公開日:2015年11月30日
更新日:2023年11月29日

データで見る!ポップアップストア出店に適したエリアとは?

ポップアップストアの出店場所を考える際は「ファッションが売れる街」を知ることが重要です。そこでこの記事では、各エリアの販売額や商店数などのファッションにまつわるデータから、ファッションが売れる街を分析していきます。

ポップアップストアを出店する際に悩むのが、出店エリア選びです。

自分のブランドや商品に合ったエリアを選ぶことはもちろんですが、エリアによって実売に向いている、ブランドイメージ醸成に向いているなど、それぞれ特性があるものです。

そこでこの記事では、2012年にザ・ゴールが発表した「ファッション”街力”レポート」を参考に、エリアの違いについて紐解いていきます。

販売額は銀座・丸の内エリアがトップ

出典:ファッション”街力”レポート

ザ・ゴールが発表した「ファッション”街力”レポート」では、特にファッションに強いエリアとして銀座・丸の内エリア、新宿エリア、青山・表参道エリア、渋谷・代官山エリア、六本木エリアの5つのエリアをあげ、それぞれの街の販売力や小売の規模を比較しています。

この5つのエリアは、それぞれファッションブランドの本店や大きな商業施設が集積しており、多くの人が買い物を目的に集まるエリアです。

それぞれのエリアを、販売額や商店数などの数字から分析していきます。

5つのエリアの中で、最も年間販売額が大きいのが銀座・丸の内エリアです。

ハイブランドの本店が立ち並び、三越や松屋、和光など、老舗の百貨店も集まり、他のエリアに比べて買い物単価が高いことも販売額の大きさの一因と言えます。

特に、「他織物・衣服・身の回り品」の額が他のエリアと比べても格段に大きく、呉服や単価の高いハイブランドのバッグが数字を押し上げているものと思われます。

また、土日は歩行者天国で賑わい、道も平坦で歩きやすい銀座・丸の内エリアは、ベビーカーを押すママをはじめ、夫婦やカップルで買い物にでかけやすい街ともいえます。

婦人子供服のカテゴリトップは新宿エリア

トップの銀座・丸の内エリアの1,683億円に対して、1,554億円と年間販売額で僅差で2位につけたのが、新宿エリアです。

婦人子供服のカテゴリではトップとなっており、販売力の強さを感じさせます。

1日あたり平均335万人の人々が行き交う乗降者数世界1位のターミナルだけあり、駅直結で行ける商業施設だけでも、京王百貨店や小田急百貨店、ルミネが3館あります。

駅から少し歩けば伊勢丹、高島屋、丸井など多くの商業施設が立ち並びます。

青山・表参道エリアは、「男子服」の販売額が高いのが特徴

3位の青山・表参道エリアは、「男子服」の売り上げがダントツの1位となっています。

男性でファッションにお金を割く人は、有名なセレクトショップやモードブランドの本店がある青山・表参道エリアに一極集中していると言えます。

渋谷・代官山エリアはトップ3のエリアに比べると、年間販売額は1,000億円を割っていますが、ヒカリエが新しい商業施設として定着してきたこと、最近オープンした渋谷モディへの期待を考えると、これからの伸びが期待できるエリアです。

また、代官山はTENOHA DAIKANYAMAやログロード代官山など、ライフスタイルを中心に据えた新施設のオープンも続いています。

こうした点からも、渋谷・代官山エリアは、ファッションよりもライフスタイルカテゴリでの台頭が見込めるエリアといえそうです。

新宿の1店舗あたり販売額は青山エリアの1.5倍以上

出典:ファッション”街力”レポート

ファッションの中でも、花形といわれる婦人子供服に特化して見てみると、新宿エリアは1店舗あたりの販売額が約290百万円となり、1店舗あたりの販売額が約190百万程度の青山・表参道エリアと比べて、1.5倍もの開きがあります。

新宿エリアは他エリアに比べて大きな商業施設が集積しているため、1商店あたりの売り場面積も大きく消費者も買い物目的で訪れていることが伺えます。

「実売の街」ともいえる新宿エリアは、ある程度ブランドの認知度が上がりブランドイメージが確立できた後に実際に購入をしてもらう場所として最適といえます。

特に、多くの人が買い物目的で訪れる商業施設内や、駅から商業施設へ向かう動線上にあるスペースを選ぶと効果が高いでしょう。

対して年間販売額2位の青山・表参道エリアは、売り場面積が小さく、1店舗あたりの販売額も5エリア中4位となっています。

同じ「見せる街」ともいえる銀座・丸の内エリアと比べると、青山・表参道エリアは小さなお店が多く、メインの通り以外でも一定の人通りがあるエリアであるといえます。

また銀座・丸の内エリアは他の4エリアと比べると年齢層が高いため、1店舗あたりの売り場面積を少し広めにとってゆったり見せる必要があるともいえそうです。

渋谷・代官山エリアは年間販売額こそ4位ですが、1店舗あたりの販売額は約230百万円で新宿続いて2位となっており、他のエリアと比較しても販売効率のよい街であることがわかります。

渋谷の販売効率の高さは、女子高生を中心に絶大な支持を誇る「渋谷109」が牽引している数字の可能性が高いものの、ヒカリエを中心とした「大人の街・渋谷」のイメージがどこまで伸びるかによって、今後さらに年間販売額が伸びる可能性もあります。

街の特性を理解して、効果的な出店を!

出店に人気のエリアも、ターゲットや出店の目的によって、適した出店場所が異なります。

ポップアップストアを開催する場合には、事前に目的と展開イメージを固めた上で出店エリアを検討しましょう。

SHOPCOUNTERでは、エリアごとに出店におすすめのスペースをご紹介しています。

展開イメージや出店エリアが固まったら、あわせてチェックしてみてください。

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