この間、新しいお店ができたと思ったら、いつの間にかなくなっている……そんなスポットを見たことはありませんか? それはもしかしたら、ポップアップストアかも知れません。
今、注目を浴びているポップアップストア。その概要から事例まで、たっぷり解説します。
ポップアップストアとは、数日~数週間などの期間限定で開かれるお店です。レンタルスペースをはじめ、駅や催事場、商業施設などの空きスペースを利用するなど、その活用事例は実にバリエーションに富んでいます。
なお、「ポップアップ」とは、英語で「現れる」を意味する言葉で、ポップアップストアには「突然出現するお店」というニュアンスが込められています。ほかにも、「ポップアップショップ」「ポップアップリテール」という似たワードがありますが、呼び方が異なるだけで意味は同じです。
ポップアップストアは近年、イギリスやアメリカなどで盛り上がりを見せています。日本でもさまざまな活用事例が増え、注目度もアップしており、今ホットな出店形態なのです。
ポップアップストアのメリット は、企業のプロモーションに有効活用できることです。
例えばアパレルの商品をはじめとした布製品など、触り心地が重要なアイテムを直接体験する場を設けることができます。このような商品をECサイトで販売する際、中には「ネットで商品を見たけれども、一度も触らずに購入するのは不安」という顧客もいて、ECサイトだけでは購入につながらない場合も少なくありません。しかし、ポップアップストアを活用すれば直に商品を体感してもらい、疑問点などもその場で解消でき、逃しそうになっていた顧客も取り込むことができるのです。
また、ポップアップストアは企業のファン獲得の場としても利用できます。ポップアップストアを出店するからには、最終目標は当然売上アップですが、商品をただ猛アピールするだけでは顧客は興ざめしてしまうことも。そこで活用したいのが、商品を購入してほしいターゲット層の心に響く楽しいイベントを仕かけ、商品の宣伝をさり気なく盛り込むという手法です。ポップアップストアのイベント性は、“売りつけられている感”をほとんど感じさせずに、商品や企業へのイメージアップにつなげられます。
商品の特徴を活かしたポップアップストアを企画することで、商品の認知度アップやのちの売上につなげられるケースも。例えば、ドイツの飲料品を扱う企業がクリスマスマーケットに出店し、顧客にハーブティーを提供した事例があります。飲料品の宣伝は実際に飲んでもらうことが有効なためです。この企画では企業のイメージに合う場所で気軽に商品を体験してもらうことにより、商品の楽しみ方や魅力をより効果的に発信することができました。商品の良さが伝われば、将来的な顧客の確保も期待できるのです。
ポップアップストアの「期間限定」という特徴は、そのイベント性で人目を惹くだけでなく、費用面にもメリットをもたらします。実店舗を持とうとすると、通常は最低でも数100万円のお金がかかってしまいますが、ポップアップストアは1回あたり数万円まで費用を抑えられるのです。
業種ごとに、出店に必要な費用の目安をチェックしていきましょう。
集客が期待できる横浜の大型ショッピングモールでコーヒーの試飲イベントを2日間行う場合、以下のようなイメージです。
合計は約41,700円となります。
日本に初出店するレディースブランドのポップアップストアを2日間開催する場合、以下のようなイメージです。
そのほか、ブランドカード200部で約3,100円、商品の配送費約13,000円、消耗品費約3,000円、レジのレンタル費約5,000円を合わせ、合計で約158,320円となります。
輸入雑貨のポップアップストアを2日間開く場合、以下のようなイメージです。
そのほか、ショッパー100枚で約800円、商品の配送費約6,600円、消耗品費約3,000円、レジのレンタル費約5,000円を合わせ、合計で約42,400円となります。
一から店舗を準備する場合に比べると、大幅に費用が抑えられているのがわかります。もちろん、ポップアップストアの目的や内容によって実際の費用や必要な物品は異なり、上記はあくまで参考です。
次に、ポップアップストア出店費のうち、多くの割合を占めるレンタルスペースの1日あたりの費用をチェックしてみましょう。スペースが位置するエリアや階数、広さ、周辺の人通りの多さなどで金額は変動しますが、おおよそ以下のような目安です。
【~10平米】
【11~30平米】
【31平米~】
レンタルスペースを確保したら、商品の陳列に使う什器や、ポップアップストアを盛り上げる販促物の準備も必要です。業種を問わず活用する主な物品の費用目安も確認していきましょう。
上記の価格は下記リンクを参考にしています。(外部のリンクに遷移します)
実際にポップアップストアに使われているスペースとその事例を見ていきましょう。
まずは、表参道駅から徒歩30秒という抜群にアクセスの良いギャラリースペースの事例から。このスペースは利用する方の表現や活用の幅が広がるよう、白を基調とした空間が特徴です。什器やライトには展示を魅力的に見せるビンテージやカスタム品を取りそろえています。
商品を引き立たせる白壁に囲まれ、ハンガーラックや大型ミラー、展示棚などの什器がすでにそろっていることから、アパレルブランドの受注会、販売会、展示会などに多く活用されています。キッチンが用意されており、顧客に飲み物を出せる点も好評です。
大きな窓があって採光が良く、明るいスペースであることもポイント。プレ花嫁向けのヘアメイクやドレス試着などを行うプロモーションイベントや、ジュエリーの販売会など、明るい内装が求められるシーンにも喜ばれています。
続いては、中目黒駅から徒歩2分、目黒川にもほど近い路面店のイベントスペース。什器や備品が豊富にそろっていることから、普段は通販のみで販売を行う企業が「商品を実際に試してほしい」とポップアップストアを出店した事例の多いスポットです。
路面がガラス張りになっており、ショーウインドウとして利用できる点が魅力です。窓に商品を陳列し、ブランドの世界観を表現できるだけでなく、アクセスの良い路面店という好条件も手伝って、実際に出店した企業からは「顧客を呼び込みやすい」「新規顧客が入店しやすい」という声もあります。なお、目黒川沿いに看板を設置し、道行く人にイベントをアピールすることも可能です。
アパレル、アクセサリー、雑貨など多彩な業種で利用されていますが、アコースティック系の楽器なら音楽イベントの利用も可で、ペンキ代を支払えば壁への装飾も自由。表現の幅を広げてくれるスペースです。
企業のプロモーションに力を発揮するポップアップストア。目的に合わせて出店場所や企画内容などをカスタマイズ可能なので、その可能性はアイデア次第で無限大です。
「出店を検討したい!」という方は、ぜひお気軽にSHOPCOUNTERにご相談を。企画にぴったりのスペースをご提案いたします。
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