CDの売り上げがここ10年で激減し、不況と言われる音楽業界。 しかしアメリカではCDに代わる新しい “物販”の仕組みができはじめています。
オンライン音楽配信サービスなどの台頭により、年々売り上げを落としているCD。
音楽不況とも言われていますが、CDの売り上げに反比例するようにライブやイベントなどの開催数・売り上げは大幅に増えています。
またアメリカの人気アーティストを中心に、新曲をイメージしたグッズを期間限定で販売するポップアップストアの事例も増えてきました。
そこで今回はアメリカを中心に増加しつつあるアーティストのポップアップストアについてご紹介します。
▲出典:一般社団法人日本レコード協会
一般社団法人日本レコード協会が発表している生産実績レポートによれば、2006年からの10年間でオーディオレコード全体の生産実績はほぼ半減しています。
スマートフォンの普及により、若者を中心にYoutubeや音楽配信サービスを使って音楽を楽しむ層が増えていることがCD離れにつながっているようです。
CD対して好調なのがコンサート。
公演数・年間売り上げ共にここ10年で2倍以上の伸びを見せています。
小売業界で言われる「モノ消費からコト消費へ」と同じ現象が音楽業界でも起きていることがわかります。
公演数に対して売り上げが3倍以上の伸びを見せているのは、フェス形式の単価が高いイベントが増加したこと、CDを買わなくなった分ライブグッズを「思い出」として購入するようになったという傾向があるように思われます。
CD不況と言われますが、その分コンサートの売り上げが増加したことでトータルすると業界全体としてはプラスに転じているようです。
▲まるで本物のショップのようなKanye Westのポップアップストア「Pablo」の様子。
アメリカではさらに、アーティストのポップアップストアも増加しています。
日本でもポップアップストアを開催して話題になったJustin Bieberをはじめ、Kanye West、The Strokes、Drakeなど有名アーティストがこぞってポップアップストアを開催。
一般的なライブで販売されているグッズだけではなく、アルバムの世界観にあわせたファッションアイテムを販売し、まるで通常のショップのようなスタイリッシュな空間が特徴的です。
▲The Strokesのポップアップストアの様子。バンドイメージに合わせた演出と撮影スポットが人気で、Instagramにもたくさんの写真がアップされている。
これまでアーティストの物販といえばライブグッズが一般的でしたが、よりタウンユースに近く普段も使えるようなTシャツやパーカー、キャップといったアイテムが増えているのも特筆すべきポイントです。
音楽そのものだけではなく、バンドのイメージや音楽の世界観を体現するファッションアイテムを用意することで、「コト消費の後のモノ消費」が発生しているのです。
過去には浜崎あゆみや安室奈美恵といったアーティストがファッションリーダーとして一世を風靡したように、最近でもきゃりーぱみゅぱみゅやサカナクション、BIG BANGのG-DRAGONなどファッション界に影響を与えるアーティストが数多く存在しています。
今後海外アーティストのポップアップストアが日本で開催されるだけでなく、日本のアーティストのポップアップストアが街のあちこちで開催される日もそう遠くないかもしれません。
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