ECの発達によって、リアル店舗の価値はこれまでの「モノを売買する場所」から変化しつつあります。そこでこの記事では、アメリカを中心に広がるリアル店舗の新しい活用方法「BOPIS(Buy Online Pick-up In Store)」についてご紹介します。
これまでリアル店舗は「モノを売買する場所」として機能してきました。
しかし、ECの発達によって店舗に行かずともモノを購入することができるようになったことで、リアル店舗の価値も変化しつつあります。
そこでこの記事では、アメリカを中心に広がるリアル店舗の新しい活用方法「BOPIS(Buy Online Pick-up In Store=オンラインで購入し、実店舗で受け取る)」についてご紹介します。
BOPISとは「Buy Online Pick-up In Store」の略で、オンラインで購入した商品を配送で受け取るのではなく、最寄り店舗に自ら取りに行く形態のことをいいます。
送料もかからない上、その場で実物を見て気に入らなければ返品することもでき、米大手百貨店のノードストロームやメイシーズなども導入しています。
また通常のオンライン購入では配送のタイムラグが発生しますが、購入したその日に受け取りができる点も利便性が高いポイントです。
顧客体験の満足度調査やコンサルティングを行うFORESEEが行った調査によると、2014年から2015年にかけて、購入方法の中でBOPISを支持する割合が10%から13%までアップしました。
このことからも、BOPISの利便性を感じている顧客が多いことがわかります。
アメリカから始まった「BOPIS」という概念ですが、今後日本でもこうしたリアル店舗の活用は増えていくことが予想されます。
日本でも年々EC化率が高まっているものの、同時にその再配達率の高さが社会問題となっているためです。
こうした問題を解決するために、流通事業者や国土交通省は宅配ロッカーの設置やコンビニ受け取りの啓蒙などを行っていますが、購入者自身に店舗へ取りに行ってもらうことができれば、設備投資をせずとも過剰な配送を減らすことができます。
この仕組みは、ブランドにとっても大きなメリットがあります。
店舗に来てもらうことで「ついで買い」を促進することができ、直接のコミュニケーションによってブランドへのエンゲージメントも高めることができるのです。
また、こうしたBOPISの仕組みは常設店舗だけではなく、ポップアップストアにも応用可能です。
ひとつは、事前にオンラインで決済された商品の受け取りをポップアップストアでできるようにするという方法です。
お客様にとっても、受け取りのために家にいる必要がなく、実物を見た上で持ち帰ることができるため、メリットのある手法です。
さらに、購入までいたらずとも、オンライン上で試着予約を受け付けることで、来店促進につなげる方法もあります。
このように、ただ商品を販売するだけでなく、オンラインでつながっている顧客と接する場としてポップアップストアを活用することで、より高い出店効果をだすことができるはずです。
今後日本でも増加するであろうBOPISという考え方を取り入れて、ポップアップストアを開催してみてはいかがでしょうか。
SHOPCOUNTERでは、リアル店舗の新しい活用方法として、ポップアップストアの新しい5つの出店形態もご紹介しています。
こうしたポップアップストアの先進事例も参考にしながら、これまでのショップの枠にとらわれない効果的な出店を行いましょう。
【参考】
・Shop Online, Pick Up in Store?
・Why Buy Online, Pickup In Store (BOPIS) Is The New Standard
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