成キャラクター、Y2Kファッション(ギャルファッション)などがあります。
「写ルンです」でアナログな体験を楽しむのはもちろん、フィルムカメラで撮ったような写真が撮れるアプリやフィルターもあり、SNSの投稿に利用されています。
また、平成時代に人気のあったキャラクターも新たにグッズが発売されたり、ガチャガチャに登場するなど、再び注目されています。「おしゃれ魔女 ラブ&ベリー」やサンリオキャラクターの「コロコロクリリン」「ウサハナ」「シュガーバニーズ」、「一期一会」などがあります。
日本だけでなく、海外からのレトロ文化も注目されています。例えば、平成レトロで紹介したY2Kファッションやビーズアクセサリー、シーリングワックスなどがあります。
Y2Kファッションは、2000年前後にアメリカを中心に流行したファッションのことで、K-POPアイドルがY2Kファッションを取り入れて注目されました。Y2Kファッションに多く用いられる蝶々モチーフや反射素材がInstagramのフィルターでも若者を中心に流行しています。
ビーズアクセサリーは、韓国ドラマのヒロインが劇中でブレスレットを着用していることで話題になりました。既製品の購入はもちろん、自身で簡単に作ることができるため、取り入れやすい輸入レトロです。
最後に、シーリングワックスは、ろうそくを溶かして専用のスタンプを押すことで手紙に封をするもののことです。中世ヨーロッパの貴族が使用しており、ヴィンテージ感、レトロ感があるとして人気です。
今、日本のシティポップが世界でブームになっています。シティポップとは、1970〜1980年代に洋楽ジャンルと日本の歌謡曲文化が結びついて生まれた日本の音楽ジャンルです。代表的なアーティストとしては、山下達郎さん、竹内まりやさんが挙げられます。
世界で注目されることになったのは、YouTubeや音楽サブスクリプションサービスの広まりがあります。
過去のシティポップをサンプリング(参照元)・リミックスした曲に、日本の古いアニメやCMの絵を重ねた動画がYouTubeにアップされ、ヒットしたことでシティポップが広まったといわれています。
著作権的に問題がありますが、竹内まりやさんの『プラスティック・ラヴ』が『美少女戦士セーラームーン』の映像とともにアップされた動画は、一気に2000万回再生されたことで有名です。
また、音楽サブスクリプションサービスにより、世界中の音楽が手軽に聴けるようになったことで、日本のシティポップも世界の人々に聴いてもらいやすくなりました。
海外でも人気のある昔の日本アニメにシティポップの音楽に描写される情景が登場していたことも、シティポップの流行を後押ししたと考えられています。
住所 | 東京都目黒区自由が丘1-27-2 |
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アクセス | 自由が丘駅1分 |
広さ | 11.57㎡ |
東急東横線・東急大井町線自由が丘駅から徒歩1分に位置する伝統あるショッピングアーケード「自由ヶ丘ひかり街」。
戦後に開業し、昭和・平成・令和といった3つの時代を経てきた「自由が丘ひかり街」は、アパレル・ファッション雑貨の物販はもちろん、会員獲得系のPR催事や食物販など幅広い用途にてご利用いただけます。まずは一度お気軽にお問い合わせください。
レトロブームは、昔ながらの文化やスタイルを再解釈し、新たな価値を見出すことで、若者を中心に注目されています。デジタル化が進む現代において、アナログの温かみや独自性は今後も愛され続けていくでしょう。
レトロな商品や体験を提供するお店やイベントは話題性が高く、多くの人が集まります。今回紹介したおすすめのスペースを参考に、レトロブームに関連したポップアップストアの出店を検討してみてください。
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