公開日:2023年12月4日
更新日:2023年12月23日

アドベントカレンダーって何?D2Cブランド向けマーケティング活用法4選

12月になるとよく目にする「アドベントカレンダー」。本記事では、アドベントカレンダーの始まりとアパレル・ファッション業界におけるアドベントカレンダーの歴史、そしてオンラインショップやD2Cブランドにとって参考になるアドベントカレンダーを活用したマーケティングアプローチに関してまとめました。

目次

1.アドベントカレンダーとは
2.アドベントカレンダーの起源
3.アドベントカレンダーの商業利用
4.アドベントカレンダーをD2Cマーケティングで活用する方法
5.まとめ
6.この記事を読んでくれた方におすすめ

1.アドベントカレンダーとは

 アドベントカレンダーとは、クリスマスの期間であるアドベント(12月1日から24日まで)をカウントダウンするための伝統的なカレンダーイベントを指します。元々、キリスト教徒の間で一般的であり、ドイツで始まったとされています。

2.アドベントカレンダーの起源 

 アドベントカレンダーの起源についてはいくつかの説がありますが、19世紀末のドイツで子供たちにアドベントの期間を待つための楽しみを提供するために生まれました説が有力とされています。
 最初のアドベントカレンダーは手作りで、子供たちが毎日1つずつ小さな絵や飾りを開けていくものでした。このアイデアは徐々に広まり、20世紀に入ると、市販のアドベントカレンダーが製造され、販売されるようになりました。
 1920年代から1930年代にかけて、最初の印刷されたアドベントカレンダーが登場し、窓を開ける代わりに絵やイラストが表示されるようになりました。また、1950年代には、初めてチョコレート入りのアドベントカレンダーも販売され始めました。
 商業利用としてのアドベントカレンダーの広まりは、その後の数十年で拡大しました。今では、様々なテーマや商品が取り入れられたアドベントカレンダーが多数登場し、クリスマスシーズンに人気のある商品となっています。

クリスマスマーケットの開催風景

3.アドベントカレンダーの商業利用

 アドベントカレンダーは現在、アパレル・ファッション・コスメ業界で大々的にキャンペーン展開されています。
 アドベントカレンダーを最初に商業利用したファッションブランドは、ドイツの高級時計メーカーであるヴァシュロン・コンスタンタン(Vacheron Constantin)とされています。
 ヴァシュロン・コンスタンタンは、1990年代初頭にアドベントカレンダーのアイデアを取り入れ、12月1日から25日までの期間にわたって、日替わりで製品や特典を提供するキャンペーンを実施。
 ヴァシュロン・コンスタンタンのこの取り組みは成功を収め、その後他のファッションブランドや様々な業界でアドベントカレンダーが広く採用されるようになりました。

 コスメブランドにおいて、アドベントカレンダーを最初に取り入れたのは、イギリスの化粧品ブランド「The Body Shop」とされています。
 1998年、The Body Shopはクリスマスシーズンにおいてアドベントカレンダーを導入し、このアイデアはその後他のコスメブランドにも広まりました。
 The Body Shopのアドベントカレンダーは、12月1日から25日まで、毎日新しい製品やお得な特典が入った小さな引き出しや窓を開ける形式でした。この斬新なマーケティング戦略は成功し、多くのコスメブランドがクリスマスシーズンに向けて自社のアドベントカレンダーを展開するようになりました。
 コスメブランドにおけるアドベントカレンダーはますます人気を集め、特に限定版や人気商品のミニサイズが詰まったカレンダーが多く登場しています。

4.アドベントカレンダーをD2Cマーケティングで活用する方法

 1990年代から商業利用も活発になったアドベントカレンダー。多くの人々がオンラインショップ(EC)での購入もしている現代において、アドベントカレンダーを活用する方法はどのようなアプローチがあるのでしょうか。

連動セール

 商品数が豊富なECプラットフォームであれば、12月1日から25日までのアドベントカレンダーキャンペーンを展開することが可能です。各日に割引、特典、またはプロモーションを用意し、毎日新しいお得な情報を期待しながらサイトを訪れるユーザーを誘引します。売上を増加させるだけでなく、顧客の興味を引きつけることができます。

限定商品の発売

 アドベントカレンダー内で限定版商品や先行発売商品を提供するアプローチも有効です。商品の注目度を高める手段として機能します。
 商品数に限りがある、受注生産が中心のD2Cブランドにおすすめの手法です。

コンテストやプレゼント企画

 各日に懸賞やプレゼントが用意され、顧客は参加することで商品や特典を手に入れるチャンスを得ます。Facebook、X(旧Twitter)、Instagram、TikTokといったSNSでのシェアや拡散が促進され、ブランドの露出が広がります。

オフラインイベントの開催

 ホリデーシーズン、日本においては忘年会シーズンということもあり、アドベントカレンダーのコンテンツとして顧客と直に対話できるミートアップや商品の展示会・即売会、インフルエンサーを起用したポップアップイベントも商品プロモーションにおいて有効です。

5.まとめ

 アドベントカレンダーは商品での表現から顧客との関係性をどう意識したコミュニケーションを設計するか、で取り組む方向性が変わってきます。自社の商品・サービス、自社の顧客にとって適したアドベントカレンダーを対象にしたキャンペーン、プロモーションをぜひ考えてみてください。

6.この記事を読んでくれた方におすすめ

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