商業施設の空室率の低下やにぎわいの創出のために欠かせないのが「リーシング」。
しかし、物件調査やテナントとの交渉、契約業務に至るまで、アナログかつ煩雑な作業がどっさり。「もっと効率化できないものか…」と頭を抱えつつ、何から改善すればいいかわからずに悩んでいる方も多いのでは。
そこで本企画では、商業施設向けリーシングDXシステムを提供するカウンターワークスが、リーシングの基本的な知識やDX化のポイントをご紹介。これさえ読めば、リーシングの手間や失敗を減らすためのヒントが見つかるはずです。
第9回では、リーシング現場における「AI活用の最前線」にフォーカス!
話題の生成AI。気になりつつも「まだ速い」「難しそう」などの理由で、様子見している人も多いのでは? 気づけばすっかり"使って当たり前"な空気ができつつあり、活用しないままでは置いていかれる…なんてことも。
そこで今回は、リーシングの現場で役立つ生成AIの紹介から、今すぐ使えるプロンプト集(テナントリストアップ、アプローチメール、商談準備(企業調査、壁打ち・課題出し))まで、実践的な活用方法をたっぷり解説します。
第1回の記事はこちら。「テナントリサーチ〜契約」までをDX化するメリットを解説しています
第2回の記事はこちら。契約後のテナント(取引先)管理をDX化するメリットを解説しています
第3回の記事はこちら。成約率を高める「リスト作成&アプローチ」の秘訣を解説しています
第4回の記事はこちら。営業台本付きで、「商談」の極意を解説しています
第5回の記事はこちら。「施設・区画・スケジュール管理」のDX化のコツを解説しています
第6回の記事はこちら。契約書の種類や、「契約業務」をDX化するメリットを解説しています
第7回の記事はこちら。何かと手間がかかる「タスク管理」を効率化するコツを解説しています
第8回の記事はこちら。毎月襲ってくる「請求管理」を速く・正確にこなすコツを解説しています
生成AIの力をフルに活かすためには、まずはDX化が必須。業務データがきちんと蓄積・一元化されていることが重要な土台となります。
そこで役立つのが、テナント募集から管理までをワンストップで実現できるリーシングDXシステム「ショップカウンター エンタープライズ」。
請求書発行から決済・入金確認まで、業務のオンライン化と一元化が可能。書類作成や確認の手間を大幅に削減できます。
将来的なAI活用にもつながる"データ基盤"を整備したい方はまず、「ショップカウンター エンタープライズ」でDX化を進めてみてはいかがでしょう?
ビジネスの現場でも急速に存在感を増している「生成AI」。膨大なデータをもとに言語や画像などのアウトプットを生み出すAIのことで、その中心にあるのが「LLM(大規模言語モデル)」と呼ばれる技術です。
言うなれば"賢いアシスタント"のようなもの。人間の問いかけに自然な文章で応答したり、企画のたたき台を作ったり、資料の要約をしたりと、その使い道は多岐にわたります。
一見難しそうに思えるかもしれませんが、基本のコツさえつかめば、誰でもすぐに業務に取り入れられ、人間は対面コミュニケーションが重要な商談等に多くの時間を使い質を向上させることが可能です。今では「活用して当たり前」という声も増えており、リーシングの現場でもその実力を発揮しています。
生成AIにはさまざまな種類がありますが、使いやすく基本的なこの2つをご紹介。 調査が得意な「Perplexity」と、メール文や資料作成に役立つ「ChatGPT」を組み合わせることで、「調査→提案」までの一連の流れがスムーズに! (直近トレンドになっているエージェントやその他オススメツールについては是非お問い合わせ下さい)
プロンプトとは、AIに対して出す「指示文」のこと。
たとえば「この施設の魅力を教えて」と聞くよりは、「この施設を飲食テナントに提案する際の、立地・競合優位性・周辺動線の強みを3点教えて」と具体的に聞いた方が、精度の高い回答が得られます。
つまり、"何をどう聞くか"次第で、生成AIの使い勝手は大きく変わるということ。AIから思ったような返答が返ってこない…と感じている人は、もしかすると"聞き方"に原因があるのかも。プロンプトを少し工夫するだけで、生成AIはぐっと賢く、頼れる存在になります。
生成AIに効果的な指示を出すためのフレームワークとして知られる「7R」。これさえ覚えておけば、AIデビュー初日でも"使える回答"が引き出せるはず…!
なかでも「Request」「Role」「Regulation」の3つは、必ず押さえておきたい基本要素。より質の高い回答が欲しい場合には、残りの4つも加えるとさらに精度が高まります。
AIに何をしてほしいのか、目的やタスクを明確に伝える。
例:「この施設の訴求ポイントをまとめてほしい」
AIにどんな立場・専門性を持って応えてほしいかを指定する。
例:「あなたはプロの商業不動産リーシング営業です」
出力の形式やトーンを指定することで、実務で使いやすくなる。
例:「箇条書きで、100字以内に簡潔に」
守ってほしい制約や条件を明記する。
例:「主観的な表現は避け、客観的事実に基づいて」
出力内容にフィードバックを与え、より精度を高める。
例:「2点目の表現をもう少し具体的に」「もう少しやさしい言葉に直して」
前提となる情報や参考データを提供する。
例:「対象物件の概要は以下の通りです・・・」
アウトプットをどんな状況・目的で使うのかを伝える。
例:「この内容を、飲食テナントへの提案に使いたい」
ここからは、リーシングの現場でそのまま使えるプロンプトの「テンプレート」の初歩的な事例をご紹介! リーシング業務には、アナログで属人的な作業が多く残っています。そこに生成AIを取り入れることで、これまで悩んでいた時間が一気に短縮できるかもしれません。
あなたは商業不動産(ショッピングセンター)の天才リーシング営業マンです。
以下の{#物件情報}と{#ターゲットテナント}をもとに、魅力的なテナント募集用の文言を1500字以内で生成してください
#物件情報
・施設名:(入力)
・商業施設の立地・強み:(入力)
・競合との差別化ポイント:(入力)
・問い合わせ先や詳細情報:(入力)
#ターゲットテナント
・ターゲット業種:(入力)
・区画の情報:(入力)
・募集希望条件:(入力)
【テナント募集】名古屋最大級『○○モール』の一等地で、アパレルブランドとしての収益とブランディングを高めませんか?
名古屋市屈指の商業施設『○○モール』が、施設内の一等区画(居抜き物件・約40坪)のテナントを募集しています。
○○モールは名古屋市内でも随一の規模を誇り、駅から徒歩わずか5分という抜群のアクセス性を持っています。通勤・通学途中の若年層から、ファミリー層まで幅広い世代に支持され、年間を通じて圧倒的な集客力を誇ります。
本施設の最大の強みは、他の追随を許さない圧倒的な集客力にあります。○○モールは毎年数千万を超える来館者数を記録し、東海エリアの商業施設の中でも指折りの売上実績を誇ります。この高い集客力と確かな購買力が、貴社アパレルブランドの認知拡大と売上向上を強力に後押しします。
今回ご案内する区画は、特に施設内でも人通りの絶えない、極めて視認性の高い好立地です。前テナントの内装を活かした居抜きでの出店が可能であり、初期投資を抑えつつ、迅速かつ効率的にブランディングを展開できます。
最新の空調システムと明るい店内照明で、季節を問わず快適に営業ができます。また、近隣にはオフィスビルや大学があり、ランチタイムにはサラリーマンや学生など多様な層が訪れてきます。館全体の集客力を活かした販促支援も行い、専用駐車場の無料利用や、定期的に開催されるイベントでのPR支援もご用意しています。
ターゲットとするのは、東海圏での出店実績があり、さらなるブランド価値の向上を目指しているアパレル企業様です。東海エリア最大級の施設という好立地を活かし、多彩な販促施策を絡めながら、貴社ブランドのさらなる成長と差別化を実現することが可能です。
名古屋市有数の賑わいを誇る施設での出店を通じて、貴社ブランドの新たな可能性を追求しませんか。
詳細な条件や募集区画に関するご相談は、以下までお気軽にお問い合わせください。
【お問い合わせ先】 ○○モール カウワクリーシング部 Email: counterworks\@xxxx
貴社からのご連絡を心よりお待ちしております。
あなたは愛知県の名古屋市でショッピングセンターの運営をしています。
フードコートの30坪の区画が空いたので、常設で入居してくれる可能性がある、東海圏に出店している最近SNSで人気の飲食テナントを簡潔に3つ挙げてください。
以下は、名古屋市のショッピングセンターのフードコートに常設で入居する可能性があり、最近SNSで人気を集めている東海地方に出店している飲食テナントの例です。
1. 一両生煎(焼き小籠包専門店)
特徴: 本場上海からやってきた焼き小籠包専門店で、肉汁たっぷりの小籠包が人気。SNSで話題になり、週末には行列ができるほどの注目店です。 所在地: 名古屋市中区大須 魅力: フードコート向けに適した手軽さとインスタ映えする商品。
2. 牛角焼肉食堂
特徴: 焼肉チェーン「牛角」が手掛けるフードコート専門店で、焼肉定食や丼を手軽に楽しめます。価格帯もリーズナブルで幅広い層に支持されています。 所在地: 名古屋市内の複数モール(例: イオンモールナゴヤドーム前) 魅力: フードコート向けのカジュアルな焼肉業態で、学生やファミリー層にも人気。
3. 和カフェ Tsumugi
特徴: 和スイーツや日本茶を中心としたカフェ。和と洋を融合したスイーツがSNS映えすると評判です。 所在地: ららぽーと安城(東海エリア初出店) 魅力: 和テイストのドリンクやスイーツが女性客を中心に注目されており、フードコートにも適応可能。
貴方は天才リサーチャーです。
株式会社カウンターワークスとの商談準備のために、下記情報をそれぞれ200文字以内で簡潔に、箇条書きで教えてください。情報は最新のものを記載してください。
・企業情報(創業年、資本金、従業員数、主要株主など)
・社長について(経歴、メディア露出歴など)
・強み・特徴について
・直近のニュース
1. 企業情報(2025年3月時点) ・設立:2014年10月
・資本金:6.54億円(資本準備金含む)
・従業員数:59名
・主要株主:Z Venture Capital、大和企業投資、三井不動産、東芝テック、ケップルキャピタル、静岡銀行など
・事業内容:ポップアップストア出店プラットフォーム「SHOPCOUNTER」、商業施設向けSaaS「SHOPCOUNTER Enterprise」の企画・開発
2. 代表取締役CEO 三瓶直樹氏 ・経歴:サイバーエージェントグループで広告代理業に従事後、フリークアウト創業に参画。2014年カウンターワークス創業。
・メディア露出:日経クロストレンドでの商業施設分析、経営インタビュー(繊研新聞・PR TIMES)、Wantedlyでのオフィス移転発信。
3. 強み・特徴 ・商業不動産デジタル化の先駆者:「SHOPCOUNTER」は日本最大級のポップアップストアプラットフォーム(登録テナント5万・スペース2万件)。
・迅速な環境適応力:コロナ禍でEC連動型出店需要を捕捉し、D2Cブランド支援を強化。
・技術基盤:CTO徳永岳史氏(元上場企業役員)主導でデータ活用・AI開発を推進。
4. 直近のニュース(2024年8月~2025年3月) ・シリーズCで総額12億円調達:ZVC・三井不動産など11社から資金調達し、累計23億円に。
・新オフィス移転(2024年4月):六本木麻布台ビルに移転し、開発体制拡充を発表。
・生成AI専門組織「akinAI STUDIO」設立:不動産データ分析の高度化を推進。
・全国スーパーマーケット協会へ賛助会員加入:小売店舗向けスペースシェアリングを拡大
あなたはプロのリーシング営業パーソンです。
あなたの[#提案区画]を営業するために、[#営業先]の概要をふまえて、
一般的な悩みと、一般的ではないけど重要で[#営業先]に特異的な悩みをふまえて、
[#営業先]の人が悩んでいそうなことを推定して、階層的に番号をつけた箇条書きで書いてください。
#提案区画
・施設名:カウワクモール
・区画特徴:1階40坪 人流の多い広場に面した居抜きの区画
・商業施設の立地・強み:ターミナル駅直結で、街のランドマーク的なショッピングセンター
・競合との差別化ポイント:人流の多さとそれによる売り上げ(400億円/年)
・なぜ出店してほしいか:特徴ゆえ、多くの人が目にすることによるブランディング効果が見込まれ、営業先のような新興のアパレルブランドの収益増とブランド向上に寄与できると考えたため
#営業先
・業種:アパレル レディースファッション
・売上規模:恐らく1億円以下
・商品/サービス概要:10-20代レディース向けにプチプラの服を国内で製造~販売。こだわりのオリジナルブランド。
・想定課題:売上を上げたい。認知を取りたい
1. 一般的な悩み
1.1 初期費用・運営コスト
1.1.1 出店にかかる内装・設備投資費用や家賃の負担が大きく、資金繰りへの不安がある
1.1.2 人件費や仕入れにかかる固定費の増加により、利益率を維持できるか懸念がある
1.2 集客と認知度の向上
1.2.1 ターミナル駅直結の大型施設とはいえ、自社ブランドの認知度がまだ低く、競合ブランドに埋もれる可能性
1.2.2 10~20代の若年層にどう効果的にアピールするか、そのマーケティング施策が不透明
1.3 商品戦略・接客オペレーション
1.3.1 プチプラ路線に関心をもつ顧客層は幅広いために品揃えをどこまで拡大するか、適切な在庫管理が難しい
1.3.2 新規スタッフの採用・教育を短期間で進める必要があるが、ブランドイメージを守りつつ接客レベルを確保できるか
2. 一般的ではないが重要で [営業先] に特異的な悩み
2.1 ブランディング強化とデザイン性の訴求
2.1.1 “国内製造”と“オリジナルブランド”のこだわりを、ファストファッションのイメージとどのように差別化するか
2.1.2 大手ブランドがひしめく商業施設で自社の世界観をどう表現し、若年層の「SNSで話題にしたい」「写真映え」を狙った店舗づくりができるか
2.2 出店後の売上最大化に向けた規模拡大策とリスク管理
2.2.1 現売上規模がまだ小さいため、急激に集客が増えたときの生産体制・在庫コントロールに不安がある
2.2.2 店舗展開によるブランド認知度の拡大は魅力だが、投資リスクとのバランスをどう取り、キャッシュフローを維持するか
2.3 ターゲット層へのアプローチ強化
2.3.1 10~20代の若年層はトレンドの移り変わりが早いので、通年で安定回転させる商品ラインナップと短期集中で狙うトレンドアイテムとのバランスが難しい
2.3.2 “プチプラ”ゆえに競合が多い市場で、自社オリジナリティの魅力をいかにSNSや口コミで拡散させ、集客を呼び込むか
2.4 出店を通じた長期的ブランドビジョンの確立
2.4.1 今後、他エリアへの出店やEC強化などを見据えた戦略上、どう「ターミナル駅直結のランドマーク出店」を活用してブランド価値を高めるか
2.4.2 施設の高い集客力を短期的な売上だけでなく、将来のブランド発展につなげるためのPRや店舗コンセプト設計が必要
さらに一歩進んだツール活用や、中級~上級向けのプロンプト設計に興味がある方は、ぜひお気軽にご連絡ください!
リーシングの現場では、そもそもDXに着手すべき課題がまだまだ多く残っているのが現状。生成AIの力をフルに活かすためには、業務データがきちんと蓄積・一元化されていることが重要な土台となります。
そこで力を発揮するのが、「ショップカウンター エンタープライズ」。
「ショップカウンター エンタープライズ」は、見込顧客の獲得から、契約・決済、出店者や催事の管理までをワンストップで行える、リーシングDXを支援する統合プラットフォーム。
リーチ・顧客獲得・マネジメントに必要な機能が揃っているため、営業・管理業務の効率化はもちろん、将来的なAI活用にもつながる"データ基盤"を整備できます。
AI時代に向けて、まずは足元のDXから。リーシングの未来を見据えた第一歩として、活用を検討してみてはいかがでしょうか。詳しく知りたい方は、ぜひ下記のボタンから資料をご請求ください!
公開日:2025年4月9日