公開日:2016年3月9日
更新日:2023年11月30日

出店戦略のキホンvol.5 ”動線”を考える

ポップアップストアを実施する上で重要な出店戦略。 立地による売り上げと、商品の魅力が高いことによる売り上げとの割合はおおよそ7:3程度という調査結果もあるほど重要な要素です。 つまり、例えば商品の魅力を従来の2倍に高めたとしても全体で見ると30%しか売り上げを伸ばすことができないということ。 魅力ある商品をたくさんのお客様に届けるための、出店戦略についての知識第五弾は”動線”の考え方について解説します!

ポップアップストアを実施する上で重要な出店戦略。
立地による売り上げと、商品の魅力が高いことによる売り上げとの割合はおおよそ7:3程度という調査結果もあるほど重要な要素です。
つまり、例えば商品の魅力を従来の2倍に高めたとしても全体で見ると30%しか売り上げを伸ばすことができないということ。
魅力ある商品をたくさんのお客様に届けるための、出店戦略についての知識第五弾は”動線”の考え方について解説します!

出店戦略における”動線”とは

動線とは「”TG(※)”をもとにして発生する経路のこと」を言います。
※TGについてはこちら

近くにどんなに大きなTGがあっても、動線上にないスペースではお店があることにすら気づいてもらえないこともあります。

駅から商業施設、大きな交差点から駅といった大きなTG同士を結ぶ最短経路に形成されることが多いため、TGになりえる場所に印をつけるなどしてチェックしておきましょう。
その後で実際にそのスペース周辺をチェックし、駅からの人の流れや交通量を見て出店可否を決定します。

主動線と副動線の違いを知る

動線には”主動線”と”副動線”があります。

主動線とは強力なTG同士を結んだ場合を指し、駅から商業施設の正面入り口までといった交通量の多い道です。
人通りが多いため出店に適していますが、その分賃料も高いため「割高になってしまうことも」あります。

対して副動線とは、一方が規模の小さいTGである場合を言います。
たとえば同じ商業施設がTGの場合でも、商業施設の裏口やメインではない入り口と駅を結ぶ経路がこれにあたります。

商業施設の場合は購買意欲の高い人が通る確率が高いため、全体の交通量は少なくても十分な購買ポテンシャルを持つ場合もあります。

このように単に交通量が多い場所だけではなく、自分の店舗に立ち寄ってくれる「絶対的な人数を考えてみる」必要があります。

交通量よりも回遊度が重要な場合も

主動線上にあるスペースは好立地に見えますが、住宅地と駅を結ぶ最短経路は基本的に毎日同じ人しか行き来しません。
スーパーやパン屋などの利用頻度が高い業態であればこういった物件がベストですが、ファッションや雑貨などの買回り品は「より多くの人の目に触れるほうが効果が高い」ことは感覚的にもわかりやすいのではないでしょうか。

たとえばカフェや小さな専門店などの小さなTGと駅を結ぶ動線は人通りは多くありませんが、異なる駅からの来訪者など通常往来する人だけではなく様々な人の目に触れる可能性が高いと考えられます。
リアル店舗は認知度を高める広告的な側面もありますので、ただ人通りが多いだけではなく「出店期間全体で見た場合の総往来数」をもとに比較しましょう。

また業態だけではなく出店期間でも出店場所選びの基準は変わります。
一週間程度であればまず交通量が多いことを重視すべきですが、2週間〜1ヶ月といった長期出店の場合は決まった人以外の幅広い通行者に認識してもらうために回遊度を優先して出店するように気をつけましょう。

<出店戦略のキホン 過去記事はこちらから!>

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