プル型のリーシングを実現すべく、SHOPCOUNTER Enterpriseとともに理想的な仕組みをつくる「イオンタウン」の挑戦

商業施設向けリーシングDXシステム「SHOPCOUNTER Enterprise」(以下SCE)を導入いただいた企業様に、それまでにどのような課題やニーズを持たれ、SCEのどういった点を評価いただき導入に至ったのか。2023年4月から導入開始いただく、イオンタウン株式会社の石田様にお話を伺いました。

プル型のオンラインリーシングを目指す上での課題とは?

ー貴社の事業内容や施設の特長を教えてください。

イオンタウンでは、地域の特性に合わせた形態のショッピングセンター(以下、SC)を開発・運営しています。NSC( Neighborhood Shopping Center )と呼ばれる、日常生活に必要な機能を揃えた近隣型SCを中心に、北海道から沖縄まで、地域の特性に合わせた個性あふれる157(2024年3月末現在)のSCを展開しています。近年では、食、ヘルス&ウエルネス、コミュニティの要素も強化し、日々の生活に必要な機能を軸に、身体の健康のみならず、こころの豊かな生活を支え、地域の皆さまに愛される「こころはずむ出会い、いっぱい。」のイオンタウンを目指しています。2024年3月29日には浜松新橋がグランドオープンし、2024年冬にイオンタウンにとって広島県初となる楽々園がオープン予定、2025年春には松阪船江の本格オープンを予定しています。
https://www.aeontown.co.jp/

ーSHOPCOUNTER Enterprise導入に至るまでの経緯について教えてください。

これまでは全国のリーシング担当者が地域に根ざし、各人の人脈や知見を駆使しながら、主にプッシュ型といわれるスタイルでテナントを誘致してきました。その中、2020年頃からイオンタウンのHP上でテナント募集の問い合わせフォームを設置し、プル型のオンラインリーシングのスキームを活用し始めました。一定の効果も見られたことから、活用の拡大を検討し始めた中その時の対応策のひとつとして、SHOPCOUNTER Enterpriseを検討したというわけです。

ーそれまでのリーシング活動における課題感はありましたか?

潜在的なテナント層の掘り起こしを進めたいのですが、それまでのスタイルだと一部で非効率かつ、あまり効果的でないこともありました。

ーといいますと…?

入店をご希望されるテナント様を発掘し、商談を経て、実際にご入店いただくまでのリーシング業務のプロセスは、リーシング担当者個人の経験や保有のコネクションに委ねられている部分が多かったです。ただ、そうなると、新しくこの業務を担当することになった方……例えば、他部署からの異動でリーシング未経験だったり、社内での経験も浅い新人の方などが順応するまでには多くの時間がかかってしまうという問題にぶつかってしまうんです。

具体的にいうと、当社は郊外に多くの施設を展開しており、そのため、全国展開する企業様だけでなく、地域に根ざしたテナント様とのコネクションもが重要です。その場合、プッシュ型の営業だけで、多くのテナント様へアプローチすることには限界があり、プル型での問い合わせも含めて活用した方が、効率的・効果的なのは明らかです。

イオンタウン株式会社 SCリーシング本部 リーシング推進部 推進グループ
マネジャー 石田 太一

サービスの設計思想と、ともに作り上げていける姿勢に共感

ーなるほど。そういった点も考慮してSHOPCOUNTER Enterpriseをご検討いただいた、と。具体的にどのあたりをご評価いただけましたか?

SCのリーシングにおいて、先進的かつ先駆け的なサイトであったことが第一ですね。あとは、外観や区画の写真など画像コンテンツを中心としたサイトという設計思想にも共感しました。サイト上でテナント募集をするには、文字情報だけでは不十分なので。

また、SHOPCOUNTER Enterprise自体、ローンチして間もないサービスだったこともあり、“お互いやり取りしながら改善していきましょう!” という発展途上の状態に参加できることも判断のひとつになりました。私自身もトライ&エラーを繰り返しながら、一緒に積み上げて改善していくというアジャイル的なモノづくりに挑戦したかったので、正式に活用すると決まった時にはすごくわくわくしたのを今でも覚えています。

ーありがとうございます! そういった評価ポイントも含め最終的に決め手となったのはどのあたりでしょうか?

当社の抱えている前述の課題とサービスの特徴がマッチしたことのほか、何度か御社から説明を受ける中で、SHOPCOUNTER Enterpriseの将来性を社内で認識できたことが決め手となりましたね。機能の拡充等、今後のさらなるアップデートにも期待ができ、SHOPCOUNTER Enterpriseを業界の中で広めていくことテナント様へ周知していくことへの熱意も感じました。

ー2023年4月からスタートしてから実際に運用を開始するまでに苦労された点はありましたか?

当初は、区画写真をどのように撮って掲載すれば、テナント様によく見えるのかを試行錯誤しながら実施していました。その中で、外観は区画のみでなく、近隣の区画まで引いた状態で写した方が良いとか、対象区画は赤枠で囲った方が見やすい等のアドバイスを御社からいただきました。その甲斐もあって、担当者へ写真等を依頼する際のポイントをルール化し、今はスムーズな区画情報の取得依頼から掲載までができるようになりました。

ーそのほか有効な活用シーンがございましたら?

施設・区画ごとに細かく情報は掲載しているのですが、テナント候補企業から実際にいただく問い合わせの半分は“xx県のイオンタウンに出店したい”という抽象度の高いものが多く、具体化する前のテナント様のニーズから拾える受け皿にもなっています。また、新店舗のプレスリリースを打つとサイトへのアクセスが急増することもわかってきたので、今後オープン予定の施設の事前掲載なども始めています。

ーSHOPCOUNTER Enterpriseの中で特に評価いただいている機能は?

サイト内の区画詳細ページに載せられる情報量が豊富なのと画像がメインであることから、テナント向けの訴求力が高いところですね。

あと細かいところですが、管理画面の施設〜フロア〜区画という各階層の情報登録が、画面を遷移するだけで進められるのはユーザーフレンドリーでとても良いです。必須項目的なものが多くなく、シンプルな運用もできれば、かなり作り込むこともできるので、そこの自由度が高いのはやりやすいですね。

現場感のある情報の“質と量”のアップデートを目指して

ーSHOPCOUNTER Enterprise導入後に見られた組織内の業務プロセスの変化は?

業務プロセス改善の最中の話ではあるのですが、全国に店舗を構えていることもあり、関東のテナント様が東北のイオンタウンの情報を取得したいというケースがあります。これまではそういう場合、窓口となる関東のイオンタウン担当者がメールでやり取りしながらサポートしていたところ、今回の募集サイトを閲覧して活用するシーンも出てきました。また、当初は、こちらから依頼をしないと掲載用の情報が出てこなかったのが、徐々にですが、担当者側から積極的に掲載を依頼するようになり、義務的ではなくて、サイトを活用しようというマインドに変わってきたのがうれしいですね。

ー今後、SCEをより活用するための計画や改善点があればお聞かせください。

リーシング推進部での中央一括型からエリア型へシフトすることで、画一的な対応から個性的・多様的な対応を目指します。 具体的には、“周辺エリアの情報や施設、区画の最新情報を現場にいるからこそ把握できる情報(質)のアップデートをよりリアルタイム・スピーディー(量)に行うことで、テナント様がより活用できるツールとして価値を上げたいと思っています。

ー最後に今後の出店テナント企業に向けてお伝えしたいイオンタウンの魅力をお聞かせください。

SCは効率よく集客が可能な複合型集客装置です。その中でも、イオンタウンが手がけるSCは、地域の特性を生かした開発・運営を行っており、楽しさと利便性を兼ね備えた、地域にとってなくてはならないSCとして、様々な世代のお客様から高い支持をいただいています。集客力・話題性に満ちたSCの開発や、これまでの豊富なノウハウを元にした、テナント様のニーズに合わせたサポートの実施など、皆様の出店をトータルにバックアップいたします。

―このたびは貴重なお話ありがとうございました!

イオンタウン・テナント募集サイト

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