SHOPCOUNTER MAGAZINE

2019年7月24日

「幸せの総量を増やしたい」/Laluceインタビュー(前編)

どのような軸を持って、ブランドを育てていけばいいのか議論が絶えない昨今。どのようなブランドの軸を持ち、どうお客様との接点を持つか、ポップアップストアの使い方を含めた事例の一つとして「Laluce」の豊田さんにお話を伺いました!この記事はその前編になります。

昨今はブランドを立ち上げるのも容易になってきており、どのような軸を持ってブランドを育てていくかについて考えている方も多いのではないでしょうか。

ブランドの育て方の事例の一つとして、今回は「Laluce」の豊田さんにお話を伺いました!「Laluce」は特徴的なバゲットバッグをメインに、革製品の制作販売を主としたブランドです。
ポップアップストアの使い方やブランドに対しての考え方などを伺いました。

Laluceの代名詞「バケットバッグ」

職人さんにもう少しスポットライトを

– ブランドを立ち上げた経緯は?
僕は高校まで野球部に入っていたのですが、その際にグローブを修理していて革の魅力にハマっていったというのがきっかけです。
家庭ではモノを大事にしなさい、という教育だったので、10年くらい同じグローブを使っていました。高校に入ると周りの友達は5万円くらいのグローブを買って使っていたのですが、自分で磨いていたそのグローブは自分の中では見劣りすることが無かったんです。
その経験から、モノの価値としては、豊かな時代だから機能性や利便性を求められるけど、そもそもそういう価値自体は自分の中で定義するものなんじゃないか、って気づきました。革製品は使ったあと、中古っぽいニュアンスになりますが、本人の中では価値が高まっていくはずで、色も深みを帯びていきながら、どんどんその人だけのものになっていく。機能性とかとは違ったものの価値の見方だなぁ、と。

また、別の話として、中学の時にキャッチャーミットを磨いていたら、監督からすごい褒められたことがあって。そこから自分でも何か役に立てることがあるのでは、と思うようになりました。
大学に入学したタイミングで革屋さんでアルバイトをしていたのですが、その中で作り手の立場が結構弱いということを知りました。思っていた職人像とは少し違ったし、もう少しスポットライトが当たるようにしたい、と思いました。そこで、何かの商売をやってみよう、とはずっと思っていたので、大学2年のときに革製品を扱う「Laluce」を立ち上げました。
立ち上げてから半年くらいで、運良く福岡パルコのイベントコーディネーターの方と知り合うことができ、福岡パルコでポップアップストアを出店できることになりました。そこからが実質のブランドのスタートという感じです。


– 直近では都内の他商業施設にも出店していますが、それはどうやってお声が掛かったんですか?
初めの方はイベントオーガナイザーの人から他のイベントオーガナイザーの人を紹介してもらったり、と人づてで出店の話をさせてもらうことが多かったです。最近は少しずつ実績もついてきたので、直接声がかかるようになりました。

今だからこそ、『三方良し』を実現したい

– Laluceは福岡に常設店を持っていますが、その理由は?
お客さんと会う機会がポップアップストアだけ、ということが気にかかっていたことが理由の一つです。メンテナンス・アフターフォローとかをしながら、よりお客さんと長い関係値作りをする場所が必要だと感じていたんです。
もう一つの理由はちょっと一つ目にも被るんですが、商材的に、買って終わりという商品ではないため、ポップアップストアなどを経て、リピーターを作ることが改めて鍵だと気づいたことにあります。
それらを踏まえてお客様と関係を続けていくには実店舗が必要だ、という結論に達しました。
ショールーム的な形で最悪、店舗での売りが立たなくてもいい、と考えていたので、安いアパートを自分たちで改装して、2018年9月にオープンしました。
結果、ちょっとしたコミュニティみたいな形になりつつあって、何かチャレンジしたい頑張りたい人たちが自然と集まってくるような場所になっています。
例えば、映像やってる人と音楽の人がその場で意気投合してPVを作ろう!となったり、夜な夜な新しいものが生まれる場になってきています。これは世の中の空気からも、今しかできない感じがしています。

財布も展開している

– 今後そのコミュニティはどうしていく予定ですか?
実際、僕の性格としていろいろなことに手を出したくなってしまうので、気づいたらいろいろやっていることが多く、これもその一つ、というニュアンスです。
元となる自分の考えはブレてないのですが、これらを外に出してしまうと軸がないように見られてしまいそうなので、Twitterやnoteなどにはあまり書かないようにしています。
自分の根幹となる考え方は三方良しの考え方で、お客様と作り手、売り手(伝え手)のそれぞれが良い状況にしたいと考えています。誰かが我慢する状況になってしまったら、規模が大きくならないと思うので…。
理想としては「豊田が儲けたら、その周辺の人はみんな儲けるよね」と言われるくらいにしていきたいです。

なので、極端なことを言うと、革だけにこだわっているわけではなく、先程の三方良しの世界観を実現できれば商材はそこまで気にしていないんです。
あと一言付け加えるなら、当然自分としても、職人さんを含めた全員が幸せにする、というのが厳しい話だということは分かっているので、全ての人に三方良しの世界観を勧めているわけではなく、選択肢の一つとして提示できればいいな、と考えています。
ただ、消費者側としてもフラットな関係性から生まれたものを良しとする時代になってきていますし、安くて便利で大量生産したものをどんどん消費したい、という考えも薄くなっていると思います。それを踏まえて、僕としては関係してる人たちの幸せの総量が増えたらいいな、と考えています。この「幸せの総量を増やす」ことは経営の信条でもあるので、目指していきたいです。

>> 後編へ続く

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